エピソード53 公認

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8月のとある日

タクシーのイベントがあり

有楽町に向かっていた


受付でアンケートに答えていると

受付の方が

お兄さんグリーンキャブの方ですか?と聞かれた

僕がいつも持ち歩いてるグリーンキャブの鞄を見つけての話だった

都内に行くときは必ずグリーンキャブの鞄を持っている

いつエスライドでタクシー、失礼、グリーンキャブをよんでも最強のパワーワードが使えるからだ


いいえと答えると

さっきグリーンキャブの社長さんがいたよ

といわれた

僕はイベントそっちのけで社長さんを探すことにした

いるかいないかわからないなか


ビルの木陰で涼をとる社長さんをお見かけした

軽く会釈をすると社長さんも気づいてくださった

そこから少しお話をする時間いただけた


社長さんの方から開口一番

内の会社の大ファンの〇〇さんだよね?


この一言で28年間の片思いしていた僕の心は一気に最高潮に達してしまった

チケットの契約はしてない、ただ単に自分が好きという気持ちだけでただひたすら日本一輝いてるチョコミント色のタクシーを来るのを待ってるだけ

自分の欲望のままただ単に乗りたいチョコミント色のタクシーに乗っているだけ

もしかしたら乗車してずっとドライバーさんと話しているからもしかしたら迷惑かけてるかもしれない

そんな変人のことをきちんと認識してくださってる

それがすごく嬉しかった

小さい会社でもない

都内では準大手とくくられる会社の社長さんに認識してもらえてる

しかも悪いことではなく、一番のファンということで

こんな光栄なことはない

推し活でいうと、本人公認を得たのと同じだろう


その後しゃっべった内容はほとんど覚えてない

ただ二つだけお願いをした

①グリーンキャブの行灯が欲しい

②チョコミント色のジャパンタクシーの1号のお客さんであることの証明書が欲しいこと


この二つだけは確実にお願いをした

その後時間が来たので社長さんとはお別れして、昼食に行ったが、社長さんに認識してもらえてるという事実がわかっただけで

涙が止まることがなかった


落ち着きを取り戻し、エスライドで配車をかけたらきちんと黒いグリーンキャブが迎えにきてくれた