午後からズーっと、〝くしゃみと鼻水〟に悩まされ続け、ティッシュが手放せない状態が続いていた。夜10時を回ったころから、どうにかそれも峠を越えたようだ。
今もなお、時折りはティッシュのお世話になるけれど、夕方のように、ティッシュを丸めて両方の鼻の穴に突っ込むという、悲惨な状況だけは脱したみたいだ。
秋の初めごろから月に1回ほど、思い出したようにこんな症状に見舞われることがあった。
それでもひどい風邪の症状かというと、案外そうでもない。発熱するわけでもないし。1日もすれば収まってしまって、もうケロッとしているような具合だ。
ひょっとすると。秋の草の花粉症かとも思ったが、今日などはもはや花粉が飛ぶような気候ではない。それどころか、秋の草は枯れてしまっているだろう。
今日は急に気温が下がったから、今回こそは風邪なのだろうと思う。でも発熱もなければ、のどの痛みなどもない。くしゃみ・鼻水という、典型的な風邪の症状ではあるけれど。
今日は午後に、オンラインで「やさしい日本語」を広めるNPO団体の定例ミーティングがあった。
続いて明日も、私たちの団体が動画作成をお願いしている、外部のNPO団体の方とのオンライン打合せがある。この動画は、助成金を受けて作成を進めているものだ。
昨年度は「保育・幼児教育施設の従事者」の方々に向けて、「やさしい日本語」で外国人保護者とのコミュニケーション、というテーマでパンフレットを作成した。
今年度は、「薬局・ドラッグストアの従事者」の方向けに、外国人患者が来店した時のコミュニケーションに「やさしい日本語」を利用してほしい、という趣旨で取り組んでいる。
それも、すき間時間にスマホで簡単に勉強していただけるように、短く区切った動画を作成して、YouTubeにアップしようと考えている。
ただ動画となれば、私たちの力ではどうしようもないので、私たちがベースをパワーポイントで作成して、それをプロの方にお願いして動画に展開してもらっている。
すき間時間で手軽に見てもらえるように、1本の動画は3~4分で収まるようにし、それを今年度は4本制作する予定でいる。
こうした方法で、手軽に「やさしい日本語」の要点をつかんでもらえば、外国人の方が来店されても、慌てることなく応対をしてもらえるだろう。
こんなことが何回か続いて行けば、定住外国人の側からしても、〝かかりつけ薬剤師〟という感じで、気軽に相談できる相手を作れるようになる。
これ自体は、ささやかな取り組みには違いないけれど、こうしたことが様々な分野や場所で行われて行くことが、実は「SDGs」の実践にほかならないと思う。
ともすれば、「SDGs」というものの中味は、地球環境問題と同義語のように理解されているけれど、もっともっと幅広い内容を含んでいる。
だから、私たちは「多文化共生」という「多様性=ダイバーシティ」がある社会への、入口部分のお手伝いをしている、と思っている。
こうした小さな活動でも、それをあちこちに向かって拡げて行けば、いずれは「包摂=インクルージョン」となって、多くの人を〝包み込み、つなげる輪〟が出来て行くと思う。
今週は年末とあって、毎日のようにこうしたミーティングが続くけれど、こんな高齢者になっても、なお社会参加が出来ているだけで、感謝しなければいけない。