これまで、「ジャーム」や「ジャーム・セオリー」の意味については、たくさん書いてきました。
（言葉の意味シリーズは、以下よりご覧になれます👇）
↓ ↓ ↓
◆病原体説と細菌の話
◆「細菌」という意味について
◆以下でも「ジャーム」について書いてます（2022年）
ですが、
一方で、「Terrain」の意味については、各動画内で解説されていることもあって、あまり力を入れて書いてこなかったと思います。
何度かは触れたと思うのですが、ひとつは以下の概要欄にも書いています👇
上記にも書いた通りですが、「Terrain」とは、日本語にすると『地形』や『環境』という意味があります。
しかし、私の翻訳動画の中では、悩みに悩んで、悩みまくった末に、Terrainの訳を、そのまま「Terrain」と表記している部分が多いです。
その理由は、Terrainを「環境」や「体内環境」などの決まった言葉に当てはめてしまうと、本来の意味を大幅に狭めてしまい、大きく語弊が生まれそうだと判断したからでした。
Terrainの概念とは、その人の体内環境の状態のことだけを指しているのではなく、体の外側の環境がもたらす影響も含んでいます。
さらに、環境だけでなく、過去からの時間軸の影響も含むものです。
あらゆる周囲の影響、食べ方・生き方・暮らし方、心理的なストレス、信念体系などの意識問題、人間関係、他者の暮らしや社会との関わり、過去からの行動と選択の因果関係、磁界・電界、惑星レベルの影響など、その人自身とその人に関わるあらゆる要素や変数まで幅広く含むものです。
そのため、既存の言葉に当てはめてしまうと、本質的な理解を妨げる可能性が高いことを考慮して、今のところ翻訳動画では、元の単語のまま「Terrain」と表記しているケースが多いです。
（文脈によっては、「体内環境」や「環境」「置かれている状況」などと訳していることもあります）
たとえば、Terrainの概念で考えれば、「空気」ひとつとっても、体内の酸素量などに限定してフォーカスするのではなく、体の外側にある空気の質も、ひっくるめて考慮していきます。
毎日過ごしている室内の空気の状況、住んでいる街の空気の質、国家レベルの大気汚染の状況、そして地球規模の大気の状況など、そうした内と外の多様な因果関係を考慮し、それらの状態が体の内側の健康にもダイレクトに影響していることを考察していく考え方です。
つまり、自分という存在を介した地球環境全体が、まるごと健康に関与していることを、考慮していく考え方であり、非常に大きく視野が広がるものです。
磁場ひとつとっても、体内の生体信号が生み出す磁場もしかり、体外の環境におけるwifiや５Gがもたらす人工的な磁場もしかり、地球がもたらす地磁気もしかり・・
そうやって、それらが混じり合った影響力を考えていくことです。
Terrainのように、マクロ側からもミクロ側からも見れる、あらゆる観点からの影響を俯瞰できるバランスの取れた広い視野が、真の健康を理解する上でカギとなります。
そういう意味では、『地形＝Terrain』の地を、『身体という素地・地球という素地』の地だと理解すると、「その形質がものを言うよ！」という意味での『地形理論』という直訳が、何の変哲もないようでいて、意外にも素晴らしく的を得ていることにも気づかされます。
この山々を支えている、地形の様子をイメージしてみてください。
大地の表層に広がる腐葉土での分解者たちの生命活動、そこに生えている植物、そこを拠り所にする大小様々な生き物たち、あらゆる種類の木々、そこに流れる空気、降り注ぐ雨、目には見えない土壌の奥深くの地質、はるか遠くから吹いてくる風、雲の動きや太陽のあたり方、星や月の満ち欠け・・・
こうやって『地形』に置き換えてみると、『身体をとりまく地形』のことも、意外とイメージしやすくなるかもしれません。
食事やお水はもちろん、
毎日使う日用品はもちろん、
住環境や、身に付けるものはもちろん、
気温や湿度、季節の移ろいも、
風のように吹いてくる他人の意識や、人間関係におけるストレスも・・
自分が生きる世界の、内側にも外側にも、幅広く興味を持つことで、真の健康の在り方が見えてくるようになるかもしれません
生命の全体理論、かつ複合理論とでも言えそうな「Terrain」が含む広大な意味を、ぜひ自分自身の生きるフィールドに置き換えてみながら、ご自身の感覚で理解を深めてみてくださいね！
今回は、簡易的な内容だったので、このブログに書きましたが、いずれ「リアリストのためのセルフケア通信」でも、Terrainに関する何かしらのお話を書けたらいいなと思います。
今日もお読みくださりありがとうございました！
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