昨日の「ひと悶着」が思わぬ方向に | がいちのぶろぐ

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今日は午後に短く、私が関わっている「やさしい日本語」を広めるNPO団体の、臨時のミーティングがあった。

 

今週の月曜日に、京都府庁の助成金への申請書提出が一応終わったので、その確認というか詳細な情報共有と、これからの作業の確認ということだった。

 

だから何かを決めるとか、何か作業をするということではなかったので、短いミーティングだけで終わったのだが。

 

このミーティングの中で、ちょっとした話題提供というか、雑談の延長のような感じで、私が昨日、処方箋薬局で引き起こしたトラブルの話をした。

 

10月から処方箋薬局では、普及が進んだ後発で安価なジェネリック薬品ではなく、開発した企業が製造する「先行薬」を求めたら、保険の適用が出来なくなるらしい、という話題。

 

この話が、いわば薬局での薬剤師の方と訪れた顧客との〝やり取り〟の事例として、研修用のビデオにできないか、という話になって行った。

 

処方箋は、通常であれば医師が記入・発行する。そして、患者がそれを持って処方箋薬局へ行き、処方箋に書かれた内容の医薬品を購入することになる。

 

となれば、外国人の薬局利用者や、高齢の患者なども、処方箋を片手に薬局を訪れる。その場合に、薬局側がジェネリック薬品などの説明をして、理解してもらえるのだろうか。

 

いやそれよりも、上手く説明できるだろうか。もちろん、薬剤師の方の中には英語に堪能な方もおられるだろう。しかし、逆に、すべての外国人が英語に堪能だとは限らない。

 

もう一方で、〝英語が不得手〟という薬剤師の方もおられるだろう。そういう場合であれば、薬剤師の側からは、どのように説明をすればよいのだろう。

 

最近は、AI翻訳機もずいぶん普及が進んでいる。しかも100ヵ国語以上の翻訳が可能な翻訳機も現れている。ただ、翻訳機を上手く使いこなせるかどうかがポイントになる。

 

翻訳機が、重大な〝誤訳〟をしないためにも、シンプルで確実な言い回しの「やさしい日本語」を使う方が、より一層正確な翻訳になることが期待できる。

 

というような話から、今年度の研修用動画として、1本はこうした内容をテーマにしたらどうかとか、ワークショップでもこれを事例として取り上げよう、と話題が広がって行った。

 

昨日のブログで、私が〝切れる高齢者〟にふさわしい対応をして、処方箋薬局で「ひと悶着」起こしてしまったことを書いたけど、それが何と〝怪我の功名〟になってしまった。

 

こんなことで、今年度の研修用動画の中味やワークショップのテーマに、〝切れる高齢者〟ならぬ、政府の〝厄介な方針〟の説明というものを取り上げる方向で動き始めた。

 

世の中、何がどんなふうに影響するのやら、分かったもんじゃない、という結果になって来た。