(あらすじ)
逃亡した殺人犯を追って、酒蔵で有名な「白蛇村」にやってきた
剣持のオッサンと俺と美雪
ここの蔵元の白神家に、2か月前に転がり込んだ自称「次男」の白頭巾の男が怪しいと睨んだ。
ところがその夜、この白頭巾の次男「
白神蓮月」が、鍵のかかった一番蔵の中で死体となって発見。
同時に蔵元長男「
白神左紺」が姿を消した。
二つしかない蔵の鍵の一つを左紺が持っていたことや、その後見つかった血のついた『櫂棒』が左紺のものだったことから、
蓮月を殺したのは左紺ではないかと思われたが・・・
その行方不明となっていた
白神左紺が、蓮月と同様に酒樽の中で死体となって発見された。


<現場検証>
鑑識の調べにより、被害者は白神左紺に間違いなく、
左紺の死因は、左紺の頸に突き刺さっていた櫂棒の折れた柄の部分らしい。
金田一は、この状況を見て
左紺は自殺したのか?・・・それとも他殺・・・・?」
と、まだ疑問が残っていた。
ここで黒鷹さんが、
「刑事さん、もうそろそろ蔵に入ってもいいかね?」
「早くしてくれ。こっちは仕込みの途中なんだ。」

と言い、
剣持警部は、
「ああ!どうぞ!
 調べはあらかたついたんで・・・」

と言い、黒鷹さん達酒蔵の職員達は、酒の仕込みの為に蔵の中に入っていた。
話を聞いていた県警の刑事さんは、
「自分とこの蔵元の長男が死んだってのに・・・まるで他人事っすね!」
と呆れ、
「まあ酒は生き物だし蔵元の財産だ。
 人が死んだからって酒をダメにするわけにはいかんだろう。」

剣持警部は言った。
数分後に剣持警部は、関係者達に
「警察の見解としては、今のところご長男の左紺さんの死は、自殺・他殺の二つの線で調べておりますが、状況から考えて自殺の可能性が高いかもしれません。」
と言い、殺された次男・蓮月長男・左紺父親の音松さんはショックを受け、
白蛇旅館の女将・鏡花さん音松さんをなだめていた。
この剣持警部の言葉に黒鷹鷺森蒼葉だけでなく、金田一美雪の2人も何も言うことはできなかった。


<3人で話し合い>
金田一剣持警部に、
「・・・なあオッサン、さっきなんで左紺は自殺の可能性が高い』なんて言ったんだ?」
と聞かれ、
いやぁ、この場合そう言うしかないだろ?
 今回二人の死体が見つかった一番蔵の鍵は二つだけ。
 一つは、蔵元の
音松が肌身離さず持っていて、
 もう一つは、死んだ
左紺のポケットの中から見つかったんだ。」


「普通に考えれば、犯人は死んだ左紺でなければ音松ってことになるだろうが、
 足の悪い彼が、二人も殺して死体をタンクに放り込んで現実的じゃないだろ!

と言い、
「確かにそうだよな・・・・蔵のたった一つの入口は醸造所の作業場の中にある。
 作業場には結構人がいる時が多いから、人目を避けて出入りするのは大変だ。」

金田一は言い、
「犯人が左紺なら、次男の蓮月とは依然、跡目争いがあった訳だから、
 殺しの動機も十分あるだろ。」

と言った。

美雪も、
「そうよね。ましてやこんな旧家の子息だもの。
 人には言えない確執あっても不思議じゃないわ。」

 

「きっと昨日、左紺さんが仕込みが終わって蔵から出た後、
 聞かれちゃまずい話があるって、こっそり一番蔵に
蓮月さんと二人で行ったのよ。
 そこで話が拗れて言い争いになり・・・
 カッとなった
左紺さんは、手元にあった櫂棒で蓮月さんを殴り、
 彼はそのままお酒の入ったタンクにドボン!
 
