先日(2023年10月)、私のサイト「リアリストのためのセルフケア通信」の方に記事を投稿したところ、とても興味深い疑問を投げかけていただきました。

 

それが目から鱗の内容だったので、その疑問を解消していただけるようなヒントを、こちらに書いてみたいと思います。

 

なぜなら、一部の方が抱いてらっしゃった疑問誤解は、実際には、他の皆さんも同じように抱えていらっしゃるかも知れないからです。

 

もしかしたら、このような誤解があるために理解が深まらなかったり、事実がスムーズに広まらなかったりする面があるのかも知れません。

 

先日の記事、『物事をシンプルに理解する方法』を読んで、「よく分からなかった・・」と感じられた方は、もう一つ別の暗示にかかっている可能性がありそうです。

 

それが、『細菌』という言葉です。

 
今回、疑問を寄せてくださった方のケースを挙げると、

 

【細菌とは、バクテリアやウイルス等のことを指していると思っていたとのこと。
 
なにより、このような表現↑で、SNS等で発信している人が沢山いらっしゃるとのことで、「混乱してしまうのですが、どうなんでしょう‥?」との心境を寄せてくださいました。
 
 
 
ここで、まず最初に、確認しておきたい事実があります。
 
 
 

日本語の「水」が、英語で「ウォーター」というように

 

日本語の「細菌」は、英語で「バクテリア/bacteria」です。


 

【細菌 :バクテリア】 です。

 

 
ですので、もし、
 
 「バクテリアなどの細菌は・・」
 
と書かれた投稿に出会ったとしたら、
 
 「ウォーターなどの水は・・・」
 
と述べているスタイルだな、と気づいてみると、頭がスッキリするかもしれません
 
 
あるいは、
 
 「細菌(バクテリア、ウイルス等)」
 
という投稿を見かけたら、
 
 『水(ウォーター、空想のカッパ等)』
 
と表現しているスタイルだなと思うと、冷静な気持ちになれて、意外とほのぼのするかも知れません。
 
 
 
 

他にも、分かりやすいサイトを紹介してみます。

 

皆さんが抱きそうな疑問を、まさに言い当てているような説明が書かれているので、混乱している方なら、きっと以下の全文を読むだけでもスッキリすると思います👇

 

(東京薬科大学HPより)

 

 

 

 
やさしい文章で、たとえも書いてあって、わかりやすいですね。
 
もっと詳しく知りたければ、いくらでも専門的なサイトや学術文献がありますので、どこまで突き詰めるか?は自由ですね。
 
通常であれば、医学・生物学・科学のサイトで、「細菌」に対する記述を奇妙に間違えていることは、まずありませんので、安心して調べてもらって大丈夫です。
 
 
しかしっ‥!
 

 

万が一、調べる場所を間違えると、大惨事になることがあります。

 

近年は、偽コロナの影響なのか、とんでもないサイトも存在しています。
 
例えば、こちらのサイトは「細菌とバクテリアの違いとは?分かりやすく解説!」というタイトルで、おそろしいデタラメが上から下までバチバチに詰まっています。
 
 
あぁ・・・
 
いくら何でも、ひどすぎる内容です。
 
一体、どうしたらこんなに目茶苦茶な記事が書けるのか・・・
 
「イヌは、猫です。
ウサギは亀で、犬と同じです。」
 
と言っているような内容で、まともに読んでいると船酔いを起こしそうになってきますが、それを堂々と「定義」だとして載せています。
 
これは記事というより、ホラー映画だと思うのですが間違いなく貞子より怖いっ!!(涙)
 
何かをコピペしまくった成れの果てか、AIのプログラムに作らせてアップしただけの記事なのか、いずれにせよアフィリエイト目的のサイトのようなので、運営者としては内容はどうでもいいんでしょうけれど、デタラメ具合が異次元レベルです。
 
