猫のしつけ問題  | greensonicの迷子猫探し・保護までのブログ  脱走防止柵の作り方 保護活動など

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猫を迷子にして、97日目に無事保護するまでの実体験やノウハウ。その他、脱走防止柵作りや保護活動、猫のこと。ときどき安全保障。

時には、厳しく躾けます

私は猫の個性や性格に応じたしつけが必要だと思っています。

人間でもそうでしょう。同じ遺伝子を持つ兄弟でさえ、性格は違います。その性格をわきまえず、同じしつけをしたら、どうでしょうかはてなマーク

私は時には厳しく、手を挙げる事もあります。言葉だけで雰囲気を感じ取り、修正してくれればそんな事はしませんが、”引っ掻く、噛む”というような、人間に危害を加えた時には、パシッとやる時もあります。あくまで、軽くですよ。

「そんなことをしなくても、気持ちが通じていれば理解してくれるのに…」と思う方もいるでしょう。

何匹もの猫を保護し、様々な方法で育てたり、家猫修行もして譲渡した経験もあります。ペットである以上、野性味そのままでは人との共存に適さなくなります。家の中は動物園とは違うのです。その猫の性格や年齢も鑑み、合致点を模索する事になります。

猫は犬のように、命令すれば自分が嫌でも従う事はありませんし、それは強いストレスになります。

ですから、少しずつ”ある程度人間に寄せるように慣らす”というのが持論です。

「猫は自由がいい」と言って、何もしつけをしなければ、猫のストレスはないかも知れませんが、人間が強いストレスを感じるのではないでしょうかはてなマーク

そればかりか、キッチンのガステーブルの上に飛び乗る、まな板の上に乗るようでは、思わぬ大怪我や感染症になる可能性もあります。やはり、猫の性格に合わせたある程度のしつけは必要と考えます。

私は、二つの例を参考にしています。ブラン(仮)は野良猫の子供です。最初のTNRに失敗して生まれました。次のTNRの為に、母猫と餌付けを始めました。

とはいっても、母猫は生粋の野良で、人間から餌はもらっても、決して心は許しませんでした。その教育下の仔猫達ですから、人に慣らそうと、近づく事から始め、手のひらに餌を載せて食べるようにする所から、少しずつ人に慣らしていきました。それでも、ちょっとでも手が動けば”危険信号”ピリピリと反応して、何度も手を引っ掻かれました。

アップのような感じで、餌をあげていました。仕事が休みの日でも、会社に餌やりに行っていました。

その仔猫2匹が、乳離れをしてある程度大きくなる位まで育った頃でした。それまでは、仔猫に先に餌を食べさせていた母猫が、今まで通り先に食べようとする仔猫を”バシッツ”バイバイと強く叩くのです。その日を境に、頻繁に叩くようになりました。「これが猫流のしつけ方法なのだな」と思いました。

もう一つは、ある動物園の白熊のピース。母熊が育児放棄して、最初は動物園の飼育員が24時間、自宅飼育も含めて手探りで面倒を見ていました。

ある程度育ち、水浴びの練習を始めます。水を嫌がるピースを慣れさせるため、少しでもプールに長く入るように、飼育員は哺乳瓶を持って同じプールに入り、なかなか渡しません。すると怒って飼育員に嚙みついたのです。その時、飼育員はやはり”バシッツ”バイバイと叩いて怒りました。腕には2本の牙の穴、血が出ていました。

そして、その後のインタビューで飼育員は、”信頼関係があるから、怒ってもその後はまたいつも通りの関係になる”、そう話していました。

私も同感でした。信頼関係が築けた上で、程度に応じた怒り方をする。人間でも同じではないでしょうかはてなマーク

何でもかんでも、怒ればいいというものでもありませんし、手を挙げる場合はなおさらです。

当たり前ですが、力は加減します。例えば、手を噛まれた場合は、「痛いよ」と軽く警告。ちなみに、「痛い」の意味はちゃんと理解してます。

それでも、噛み続ける場合は、声を大きくして「痛いビックリマーク痛い!!それでも止めなければ、手を挙げるふりをします。さらに続ければ、そこで初めて手を出す。そんな感じです。

仔猫ならば、好きなようにさせます。最初から完璧なしつけなんてできませんから。そして、決して八つ当たりはしません。人間でも同じ事でしょう。

急に噛みつけば、それは身を守る為に、反射的に手を挙げるかも知れませんが、ブランはまず、そういうことはしません。

母猫や飼育員を見ても、必要があれば手を挙げるのは、仕方のない事だと私は考えます。

ブランは野良生まれ、外猫から3か月間の放浪生活、そして家猫に転職しました。家猫になっても、テーブルの上に乗るとか、餌が入っている場所を荒らす…なんていう事は、したことがありません。言葉も驚くほどの数を理解しています。

性格からすると、勝手に動くよりは、声に出して人にやってもらう性格です。だから、大きな声を出すか、して欲しい場所に行ってアピールをします。

もちろん信頼関係もあります。そういう、年齢、性格や日頃の関係があるからこそ、しつけが上手く行くのだと思います。

よく、テーブルの上に猫が乗って、飼い主の食べているものを欲しがる。それが、ペットとの仲の良いしるしと思っている方もいるようですが、私たちはオッドアイ猫「それを食べたい」と鳴いたら、ネギ、醤油、タバスコ、生姜、ワサビ等、猫が絶対嫌いなものの匂いばかりを嗅がせます。

すると、「なんだ、まずそうな物ばかり…」と、4品目位で諦めます。

要はテーブルの上に猫が載らないように”テーブルの上には美味しい物はない”のを毎日繰り返すのです。

どこかの住職が、猫とご飯を食べているのを動画にして人気があるそうです。そういう行為は微笑ましいかも知れませんが、収拾がつかなくなるし、大体猫は雪の結晶を舐める動物です。トイレの後に手足も洗いません。その辺の区別は必要だと思います。

まず、猫がテーブルいたら、落ち着いて食べられない。そして、一度食べたら”前例”となり、「だって、昨日はテーブルの上でもOKだったじゃないか」と恒例化していくのは目に見えています。それが、キッチンの上や餌の置いてある場所までエスカレートしていくかも知れません。

食べ物だって、ペットにとっては毒性がある物や、味が付いているものもあります。長く見れば、良い結果にはなりません。

そうならないために、ウチではこうアップしています。

ご飯を食べていると、必ずブランは”何を食べているのか?”チェックに来ます。きっと、NNNに報告しなければならないのでしょう。

報告は、「あいつらは、今日もろくなものを食べていませんでした」」で、報告終わりです。

参考になれば幸いです。