左紺さんはこらしめるつもりで放っておいたら、
 いつまでも上がって来ないので、酒を抜いてみたら・・・
 
蓮月さんは、すでに樽の濁り酒を詰まらせて窒息死してた!」

 

「その時、気が動転してその場に鍵をかけて逃げたけど、
 後からやっぱり逃げ切れないと悟った
左紺さんは、
 『どうせ死ぬなら思い入れの深いこの蔵で、弟と同じように・・・・!』
 と自ら命を断った。・・・って感じじゃないかしら!」

とイキイキとした美雪の発言に、
「ノリノリだねぇ、美雪ちゃん!」金田一は軽く呆れ顔。

 

剣持警部は、
「まぁ筋は通ってるな!七瀬君
 左紺の死亡推定時刻は、
発見される2時間から1時間程度前だとわかっているし、
 この時間帯だと、比較的見回りの目も緩いから、自分一人こっそり蔵に忍び込むことくらいは、朝飯前だろう。
となると、これで解決かな?」

と言った。

 

金田一は黙って考え込み、
「ちょっと待ってくれよオッサン。」
剣持警部に言い、
「ん?どうした?金田一、何か疑問でも?」
と言うと、

「いや、"筋が通ってるからそれが答え"なわけじゃないだろ?
 もし真犯人がトリックを仕掛けてるなら、筋書きも織り込み済みだろうし。」

と、指摘。

 

その意見に美雪は納得するが、剣持警部
「しかし左紺が犯人じゃないとしたら、どうやって蓮月はタンクの中に突っ込まれてたんだ?」

 

「あの時、仕込みを終わって蔵の外に出た後、俺らも含め、もう一度蔵の中をくまなく見回ったんだぞ?
もちろん、その時全てのタンクに酒は入ってたし、何の異常もなかった。
それから蔵に鍵がしっかり掛けられたのも、俺ら全員が確認してるんだ。
あの後、閉じられた蔵の中に出入りできた人物が蔵の鍵を持ってる
左紺音松以外にいたのか?」

と言った。

 

ここで金田一が、

蔵から出て行った直後に左紺が襲われたのだとしたら?

という、ある一つの仮説が浮かんだ。

 

「あの時、仕込みを終えて一番蔵を出た左紺をどこかに隠れてた犯人が不意打ちを食らわせ、気絶した左紺から鍵を奪えば、犯人は鍵のかかった一番蔵に自由に出入りできるじゃないか!」

 

その金田一の仮説に美雪も、

「そっか!それなら左紺さん音松さん以外の人物でも可能ね!」

と、納得する。

しかし剣持警部は、

「だが、そうなると気絶した左紺はどうなる?

 家のどこかに隠してたとしても大人一人。

 誰にも見つからず、あの蔵に運び込むのはなかなか難しいぞ。」

と、疑問を金田一にぶつけた。

 

「・・・でも不可能じゃないわけだし、

 その線で全員のアリバイ調べてみない?」

という金田一の考えに、剣持警部は承諾。

「じゃあ幅を取って、左紺が蔵を出て来たのを我々が最後に目撃したその後から死体発見までの間の全員のアリバイを洗ってみよう。」

 

剣持警部は、事件の関係者達にアリバイを聞きこんでいた。

傍で聞いていた金田一美雪

 

「これで少しでも犯人が絞れるかな。

 ねぇ、はじめちゃん?」

美雪金田一に聞くが、金田一は一言も喋らず、彼はこう思っていた。

 

「イヤナカンジガスル・・・

 やっぱりこの事件は一筋縄じゃいかない。

 真犯人『白蛇』の邪悪な赤い目が、

 俺達の行動を冷ややかに見てる気がするぜ。」

 

真犯人『白蛇』は、

「なるほど・・・ここでそのアリバイを調べに来たか・・・・!

 なかなかよく考えてるね警察の皆さん。

 だが、そんなことじゃ何もわかりゃしないよ?