ですが、こんなサイトを間違って参考にしてしまい、拡散されてしまうこともあるのかな?と思うと、本当にゾッとするものがあります。
 
どんなサイトでもそうですが、記事を読む前に「誰がどんな目的で書いてるのか?」というのを、必ずチェックするとよいです。
 

最近では、メーカーによってはデジタル辞書も危なっかしいところが見受けられますが、一般人が広告収入目的で書いているものは、見た目は立派で中身はヤバいものが多いので、記事の内容を頭に入れてしまう前に、必ず記事の製造元を確認する必要があります。

 

 

 

では、もうひとつ比較用に。
 
 
以下は、「細菌」という言葉を検索にかけてトップに表示されたサイト、農林水産省のページです。
 
内容は、ごく普通です。
 
『細菌』に関しては、どんなにテキトーに調べたとしても、たとえGoogle検索のトップ表示になっているページで見たとしても、そんなにおかしな内容で書かれていることは、ほぼないのが普通です。
 
しかし、検索バーに「細菌とバクテリアの違い」などの独特のワードを入れて検索すると、先ほどのデタラメなホラーサイトなどに引っかかることがあるので要注意です。
 
でも、通常なら、「水」という意味をおかしな表現で書いてしまったら、あちこちからの抗議でボコボコにされてしまうのと同様に、細菌もそれくらい基本的な要素なので、普通はそこまで変なことは書けません。
 
 
(農林水産省のページより↓)
 
(中略)
 
 
もちろん、細菌という存在自体、『多態性』という見解で語るなら別の説明ができますよキラキラとか、「納豆菌は良い菌だけどサルモネラは悪い菌」という善悪で分ける主張は、真の自然の法則を何も描写していないですよキラキラ(Terrainでは別の説明ができますよ)というような話は、赤線を引いた部分↑とかにいくらでも突っ込んでいけるわけですが、しかし、あくまで「細菌」という言葉を使って私たちがお互いにコミュニケーションする際の共通認識としては、この意味で言っているわけです。
 
しかも、このような基本的な認識をきちんと理解してこそ、本当の意味での多態性の見解の素晴らしさが理解できるわけですし、それを他人に対してもきちんと伝えられるようになっていきます。
 
 
◆多態性について大まかに知るための動画としては、以下の二本がおすすめです👇
 
 
 
 
というわけで、基本的な言葉の認識は、とても大切です。
 
医療のテーマで話をしている時に、「細菌」や「微生物」などの意味がモヤモヤしているようであれば、『食材』に例えてみると簡単です。
 
『食材』という大きな概念の中に、「野菜」や「果物」や「肉」・・というジャンルがあるように、
 
『微生物』という概念の中に、「細菌」や「真菌」や「原生生物」・・などがあり、そしてここに「架空のウイルス」なんかも含まれてくるというわけです。
 
(※もちろん、これ↑さえも『多態性』という概念で見れば、まったく別の見解になってきますね!という話になるわけですが、私たちが言葉を使って人とコミュニケーションする際の認識としては、この基本を押さえておく必要があります)
 
 
 
それでは、なぜこんなに基本的な「細菌」という言葉が、複雑に間違えて誤解されてしまったのでしょうか‥?
 
 
やはり、その理由の一つは、この前の記事に書いたように【ジャーム】や【ジャーム・セオリー】という言葉に対する問題です。
 
(※ジャーム・セオリーとは、「病原体説」のことです↓)
 
このような学術文献でも、「病原体説」として説明されている【ジャーム・セオリー】ですが。
 
しかし、どうしたものか、ネット上の英語の記事に自動翻訳をかませると、【ジャーム】は「細菌」と変換されてしまうことが多く、【ジャーム・セオリー】は「細菌理論」や「細菌論・細菌説」と変換されてしまうことがほとんどです。
 
Google翻訳や、DeepL翻訳などのAI翻訳でも、やはり「細菌論」や「細菌理論」へと一発変換されてしまいます。
 
AI翻訳でも合っている時はいいと思うのですが、あんまり合っていない時や、ぜんぜん合っていない時は、本質的な意味を履き違えてしまうトラップになり得ます。
 
今回の件で言えば、このようなAI表現に感覚を合わせてしまうことで、

 

