真夜中の駐輪場でひとり | ベランダの森

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旧【「深呼吸、よく噛んで食べる、感謝、すべてのことを当たり前と思わない」気まぐれ読書感想文日記、けど読書以外の話も多くてすみません。】よろしくお願いします!旧タイトルに毎日意識したいことをメモしました。忘れそうになるので。私にとっては健康第一なのです。

駐輪場、私の好きな場所の一つ。
自転車人間だから。

その駐輪場、年間使用料が一番安い、
ということで決めた。

比較的、うちがある方向ってことも理由だけど。

なんと、
普通に歩くと、駅から8分半です。
ぜんぜん都会でもないのに。
最初聞いたときはびっくりの遠さでした。

速歩きで、7分くらい。
走るも入れると、5~6分。

それはまあいいんだけど。




帰ってくるときは、
駅から駐輪場までゆっくり歩く。
歩くのは好きだから、
そんなに遠いって
文句言うほどでもなかったりもするんだけど。

それでゆっくり、
歩いてきて、
私の自転車のいるところに着くと、
ほっとする。

駐輪場はまだおうちではないし、
警戒心はとかないままで、
でもホッとする。




自転車の後ろの荷台って言うのかな?
の部分に、
カゴに入れるほうの荷物を一度おいて
それから、
ひったくり帽子カバー
(防止が正しい、けど帽子がかわいい)のファスナーを
めんどくいなあと思いながらあけて、
(開け閉めがしやすい商品じゃなかった…)
荷物を前カゴに入れる。

荷物の中から、自転車の鍵をとりだして
鍵をあける。

カシャ、という音がひびく。
2回。
(カギ、2コつけてるから)




そういう動作の途中で、
自転車に向かっていると見える方向の
知らない人の家の明かりを見る。

なんか人の家の明かりを見るの
好きなほうです。
ちょっとだけ、あったかくなる。

方向で言うと、東南東かな。

その家の2階は、
駐輪場側から見えるほうから見て
大きく3つの部屋かスペースに
わけられているようなのだけど、
すべての場所に明かりがついていた。

時刻は、深夜12時半ころ。




あ、あんまり知らない人の家、
観察しすぎるのは良くないな、
といま書きながら思う。

このへんにしとこう。

どんな人たちなのかな?
どんな家族なのかな?
が住んでいるんだろう?
と思ったりしながら。

駐輪場にも、
明るい明かりはしっかりあるのだけど、
周りの家の明かりがついているのも
なんだか少し心強い。




周囲への警戒もかねて
あるいはなんとなく
南の空のほうも見上げてみたら、
春にしては意外と、星がいくらか見えた。

星はやっぱり
冬のほうがよく見えるね。

その駐輪場はまあ遠いので、
利用者も少ないんです。

とめられている自転車たちはまばら。

そんな駐輪場で一人。
真夜中。

少し遠くの田んぼから、
カエルの声が小さく聞こえる。




これを言っちゃうのは野暮だと思うけど、
すごく自由だな~って気分になるのです。

これを、自由って言わないとしたら、
どう言えば、自由って伝わるだろう?

わざわざ書いてるってことで、
気に入ってる時間ってことは、伝わるかな。

えーとまあ、
あとは家に帰るだけなのだけど、
どこへでも行けそうな気分
とでも申しましょうか。




夜遊びやひとり歩きやひとり自転車は
気をつけるにこしたことはない、
と思うけれど、
なんだか意外に安らぐ時間です。

夜をひとりじめしているような
勘違いもできるからかな。

その瞬間の夜はぜんぶ、
私のもの。

そんなに暗くはない夜だけど。