 何しろこれは・・・・『白蛇様の呪い』なんだからね・・・」

 

と、一人ほくそ笑んでいた。

 

音松さんと、今は亡き妻二人と、三男・黄介について>

 

金田一は、気分転換に聞き込みを行うことにした。(美雪も同行。)

彼が聞き込みたい相手は、白神酒造の社長であり、殺された長男・左紺と次男・蓮月の父親である白神音松

 

金田一は、音松"亡くなった二人の妻のこと"について聞いた。

 

「いきなりこんなことを聞いてすみません、音松さん

 でも今回の事件は、やっぱり過去の出来事が、なんかしら絡んでると思うんです。」

と言うと、

「わかりました、お話しましょう。」

音松は承諾した。

 

「一人目の妻・天音は隣の集落出身で大人しい性格だった。

30年前、長男・左紺が幼い頃、山菜採りに行って蛇に噛まれたんですよ。」

 

美雪が、

「病気で死んだわけじゃなかったんですね。」

と聞くと、

 

「その後、すぐ病院に行って血清も打ったよ。

 ところが、その血清が合わなかったのか、高熱で苦しみだしてね。

 白蛇様に取りつかれ、うなされるようにして亡くなったよ。」

と、音松は答えた。

 

金田一が二人目の妻について聞くと、

天音と違って都会的な女でな、

 日本酒人気で蔵に人が来るようになって、『旅館をやろう』と言いだしたのもあれだった。

 それで、古い母屋を改装して作ったんだが、

 その時、敷地内の小さな祠が邪魔になってな。

 ちゃんと吉日を選んで儀式をすればよかったんだが、鞠乃は『それじゃ間に合わない』と言って、ろくな式もせず取り壊してしまってな。

 まあ本当に小さな祠だったから、家の者も気にしてなかったんだが、

 旅館だ出来てから一年後だから、七年前のことだ。

 蔵の見回りをしてた銀三さんが、首を吊られて死んでる鞠乃を見つけてな。」

音松が言ったところで、金田一

黒鷹さんが見つけたんですか?」と聞くと、音松「あぁ。」と答えた。

 

「警察の見解は、水に濡れた渡り廊下から足を滑らせ、

 とっさに掴んだホースが運悪く首に巻きついて首吊り状態になったということだった。

 村中の皆が、『白蛇様の呪い』だと噂しとったよ・・・そして今回も・・・」

と、音松は右手で顔を覆うほど、落ち込んだ。

 

そして金田一が、音松"行方不明の三男・黄介さんについて"と質問すると、

音松の表情が変わり、

 

黄介のこと・・・聞いたんですか・・・」音松は言い、

「・・・・ええ・・・・その・・事件を起こして・・・」と、金田一も言い辛そうだったが、そう答えた。

 

音松は、

「私は、あいつが何を考えてるか全くわからない!

 実の兄の蓮月を殺そうとするなんて・・・・

 あんな奴は私の息子でも何でもない!!」

と、強い口調で言った。

しかし途中で気分が悪くなったのか、

「すまないが、気分が悪い。帰ってくれないか?」金田一美雪の2人に言い、

「す、すいません!はじめちゃん、帰るわよ!」美雪が言い、金田一美雪は部屋を離れた。

 

<感想>

 

今回の金田一にも、出ましたね~美雪ちゃんの推理が。

 

なんだろう・・・美雪ちゃんの推理は、ちょっとだけ笑える。

いい線いってるのにな~。

 

でも前回も言ったように「七瀬美雪の事件簿」があってもおかしくないような・・・

まあ多分金田一のサポートありで。

 

でも気になったのは、音松さんの二人目の妻が首を吊られて死んでるのを見つけた黒鷹さん。

「首を吊って死んでる」と報告するのが普通なのに、「首を吊られて死んでる」って言っちゃってるから、「あれ?」ってなりました。

ここにきて黒鷹さん犯人説浮上。

 

今回の話の感じだと、第3の事件が起きそうな予感。

 

次回の金田一が楽しみです。

 

7月9日はジェットコースターの日か。

 

ジェットコースターに最後に乗ったのは、中学の修学旅行以来乗ってないな~。

 

嫌いってわけじゃない、どちらかというと好きなほうに入るのかな?

