辰年の初詣は何処へ | がいちのぶろぐ

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今日と明日は、少しのんびりできる週末になっている。来週は、3カ月ごとにある〝食道がん〟の内視鏡検査が週半ばに予定されている。

 

 

 

さらにその検査日の前後には、私が関わっている「やさしい日本語」を広めるNPO団体のミーティングや、団体が依頼を受けた〝研修〟でのサポートの予定が入っている。

 

また来週末の土曜日の午前中は、「多文化支援ネットワーク」の定例会議があり、夕方からは、「上京朝カフェ」が〝年末特番〟で「夜カフェ」に姿を変えて行われる。

 

それが終わると、年末最後の週に突入して行くことになる。もう年末まで半月になったから、来週いっぱいは、今年最後のあれこれが待ち受けているわけだ。

 

そうこうしているうちに、SNSなどでも正月の初詣の出掛け先といった話題が、ポツポツと目に付き始めた。来年は「辰年」だから、龍に縁のある寺社の紹介記事などだ。

 

 

(護王神社に飾られていた龍の絵馬/ここは猪で有名な神社)

 

「龍神さん」という言葉があるくらいだから、直接に龍をお祀りしている神社などがあってもよさそうなものだが、これがさてとなると、有名な神社などは意外と思い付かない。

 

京都の場合には「神泉苑」という、現在はお寺なんだけど、元来はお寺というにはちょっと成り立ちが違う場所がある。二条城のすぐ南側にあるのだが。

 

(神泉苑にある法成就池/枯れたことがない湧水の池だそう) 

 

そもそも平安時代には、天皇の憩いの広い園地だった。また天変地異など、何か異変があれば、この〝広場〟で僧侶が祈祷をしたり、神輿が出て来て祀りがあったりした場所だ。

 

空海がここで「祈雨」の修法をして雨を降らせたとか、疫病が蔓延した時に、ここに祇園社の神輿や剣鉾がやって来て「疫病退散」を祈ったのが、今日の祇園祭の始まりとされている。

 

そんな歴史を持った場所であり、空海が「祈雨」の修法を行った時に、「善女龍王」を招いて雨を降らせたから、今日までこの場所に「善女龍王」を祀る祠がある。

 

(奥の方の建物が「善女龍王社」/神泉苑)

 

という経緯から、「辰年」の初詣なら、この神泉苑にある「善女龍王=龍神さん」へ参るのがふさわしい、ということになるのだろうか。

 

それと、もう1カ所、京都の町からすれば北の外れになる「八瀬」に、「九頭竜大社」がある。こちらは名前の通り、そのものずばりで「龍」をお祀りしている場所。

 

ご祭神は「九頭竜弁財天大神」だそうだ。こちらは、霊感の強かった方の夢枕に、九頭竜弁財天大神が立ったことから、1954年にお社を構えたのだという。

 

この場所は、大原・三千院方面に向かう時には、バスで必ず通ることになるのだが、私は今までお参りに行ったことはない。そもそも、信心の心が極めて薄い人間だから。

 

WikiPediaの記述では、ここは「9回まわるお千度が有名な神社であり、熱心に何度も訪れる参拝者が」多いと書かれている。

 

境内を定まった順に従って、9回〝お千度参り〟をして回るのだそうだ。それに、授かる護符が粉薬(飲用できるらしい)になっているのだとか。

 

どこか、新興宗教っぽい場所だ。なので私は、ちょっとここへは二の足を踏む思いになる。だから初詣に行くとすれば、まず無難なところは「神泉苑」ということになるのだろうか。

 

変わったところを考えるなら、有名な「祇園さん=八坂神社」は、本殿の真下に「龍穴」があるとされている。この「龍穴」は、水の神様の「貴船神社」の奥宮にもある。

 

 

(八坂神社本殿)

 

北の「貴船神社」と東の「八坂神社」にあるとされる「龍穴」とは、〝陰陽道〟で〝大地の気が吹き出す場所〟として、繁栄が約束される土地とされている。

 

 

(貴船神社奥宮/この下に「龍穴」があるという)

 

こうした「龍穴」とされる場所が全国に何ヵ所かあり、特にそれが強い場所には、伊勢神宮や日光東照宮などが建てられているそうだ。なんだかなぁ、という気もするのだが。

 

だけど本当に繁栄が約束されるなら、「辰年」の初詣にふさわしい場所かも知れない。ただし、信じるか信じないかはあなた次第だけど。私は、特に〝信じない派〟なんだが。

 

にしても、お正月くらいは穏やかに明けてほしいものだ。このところ、あまりに情けない話が、政界だけでなく、この国の各界に蔓延しているように思えるから。