「“細菌理論”と題してウイルスやバクテリアのことを話しているんだから、“細菌”とはウイルスやバクテリアのことなんだろうね・・」

 

と、頭の中で無理やり帳尻を合わせることにより、誤った概念に発展してしまうこともありそうです。


さらに、このような帳尻合わせの見解の“確認”や“答え合わせ”として、先ほどのデタラメなアフィリエイト記事などを参考にしてしまうと、頭の中が大惨事になってしまいます。

 

このような誤解が根底にあると、物事を深く考えられなくなりますし、考えようとしても矛盾が発生してしまい、遅かれ早かれ混乱してワケが分からなくなってくるので、基本的な疑問は早めに解消しておくのがおすすめです。

 

 

 

というわけで

 

こうした「細菌」に対するモヤモヤを整理した上で、この間の記事を読んでいただくと、よりスッキリと意味が分かるかもしれませんねダウン
 
よろしくお願いしますニコニコ
 

 
 
ついでに、もう一つだけ触れておくと、AIの機械翻訳においては、
 
バクテリア and ファンジャイは・・」という英文があると、
 
バクテリア菌類は・・」という日本語に変換されるケースも多く、細かい話ではありますが、これもちょっと要注意です。
 
“生物学”のテーマや、一般的な生物のお話をしている時の「ファンジャイ」は、生物学上の分類である「菌類・菌界」という概念で話している場合が非常に多いですが、“医学”における疾患やその原因の話をしている時の「ファンジャイ」は、日本語の 『真菌(酵母・カビ・キノコの一形態である菌糸)という言葉にあたる分類で語っていることが普通であるはずです。
 
ですから、【ジャーム・セオリー/病原体説】の話をしている時に出てくる「ファンジャイ」を、日本語の『真菌』だと認識していくと、医学用語を使った話としては、スムーズに意味が通るようになります。
 
 
 
(しつこいですが、これもまた『多態性』という概念で見れば別の見解になってきますね!という話になりますが、私たちが真菌や細菌という言葉を使って人とコミュニケーションする際の認識としては、こうした基本を押さえておく必要があります。それでこそ、多態性の話も人に対してきちんと伝えられるようになります。)
 
 
 
「意味が通ってないな?」と気づいたり、「あれ?おかしいな」と疑問を持てたり、何かしらの違和感を感じられたりするというのは、素晴らしいことです。
 
その疑問やモヤモヤは、解消できる!!ということですから。
 
しかし、それらを無視して放置しておくと、やがて何かしらの大きな誤解というものに拡大してしまうことがあります。
 
また、無視するのに慣れてしまうと、やがて何も感じなくなってしまいます。
 
すると、「自分が何を分かっていて、何を分かっていないのか?」が、自分でもよく分からなくなってしまいます。
 
だからこそ、こうなる前に、物事を学ぶ際には初期の段階で言葉を理解し、基本的な意味を押さえておくことが大事ですね星
 
それによって、だいぶ頭の中がクリアになりますから!
 
たったそれだけで、大量の偽情報を追いかけなくて済みますし、無駄に惑わされなくなりますし、不安にならずに済みます。
 
自分の中にしっかりとした軸ができるので、足を引っ張ろうとする偽情報のヤジに振り回されることもなくなり、しょーもない御用学者やゲートキーパーらの言動を気にかける気すら起きなくなります。
 
気にかける価値のないものは、そもそも気にかけないという、健康的でナチュラルな精神状態でいられるので、安定して穏やかに日々を過ごせます。
 
 
必要最低限の質の高い情報を時々取り入れながら、あとは自分の実生活の中で体験を通して色々と学んでいけば、常に自分を高め続けることができるので、人生の時間を有効に使えるようになります流れ星
 
 
本当に単純なことなので、よかったらこの基本メソッドを、ぜひご活用くださいね流れ星
 
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

 
 
2023年10月 Bio Sinfoniaお月様
 
 
 
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