 

次に乗るのは一体いつになるのかな?

 

 

ジェットコースター、好き?嫌い?

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(あらすじ)金田一語り

逃亡した殺人犯を追って、日本酒の蔵で知られる「白蛇村」にやってきた俺達は、

ここで二か月前、蔵にふらりと戻ってきたという白蛇酒造の次男、

「白い頭巾」で顔を隠した「白神蓮月」が怪しいと睨んでいた。

ところがその日の夜、

「一番蔵見回りツアー」中に、醸造タンクの底で、まるで白蛇に絡みつかれているかのように死んでいる白神蓮月が発見された。

しかも二つしかない一番蔵の鍵の一つを持っている白神左紺は、

事件の後、行方不明。

左紺が管理する道具部屋からは、蓮月を殴ったと思われるのついた櫂棒が見つかった。

果たして、次男の蓮月を殺したのは、長男の左紺なのか!?

 

<失踪前の蓮月と左紺のトラブル>

左紺が管理する道具部屋から蓮月を殴ったと思われるのついた櫂棒が見つかり、すぐに左紺を探すことに。

しかしここで白蛇酒造の社長・音松が待ったをかけた。

「ちょっと待ってくれ!刑事さん。
 あんた、うちの
左紺を犯人扱いしてたじゃないか!」と言うが、

「蔵の鍵を持ってたのは左紺さんだし、
 こうして彼の部屋で血のついた櫂棒も見つかってますからな。」
と、剣持警部左紺犯人説を取り下げはしない。

音松「自分も蔵の鍵を持ってるし、そんなことで・・・」と言った直後に持病のせいか、苦しみはじめ、白蛇旅館の女将・鏡花さん「あまり無理をなさらないで。少し休みましょう。」と言われ、2人は部屋から離れた。

その様子を見ていた女将の娘・蒼葉は、
音松さんラブのお母さんには申し訳ないけど、蒼葉やっぱり左紺さんが怪しいと思うな!」と言った。

剣持警部「なぜ君はそう思うんだい?」と聞くと、
「だって蒼葉聞いちゃったんだもの。
 火事で失踪する前の
蓮月さん左紺さんのこと・・・!」
蒼葉が言った。

一方、鷺森さんは一般の方に酒造りの道具の説明をしていた。
黒鷹さんが言うには、

「人によっては、半年も前から予約を入れて来る人もいるわけで、
 そんな客の為にもなるべく通常通りにしておきたいんですよ。」

らしい。

「で、私に話とは?」と聞かれ、
剣持警部「失踪前の蓮月さんと左紺さんのトラブルについて・・・」と言ったところで、
黒鷹さん「・・・こっち来い。」言われ、場所を移動した。

「そんな話、一体誰から聞いたんだ?」と聞かれ、蒼葉の名を言うと、
「まったくあのおしゃべり娘が!」と言って左腕を捲った。

すると、黒鷹さん左腕に蛇の入れ墨があり、金田一美雪はそれを見てビックリ。
腕の入れ墨を見られたと思った黒鷹さんは、すぐに捲っていた左腕の袖を下ろした。

黒鷹さんが言うには、確かに失踪前の蓮月左紺は仲が良いとはいえなかったらしい。
「白蛇酒造は代々、長男が杜氏の役を継いで、蔵の運営を全て任されてきた。
 だが、次男の
蓮月には天性の酒造りの才能が長男の左紺と比べ物にならないくらいあった。
音松さんは悩んだ末、蔵の全てを蓮月に譲ると言い出したんだ。
それが母親違いのあの兄弟に
決定的な確執を生んじまった!」

 

