前回、夫カンタロウとの花見に行くことをブログにした。



冬の寒さと花粉症(杉)が辛い自分にとってはそれらが過ぎ去り、きれいな花が咲く季節になったというだけで嬉しい。


東京で有名な桜の名所といえば、目黒川や代々木公園、千鳥ヶ淵、井の頭公園、昭和記念公園あたりだろうか。

残念ながらどこも花見に出かけたことはない。



僕とカンタロウが行く花見はそんなメジャーではなく、地元の人しか訪れないようなこじんまりした近場だ。



それでもこの前の日曜日はかなりの混雑だった。

大荷物を持ってカンちゃんと待ち合わせた。大荷物の中身は、折り畳みの椅子兼踏み台2つ、熱湯入り水筒2つ、ビニールシート、お菓子、ゼリー、割り箸、ペットボトルなど。かなりの容量だった。



カンタロウは俺と違ってケチではないし常に優しいのだが、俺が大荷物を重そうに持っていても率先して代わりに持ってくれることはまずない。


「カンちゃんカンちゃん、荷物重いんだってばぁ。持ってよ❗️プンプン

こういう時にぷんぷんしながら文句を言うと、

「やだ。そもそも荷物持ちするような身分じゃないてへぺろ

「ショウタの方が力があるんだから荷物運びに向いてるじゃん口笛

など腹立たしい返事がくる。



さらに最近は、

「ショウタって荷物運び顔よね~ニヤリ

などと悪いことを言う。



それは俺がよくカンタロウに、

「カンちゃんって労働顔よね~」

「カンちゃんって召し使い顔よね~」

とか言うからに違いないんだけど。



なのでここは素直に

「荷物が重たいからカンちゃんも手伝って~ん」

とお願いするようにしている。そしたらすぐに持ってくれた。



そんなこんなで花見をして2人だけでたくさんおしゃべりした。楽しかったな。


さて帰ろう。


カンちゃんが、

「せっかく2人で花見に来てるのに、周りの人たちみたいに堂々と手もつなげないなんて寂しいよな」

とつぶやいた。


それは我々ゲイの付き合いの不便なところだし我慢しなければいけないのかもしれない。

「そうだね、しょうがないね」

と返事をした。



次の瞬間に唐突に手のひらをつかまれた。手をつなぐというよりは、手のひらをぐっとつかむ感じだった。

カンタロウはぶっきらぼう見えたけど、俺の視線に気づくといつもの優しい笑顔になっていた。



確かに人はたくさんいたけど、ほとんどは桜を見てるか飲食してるかおしゃべりしてるかなので、中年男たちが手をつないでいるかどうかなんて気にする人はいなそうだった。


カンタロウの言うように気にしすぎなのだろう。

カンちゃんの手がいつもより温かいなと思った。



それで終わればいい話なのだろうけど…

左手はカンちゃんにつかまれ、右手は大荷物でふさがっていた。急に手がほどかれ尻をなでなで触ってきた。



カンタロウのニヤニヤしてる口元。

この変態男め❗️ムキー

と言ってやりたかったけど、実は満更でもなくちょっと嬉しかった俺も変態なのだろう。

あんっ♥️

ってなっていた。



いつぞやのブログにも同じようなことを書いたような気がする。

何年経っても進歩がない2人やな。