京都御所 秋の特別公開 | がいちのぶろぐ

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昨日は一日中、京都の冬らしい〝時雨〟が降ったり止んだりするという、いかにもすっきりとしない空模様だった。私も少し買い物で出掛けただけで、後は引き籠っていた。

 

そして、〝秋の終わりを感じさせる休日〟となった今日の日曜は、昨日とは打って変わった好天だったので、私も午前中に「京都御苑(京都御所)」に出掛けていた。

 

京都御所では、現在秋の特別公開として、「京都御所 宮廷文化の紹介」が行われている。当然、観光客も多いだろうけれど、何しろ場所が広いから混雑を感じなくて済む。

 

 

 

ということで、散歩のつもりで出掛けた。京都御苑も、モミジやイチョウがきれいに色付いているから、それなりに観光客もいるけれど広々として気持ちが良い。

 

 

 

 

御所では、「清所門」から入場してすぐにある「宜秋門番所」で、いつもは〝皇后宮常御殿の御寝の間〟にあるため非公開の、岸岱の「四季花鳥図」が飾られて展観に供されていた。

 

 

 

 

その後は、いつもなら遠巻きにしか見物できない「紫宸殿」も間近まで寄って見られるし、殿舎の中には、天皇の玉座である「高御座」も飾られていた。

 

 

 

 

ただし目には見えているけれど、薄暗い場所なので、スマホのカメラでは撮りきれない。だからせめてものことに、表に飾られていた写真を写しておいた。

 

 

 

「紫宸殿」の脇にある「清涼殿」も、中が見えるように明け放たれていた。「清涼殿」を出たところで、「春興殿」の前の広場では、「蹴鞠」の実演が始まるところだった。

 

 

 

 

これは見ておかねばと思い、〝蹴鞠場〟に行ってみた。マイクの解説付きで、最初の儀式から蹴鞠全体の流れを見せてもらったのだが、いかんせん皆さんお年を召しておられる。

 

 

 

 

つまり、リフティングが心もとない上に、蹴り始めると続かない。2~3人が蹴ると、そこですぐに落っことしてしまう。ここは〝侍ブルー〟の出番でしょう!

 

 

 

 

森保ジャパンとは言わないから、元・日本代表クラスが蹴鞠を練習し、ワールドクラスの大会でご披露すれば、世界に向けた〝余興〟として面白いかも知れない。

 

 

 

〝ブラジルだけが本場じゃねぇよ。千年以上の歴史を持つ、日本サッカーをなめんじゃねぇよ〟って嘯きながら。そんな日が、いつか来ればいいなぁ。

 

そんなことを勝手に思いつつ〝蹴鞠場〟を離れて、御所の特別公開の見物に戻る。「小御所」と呼ばれる建物も中が窺えるし、前庭はきれいな「御池庭」となっている。

 

 

 

 

ここから、「御学問所」の前を通って行くと、天皇のプライベート空間である〝内〟となる。

だから、こちらの建物は「御常御殿」と呼ばれている。日常空間なのだ。

 

 

 

こちらの「御内庭」は少し狭いけれど、立派な石組になっているし、「御常御殿」も今日は内部が見

えるように障子が開け放たれていた。

 

 

 

 

 

こうした建物の襖絵は、最初に見た岸岱をはじめ、原在照、狩野永岳などが描いている。いずれも、江戸後期の京都画壇を代表する画家ということになるのだろう。知らんけど。

 

 

 

ここまで順路に沿ってぐるっと見て回れば、特別公開のポイントはお終いとなる。入って来た「清所門」の近くにある休憩所で一休みする。ここでは、お土産の販売もしている。

 

菊の御紋入りの商品が多いけれど、中には上皇様ご夫妻が表紙になっている、小冊子も置かれていたのは少し微笑ましかった。なんだか、このお二人は雰囲気の良いご夫妻だから。

 

ということで、後は広い御苑の中を散歩しつつ、今出川門から外に出て帰って来た。