<三男・黄介の存在>

黒鷹さんが言うには、長男・左紺と次男・蓮月の確執の火に油を注いだのは、三男:黄介だというのだ。

三男の存在を知らなかった金田一達は驚いた。

三男・黄介のことについては、黒鷹さん曰く、
「次男と同じく音松さんの2人目の女房の子供でな。
 3人兄弟の中で母親は違ってても、長男の
左紺と三男の黄介は若い頃の音松さんにそっくりで、それもあってか、この2人はなかなかに仲が良かったんだ。」とのこと。

金田一が、三男・黄介が今どこにいるのか黒鷹さんに聞くと、

「5年前、蓮月が杜氏を継ぐ為に白蛇神社にこもって三日三晩断食の行をしていた時のことだった。
蓮月以外いないはずの神社になぜかが出てな、
その櫂は白蛇山に広がって、山全体を焼き尽くすことになった。
神社で行をしていた
蓮月はそれっきり行方不明。
当然死んだと思われた。
ところがどういうわけか、
黄介までもがその日を境に失踪してな、
警察が彼が持ち歩いていたスマホというのか、あれの形跡を調べると、
なんと
火事の起こる直前に白蛇神社に訪ねていたことがわかった。

そのことに金田一美雪はビックリした。
さらに黒鷹さんは、

「しかもその後、警察が調べていくと、どうも黄介左紺にメールを送っていることがわかった。警察が左紺に問い詰めると・・・」

左紺『・・・・身内の恥を晒したくなかったんですが、
    実はあの時、弟からこんなメールが・・・』

 

黄介からのメール文)
やったよ、
左紺兄さん
蓮月を火あぶりにしてやった
俺はこのまま逃げるけど

左紺兄さんは白蛇酒造を頼む
蓮月ばかり父さんは可愛がるけど
あんな奴じゃ蔵はダメになる
だから俺が処刑してやったんだ

 

金田一「三男の黄介が次男を!?」
と、金田一も驚く。

 

黒鷹「まあそんなことがあった上での次男蓮月の帰宅だったから、
    
左紺の思いが複雑になるのは無理もないが、
    今回の事件もイザコザの延長で起きたのかもしれんな。」

 

黒鷹の言葉に、金田一美雪は何も言うことはできなかった。

 

<3人の見解>

金田一美雪剣持警部の3人は部屋に戻り、黒鷹さんが話してくれたことについて話し合った。

金田一は、美雪剣持警部の2人に「さっきの黒鷹さんの話、どう思う?」と聞き、
剣持警部は、
「俺の勘だと、どうも三男の黄介とやらが、事件の鍵を握っているように思えるな。」といった。

ここで美雪が、
「殺された白頭巾の人が三男の黄介さんだったとか・・・!!」と言った。

 

美雪の見解としては、
「遺伝子検査って言っても、親の遺伝子が入っているか入ってないかはわかっても、
 いつ生まれたとか、何番目に生まれたまではわからないでしょ?
 本物の次男を殺して、自分も大ヤケドを負った三男が、
 次男のフリをして帰ってきた。
 ところが、それに気付いた
左紺さんが問い詰めてケンカになり、
 
左紺さんは、つい櫂棒で殴ってしまった。」

 

この美雪の見解に金田一は、「なかなかの名推理だな」と褒める。

金田一は、剣持警部「白頭巾の顔のヤケドが本物のヤケドの痕だったんだよな?」と聞くと、剣持警部
「監察医が調べた所によると、どうも火事で焼かれたものでもなさそうでな。」と言い、
金田一「どういうこと?」と聞くと、

剣持警部「無理矢理、火を顔に押し付けるとか拷問みたいな方法だったと!
       それこそ裏社会のヤクザの制裁か何かのやり方だよ。」

金田一に言い、金田一「おっさん、それって・・・・」と何かを感じた。

 

剣持警部「俺がここに来たのは、モグリの医者を殺して逃げている犯罪者『鬼門影臣』を追ってだが、もしあの白頭巾が鬼門だとしたら・・・」

 

