土・日はひたすら読書の日 | がいちのぶろぐ

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さて昨日から今日にかけて、私は家から一歩も出ることなく、ひたすら本を読んでいたという次第。何しろ1カ月足らずで「京都・観光文化検定(京都検定)」があるから。

 

ということで、この数日間は「紫式部と摂関政治の時代がよくわかる本」(河出書房新社・夢文庫、歴史の謎を探る会(編)、2023)をずっと熟読している。

 

 

 

それに合わせて、以前に買って一度は読んでいた「源氏物語散策帖~ゆかりの地をめぐる~」(らくたび文庫別冊、(株)らくたび)も、今日一日で再読を完了した。

 

後者の本は写真や図表が多くて、厚みも126ページの文庫本だから、まずまず、3時間ほどであっさりと読み切れたけれど。

 

 

 

文庫本だが、一応は堅めの内容である「紫式部と摂関政治の時代…」を読みながら、観光案内書の「源氏物語散策帖」を読むと、あっという間に謎が解ける感覚が味わえた。

 

〝そういうことだったのね〟という感じで、源氏物語に出て来る大勢の登場人物の、人と人の関係が上手く透けて見えて来る気がしたのだ。

 

つまり、藤原道長・頼通親子の時代が「摂関政治」の頂点だったけれど、まさに道長と同時代の宮中で生きた紫式部が見た世界を、「源氏物語」として書き表したと思うから。

 

さてそうなって来ると、もう少しすれば今年の大河ドラマ「どうする家康」が終わって、年明けからは吉高由里子さんが主演の「光る君へ」が始まる。

 

紫式部が「源氏物語」の着想を得た舞台とされる大津市の「石山寺」は、それこそ今から待ち遠しい思いで、来年の観光客の到来を期待しておられると思う。

 

この「石山寺」は東寺真言宗の大本山で、先代の座主は東寺の長者(最高位)をお勤めになった方というほどの格式の高いお寺。しかも、開基は747年とされる由緒を持っている。

 

 

 

空海が嵯峨天皇から、平安京の東寺を譲り受けて真言宗のお寺としたのは823年の出来事だから、それより75年余り古い歴史を持っていることになる。

 

ということで、「石山寺」には紫式部だけでなく、平安時代には「女流文学者も数多く石山の地に訪れ」たと、お寺の公式ホームページにも記載されている。

 

NHKのホームページでは、ヒロインの紫式部を演じる吉高由里子さんだけでなく、「藤原道長を柄本佑さんが演じる」と発表されている。

 

また道長の長兄で「才色ともに優れており、上品さ、明るさをも兼ね備えた、申し分のない跡継ぎ」とホームページに書かれている、「藤原道隆」の役を井浦新さんが演じるそうだ。

 

さらに、紫式部が仕えた中宮・藤原彰子とはライバルとなる、藤原定子に仕えた「清少納言」役にはファーストサマーウイカさんが決まっている。ちょっと笑った(ごめんなさい)。

 

まずは、来月に行われる今年の「京都検定」で、1級の公開テーマが大河ドラマの「どうする家康」に沿って、「家康伊賀越え」にまつわる問題が出題されることになっている。

 

 

(「家康伊賀越え」で通った宇治田原町にある「猪の目窓」の正伝庵)

 

これについて10問も出るから、この「家康伊賀越え」と直接の関係はなくても、家康が通っていった南山城地域は、お寺や観光地などもきちんと整理して記憶しておかないと。

 

 

(奈良国立博物館で開催された「南山城」特別展にも行って来た)

 

さらに今年は、真言宗の立宗1200年と浄土真宗の立宗800年にも当たっている。だから真言宗の東寺や醍醐寺などのお寺、浄土真宗の東・西本願寺も調べておかないと。

 

 

(今年はこんなイベントにも行ってみた)

 

そう考えれば、真言宗の空海、浄土真宗の親鸞に関わる問題だって、〝これ絶対、出るでしょ〟と考えて、チェックしておかないといけない。

 

その上に紫式部と来たわけだが、「源氏物語」ということになれば、もう話が広がり過ぎている気もしてきた。ここまで来れば、平安京の大内裏の建物なども対象になりそうだ。

 

 

 

関連した本を読めば、そこから何かをピックアップして覚えるというよりも、大きく全体像を捕まえることには役立ちそうだ。でも、勉強の範囲はどこまで広がって行くのだろうか。

 

 

 

これでは、もう頭がパンクしてしまいそうだ。こうなれば、後は破れかぶれで当たって砕け散るしか方法はないだろう。

 

こんなに難しい試験などに、あえて後期高齢者がチャレンジするのは、無謀の一言に尽きるようにも思える。