蹴上浄水場のツツジ見物は今日まで | がいちのぶろぐ

がいちのぶろぐ

環境問題と経営の接点、中小企業の戦略やマーケティング活動,
観光・伝統産業関連などについて、「がいち」が考えたこと、思ったことを書きとめてゆきます。

ゴールデンウィーク前半の3連休は、今日が3日目で「昭和の日」の祝日。明日から3日間は平日となり、その後、後半の4連休となる。

 

ということで、このゴールデンウィーク前半の土・日曜は、私一人でお寺見物に外出していたので、今日の午前中は、家人のお供で「蹴上浄水場」のツツジ見物。

 

 

 

蹴上浄水場は、琵琶湖第二疏水が完成した時に、完成した琵琶湖疏水を流れてきた水を、京都市内へと給水するため、最初に設置された浄水場。

 

琵琶湖は京都市内より標高が高いから、琵琶湖疏水を流れてきた水は、この浄水場で飲料水のレベルまで浄化された後、京都市内の南半分ほどの地域に自然流下で配水されている。

 

(本館に展示されていたパネル)

 

 

(琵琶湖疏水のインクライン越しに見える向かい側の山も綺麗だった)

 

また南禅寺の境内を貫いて、有名な「水路閣」という琵琶湖疏水の〝分流〟があり、それはさらに哲学の道の脇を北へ向かって流れ、市内北部の松ヶ崎浄水場へと送られる。

 

 

(南禅寺境内の「水路閣」)

 

(「水路閣」に向かって流れて行く疏水分線)

 

この松ヶ崎浄水場の所在地も、市内では随分と標高が高い位置になり、標高差で言えば、有名な東寺の五重塔の頂点の55mよりもさらに高い位置にある。

 

だから、松ヶ崎浄水場で処理された上水道も、京都市内のほぼ北半分の地域に向かって、自然流下で配水をされる。我が家の場合、こちらの水が送られてくる地域にある。

 

ということで、蹴上浄水場は琵琶湖疏水が京都の町に入ったすぐの場所になり、山頂に将軍塚がある華頂山という山の北側の斜面に、へばり付くような形で施設が配置されている。

 

 

 

そんな位置関係にある施設だから、万が一にも大雨などで山の斜面が崩れたりすれば、京都市内の上水道がストップして大変なことになってしまう。

 

 

だから浄水場の周囲の斜面には、広く根を張る植生としてツツジが選ばれ、斜面全体を覆うように植えられている。このツツジが今の時期には見ごろを迎え、一般公開されている。

 

この公開は、コロナ禍の前までは恒例行事となっていたが、最近の数年間は一般公開を見送って来た。それがようやく再開されて、この3連休の間だけ公開された。

 

 

 

今日は〝午後から天気が崩れそう〟という予報だったので、午前中であれば何とか保つだろうと判断して、家人ともどもツツジ見物に出掛けた。

 

これが思った通りというか、とりあえず大変な賑わいだった。通路をはさんでツツジが密に植えられている、「ツツジのトンネル」という場所では、長い長い待ち行列ができていた。

 

 

 

その通路を途中まで進むと、それぞれの方が立ち止まって写真を撮ったり、お互いに写真を取り合ったりするので、その場所まで行こうと思っても、行列がなかなか前に進まない。

 

さすがに、この長い行列に並ぶ気持ちにはならなかったから、「ツツジのトンネル」は横から眺めるだけになってしまった。なにしろ行列を待ってまで、写真を撮る趣味はないから。

 

 

(与謝野晶子の歌碑/この浄水場の近くに鉄幹と投宿していた)

 

 

こうして、斜面一杯に植えられているツツジを見物した後は、この浄水場の本館に設けられた展示コーナーをざっと見て回ったので、京都市の上下水道の状況がよく分かった(笑)。

 

私も、京都市の上下水道の状況くらいは知っているつもりでいるから、実際のところ、この展示コーナーは〝そうか、そうか〟という具合で通って行った。

 

ただ最近の話題として、京都市内の代表的な公園内の何カ所かで、「下水のマンホールの蓋」をポケモンとコラボして、ポケモンのキャラクターが入った蓋が設置されている。

 

 

 

 

今日もポケモン・デザインのマンホールの蓋の設置場所と、それぞれの蓋のデザインが、展示コーナーに展示されていた。

 

 

 

 

数年前に作られたころ、〝これは見ておきたい〟と思ったこともあったけれど、残念ながらまだ実行できていない。今日の展示を見て、改めてこれらを見に行こうと決めた。

 

 

 

これって、どうなんだろうか。それにしても、今日の午前中は天気も何とか保ってくれたので、この季節らしい〝ツツジ見物〟という目的は達成できた。