美雪「まさか次男の蓮月さんと鬼門が同一人物とか?」

 

金田一「あるいは三男の黄介が鬼門とかな!」と、次男・蓮月と三男・黄介のどちらかが犯罪者『鬼門影臣』ではないかと思っていた。

 

しかし剣持警部が言うには、

『鬼門影臣』は身元が判明しているらしく、

どこかで入れ替わったのか、あるいは別のやり方があるのかで、俺にはもうサッパリだ!」

と、お手上げ状態。

 

しかし金田一は、

「・・・ともかくこの事件には、まだ俺たちの知らない『秘密』が隠されているのは間違いなさそうだな。」と、確信していた。

 

剣持警部も、

「その秘密を握っているのは行方不明の左紺だ。

 早いこと奴を見つけないと何かとんでもないことが起こりそうだぞ。」

と、感じていた。

 

しかしこの時、恐ろしい事件の第2幕が、今まさに重い幕を上げつつあったのだ。


<第2の事件・発生>

 

その頃、黒鷹鷺森とその他の従業員は、いつもの仕事に取り掛かろうとしていた。

黒鷹鷺森「刑事に何を聞かれたんですか?」と聞かれ、

蓮月左紺の間にあった事」を話し、

「だが起きちまったことは、もうどうでもいい。

 俺たちはただ、この蔵を守っていくだけだ!」と言った。

 

すると、黒鷹一番蔵の鍵が開けっ放しであることに気づく。

「誰だ!?こんな不用心な事をしたのは!?」

 

一番蔵の中に入った黒鷹達

黒鷹鷺森達『い』の樽から順に回れ。わしは、いつも通り逆側の『ぬ』から回る。」と指示をした。

 

見回りをしていると、一人の従業員があることに気づく。

「あれ?黒鷹さん?

 あのタンク、酒が入ってないんじゃないっすか?」

 

黒鷹が酒が入っていないと思われるタンクの中を覗くと、そこには

行方不明になっていた白神左紺が、蓮月の時と同様に、白い醪(もろみ)が白い蛇のように巻きつかれた状態で死んでいる姿が発見された。

蓮月と違うのは、喉に櫂棒の一方で深々と突き立てられた状態であったこと。

 

<感想>

 

ここにきて、まさかの三男の存在が出てくるとは・・・しかもやることが鬼畜。

 

あと、ここにきて美雪の名推理誕生の瞬間。

これは、七瀬美雪の事件簿』とかありそうだな~。

あったら見てみたい。

 

確かに今回の金田一は、シリーズ屈指の難事件だわ。

全然犯人わかんない。

 

次回の金田一がどんな展開になるか、楽しみだな~。

(あらすじ)

逃亡した殺人犯を追って、日本酒の蔵で知られる「白蛇村(はくじゃむら)」を訪れた、田一美雪剣持警部の3人。

 

村でただ一つの旅館を経営する白神屋「白神酒造」に泊まることになった。

 

そこには、5年前火事で死んだと思われていて2か月前に記憶が戻って帰ってきたという

酒造主・白神音松の次男で、怪しい白頭巾被った男・白神蓮月がいた。

 

だが、その晩の「一番蔵見回りツアー」で事件は起きた。

 

白神蓮月が、酒造樽の中で死体となって発見された・・・。

 

<現場検証>

剣持警部蓮月の遺体の白頭巾を取ると、確かに白蛇酒造関係者が言ったとおり蓮月には火傷の痕があり、それを金田一美雪と後でやってきた県警の刑事も確認した。

鑑識が調べたところによれば、

 

・蓮月の死因は溺死

 

・後頭部に強打の痕があったため、「気絶させられてから殺された」

 

・死亡推定時刻は、遺体が発見されてから30分~1時間半ほど前

 

とみていた。

 

金田一は、鑑識の調べから、

 

・「蓮月が一番蔵に運び込まれたのは、遺体発見の1時間より前

 

