不幸があった。
オレのおばあちゃんが亡くなった。
でも葬式には参加できない。
不幸があった。
妊娠中の社員のあかちゃんが亡くなった。
慰めることもできない。
不幸があった。
父親に末期の癌が見つかった。
進行を遅らすことしかできない。
この現実がオレに望んでる事は?
オレがこの現実に望んでる事は?
早すぎる死を、いくつ乗り越えればいい??
彼女だけじゃ物足りないか、死神は。
彼女の一周忌
お墓に会いに行った
たくさんの花が置かれた墓前
墓標に入れられた写真は色あせないまま
10カ月ぶりの再会
彼女が好きだった香水を手向けた
偶然にも約束していない友人も後から来た
その日は旧暦の彼女の34回目の誕生日
呼び寄せられた偶然
もう悲しさはない
苦しくもない
でも消えないキズ
癒されることのない心
心の中に色濃く映る彼女の残像
叫ぶ彼女の名前
届 かない声
こぼれる涙
刻まれる悔しさ
時折映りこみ桜は
別れの色
あたり一面に広がる菜の花は
再会の色
鮮やかに ぬくもりを感じる季節
穏やかに降り注ぐ光の中
面影を探してしまう
誰よりも遠く そして近く
漂う永遠の愛