エサやりさんに読んで欲しい その22 | greensonicの迷子猫探し・保護までのブログ  脱走防止柵の作り方 保護活動など

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猫を迷子にして、97日目に無事保護するまでの実体験やノウハウ。その他、脱走防止柵作りや保護活動、猫のこと。ときどき安全保障。

別の角度からの説得に成功、TNRへ

 

更に行政と団体そして私で2回、お宅訪問しました。いづれも不在。来たことを知らせる手紙を置きます。「もう一度、来週に来ましょうかはてなマーク」、「いや、たて続けで追い込まない方がいいでしょう」、「では、2週間位間を開けましょう」、そんな相手の心理を読む話をしました。

実は、私は相手の心理状況を読むのが得意なんです。こういう場合は、強い圧力をかけ続けるのもマイナスです。"対話と圧力”あれっ、どこかで聞いた覚えが…。そう、それが正しいというのを身をもって体験した訳です。

ある時、家内が一人でお宅訪問をしました。実は行政が同行する説得には同行して欲しかったのですが、前向きではありませんでした。余りに難しい状況に関わりたくなくなってしまったようです。「朝早くに行って、話してみる」と、朝のエサやり時間に合わせて突撃です。

正直、男性の気難しい人には、女性の言う事なら聞く耳を持つ事がよくあります。「やっと、重い腰を上げた」そう思いました。

行政や団体からの度重なる要請、それをその餌やりさんは圧力と受け取っていたようです。おそらく、「何度も来ている。諦めるつもりはないみたい、これからもしつこく来る」そう、思っていた筈です。

そこに、顔が知れている家内がやって来ました。家内の説得は、「行政が何度も来ているんですか。だったら、いっその事TNRしちゃえば楽になりますよ、あとは全て私たちがやりますから…」その通りの言葉ではありませんが、「あなたが楽になる協力者ですよ」という、行政の真正面からの説得ではなく、別の角度から杭を打つ、そういう立場で話したそうです。

それで、決定権のある兄がやっと承諾しました。「やった~、気が変わらないうちにとっとと、やってしまおう」と、急遽予定を合わせて、捕獲の算段を取ります。もう、成猫になっていますが、若い猫は触れるというので、キャリーをお貸ししました。念のため捕獲機も揃えます。父猫は警戒心が強くキャリーに入れられませんでした。

それで、特定の猫だけ捕まえられる、私の特許(笑)で捕獲を試みました。ところが、その仕組みが全く分かっていない餌やりさんが、その猫をおびき寄せようとして、肝になる紐を踏んでいます。この捕獲方法は、私が編み出したものです。低コストで、特定の猫だけを捕獲出来ます。動物保護団体の代表が連絡して頂ければ、確認の上でお伝えします。今回、同行した団体の方も「これって、○○さん(私)が考えたのですかはてなマーク」と聞かれました。おそらく、この捕獲方法をやっているのは私しかいないでしょう。

紐を踏んでいるので、「ちょっと、足を外して下さい」と注意しても、耳に入らない。「まいったなぁ。こっちのやり方に協力して欲しいのに」左矢印これって、よくあるんです。もちろん、どういう方法で捕獲するかは打ち合わせしています。ところが、知識も経験もないのに自分よがりの行動をする。そういう事を何度も経験しました。

目的の父猫の全身が入った所で、腕を動かして、無事捕獲成功!!

8カ月かかりましたが一家4匹が捕獲出来て、すぐに病院に直行。翌日にリリースしました。

その数日後、その兄弟から餌の寄付の申し出がありました。リリースして数日ですが、「オス猫の行動範囲が狭くなった」、「ケンカしなくなった」等の報告を受けました。「そうでしょう、良かったですね」と流しましたが、TNRすればそうなると8カ月前に伝えた事です。

心の中では「だから、言ったでしょう」と、言ってやりたかったけれど、それは押さえました。

これで、今までこのTNRのために控えていた別の猫一家の方に注力出来ます。

これで、そのエリアのTNR反対派は一軒だけになりました。でも、新たに未不妊手術の猫が次々現れたのです。

 

ご協力のお願い

当ブログを読んで下さればお分かり頂けると思いますが、私の猫のボランティアのスタンスは、猫の数を増やさないように、地域住民を敵に回さないようにしながら、TNRをして里親に繋げられる猫は譲渡する。

そして家庭も守りつつ、身の丈に合った活動をしています。

「えさやりさんに読んで欲しい」シリーズは、私と意見が違う人を非難しているのではなく、実際の事例を紹介してそれに対して自分はこう思う、こう対処したという事実を知ってもらうのが目的です。

事例を知る事で、読んで下さった方が「このような事が自分の周りであったら、自分ならどう対処すればいいか」というふうに、ご自分の頭で考えて欲しいので書いています。

もう一つは、猫のボランティアの多くの人が苦手な、モノ作りや機械の知識も生かして、脱走防止柵、猫ハウス、エサボックスの作り方も紹介しています。

保護活動をしていると、どうしても厳しい状態の猫を保護する場面があります。私自身も猫エイズ、白血病、そして、車にはねられたと思われる両後ろ足を骨折した仔猫を保護した事があります。

どうしても助けたい猫がいて半年をかけて捕獲に成功し、引き取ると言ってくれたエサやりさんに託したら、すでに重度の糖尿病であと1日2日で死に至る状態だった事もありました。

私の長年の親友の一家も猫の保護活動をしているのですが、大変な状態の猫を保護しました。足の奇形と内臓疾患を患っています。

すでに自腹で多額の治療費を支払いながら治療を進めています。

その家族が治療費の一部を支援して頂くクラウドファンディングをしています。嬉しい事に目標額はクリアしましたが、今後も継続的な治療が必要と思われます。

正直、クラウドファンディングをするボランティアには怪しい物もあります。

しかし、この家族はきちんとした活動をしています。

このようなブログを書いている私の、信頼出来る家族ですのでクラウドファンディングの内容をご覧頂き、納得されるようでしたら少額で構いませんので、是非ともご協力をお願い致します。

また、SNS等で拡散して下さるだけでも結構ですので、ご協力をお願い致します。

明日から投稿時間を20:30頃に変更します。