・「長男の白神左紺が、仕込みを終えて外に出た後に、社員の黒鷹銀三と一緒に蔵の見回りを美雪剣持警部としたことから、蓮月が蔵に連れ込まれ殺されたのは、その見回りの後ではないか」

 

・「蓮月をタンクで溺死させた後に、タンクの酒を全部流し捨てたのでは」

 

と考えていた。

 

<白神左紺は一体どこへ・・・>

ここで金田一は、白神左紺の姿がないことに気がつく。

 

一番蔵にて酒造りのための作業をして外を出た後は、誰も左紺の姿を見てはいなかった。

杜氏見習いの鷺森弦黒鷹銀三左紺を探しに行くことに。

 

美雪には、ある疑問があった。

 

「確か、はじめちゃん達が見回った後、左紺さん、ちゃんと蔵の鍵閉めてたよね?

 でもその鍵を持ってる人って確か左紺さん音松さんしか・・・」

 

っと、気になっていた。

 

金田一は、音松にある質問をした。

 

左紺さんが一番蔵に入った後、鷺森さんと俺たちが入るまでの間、ここに鍵を誰かに貸しましたか?」

 

と質問すると、「いいえ、誰にも貸してはいない。」音松は答えた。

 

鍵を複製された可能性についても質問したが、

それはあり得ないらしく、

 

「この鍵はかなり特殊な造りでして、

 鍵のメーカーに登録コードを伝えて、それから色んな種類を交わした後で、

 1か月もかかってようやく複製が出来てくるものでね、

 そう簡単に複製ができるはずもないし、ピッキングも不可能だ。」

 

と、答えた。

 

さらに金田一は、

 

「管理は?誰かがこっそり持ち出したりすることはできないんですか?」

 

と質問すると、それも無理らしく、

 

「私は常に手元において管理してますからね。

 それこそ寝てる間も枕元に置いているくらいです。」

 

と、答えた。

 

<翌日>

 

鷺森さん黒鷹さん左紺さんを探したが、結局見つからなかったらしい。

 

白蛇旅館の女将・鏡花さん曰く、

 

「家の車は全部ありましたから村の外には出てるってことはないと思うんですが…」


蒼葉「わっからないよー?お母さん!

    本気出せば山の一つや二つ足で…」


鏡花「これ、蒼葉!!余計なこと言うんじゃありません!」

 

蒼葉「はぁい。」

 

剣持警部は、音松の長男・白神左紺が次男・蓮月を殺したのではないかと睨んでいた。

 

美雪も、

「一番蔵の鍵を持っていたのは、音松さん左紺さんだけだし、

 こんな大きな家なら財産を巡って争いもありそうよね。」

 

と、賛同。

 

しかし金田一は、あることが気になっていた。

 

金田一『酒造樽の中で殺した』というのがちょっと引っかかる。
しかも
溺死させて中に入っていた酒を全部流して捨てたことも何か理由がある気がする。」

 

この金田一の発言に対して、美雪

「死体にまとわりついていた酒粕が白い蛇みたいに見えるようにした『見立て』とか・・・ちょっと強引?」

 

と、話すと

 

「まあ、確かにそういうのもあんのかもしれないけど、

 白蛇伝説になぞらえて殺したのはなぜだ・・・?」金田一は思っていた。

 

<女の素顔!?&今後の白蛇酒造はどうなる!?>

 

音松はかなり落ち込んでいた。

 

「最初の女房の天音が奇妙な病気にかかって死に、

2番目の女房の鞠乃は酒造所の中で死に、

さらに自分の息子にまで・・・」

 

と、落ち込んでいた。

そんな音松を白神旅館の女将・鏡花が、

 

「私が近くにずっとおりますわ。

 鞠乃さんが亡くなった時もこうして2人でおりましたね。

 後ろめたかったけれど、私は幸せでした。」

 

と、音松を励ます。

音松も自分を励ましてくれる鏡花を抱きしめた。

 

しかし、鏡花は何かを企んでいるかのように舌を舐めた。

 

一方の蒼葉も、

「さ~お腹空いたでしょ~?・・・それっ!」

 

と、虫を投げ入れると、飼っている白蛇が捕食した。

 

ヤンデレのような目で、

「白ちゃん!あたし達を守ってね!」

と、言った。

 

一方、蓮月が死に左紺が行方不明になった後の今後の動きを鷺森黒鷹と話し合っていた。

 

心配する鷺森黒鷹は、

 

左紺なんざ最初から当てにしておらん。」

 

「奴にはモノを売る才能はあっても杜氏の才能はない・・・

 それは親父さんもよーくわかってた。

 才能があったのは次男の蓮月の方だったが、

 帰ってきた奴は別人のように全て忘れてまったく使い物にならなかった。

 だから、これからも今までどおりさ。

 数年前、病気で倒れて以来、舌も鼻も利かなくなった親父さんと一緒に

 この白蛇酒造を守る・・・それだけだ!」

 

と、言った。

 

<第2の事件発生か!?>

 

「すべて上手くいっている。

 報いを受けるがいい。

 もっとも許しがたき者よ。

 白蛇様の呪いを受け滅び去るがよい・・・!」

 

と、今回の事件の犯人は櫂棒を包丁で、おもいっきり切った。

 

一方、剣持警部は慌てて金田一を呼んだ。

 

「おい、金田一大変だ!

 すぐに酒造の道具をしまう部屋に来い!」と。

 

行ってみると、そこにはのついた櫂棒が置かれていた。

 

※櫂棒(かいぼう)・・・仕込み中のタンクの中の酒を掻き回す道具。

 

黒鷹さん曰く、

「この一角は、左紺さんの道具が置いてある所だ。

 普段、誰にも触らせなかった・・・」らしい。

 

さらに金田一は、半分に切られた櫂棒を見つける。

まるで鋭利な刃物のように折られていた。

 

金田一は、何か嫌な予感がしていた。

 

「まさか、こいつでまた人が・・・?」

 

<感想>

 

なんか今回の金田一、姫小路親子の素顔が・・・

 

まるで蛇や(-。-;)・・・まぁ白蛇が舞台だからだろうね。(-。-;)

 

とくに蒼葉ちゃんにいたっては、前回まで凄く笑顔でおしゃべりって感じだったのに、今日の話で雰囲気がガラっと変わりましたね。

 

彼女の目の輝きは一体どこに!?∑(゚Д゚)

 

そして行方がわからなくなってしまった左紺さん

 

なんか「飛騨からくり屋敷殺人事件」を彷彿とさせるような事件だなぁ~。

 

次回が気になってしょうがない。

 

次回がどんな展開になるか、楽しみだな~。

皆さん、こんにちは!

 

greenthunder-94です。

 

昨日、お風呂に入ってる時に、やけに台所が騒がしくて1回お風呂から上がって「どうしたの?」って聞いたら、どうやら台所にカエルがいたらしい。

 

聞いた時には、がカエルを庭に逃がしてあげて一件落着した後でした。

 

一件落着して、もう1回風呂に入って壁を見た時に、なんかおかしいなと思ったら、

 

風呂場の壁にカエルがいるではありませんか!

 

カエルを見た瞬間に「ウソでしょ!?∑(゚Д゚)」って思わず言っちゃいました。

 

結構高い所でカエルが壁に張り付いてて、

 

体洗って、髪も洗って、顔も洗って全部済ませてから「カエル風呂場にもいたんだけど・・」って言ったら、「マジで!?」って驚いてました。

 

そりゃ驚くはな・・・(-。-;)

 

ただ家族で疑問に残ってたのは、窓を完全に閉じて、鍵もかかっているはずなのに、どうやってカエルが侵入できたのかが謎です。

 

しばらく家族の中で、カエルの話題は尽きそうになさそうです。(-。-;)