京都市左京区の伝統行事を映像化すると | がいちのぶろぐ

がいちのぶろぐ

環境問題と経営の接点、中小企業の戦略やマーケティング活動,
観光・伝統産業関連などについて、「がいち」が考えたこと、思ったことを書きとめてゆきます。

私が住む京都市左京区には、〝市民しんぶんの区民版〟として、「左京ボイス」と名付けられた区役所発行の新聞がある。これが月に1回、左京区内の各家庭に配布されている。

 

 

 

その最新号の11月15日号では、「未来へ受け継いでいきたい、左京区の伝統文化」という特集が組まれていた。特集と言っても、〝1面の半ページ〟という程度なのだが。

 

この〝記事〟に依れば、7年前に発行した「おつぎのまつり」という小冊子で、〝左京区内にある伝統的な祭・行事〟24件を取り上げて掲載したという。

 

 

 

実はこの冊子は、私も発行されたころに入手している。読んでいても、なかなか面白い冊子だった。そうしたところ、今年度から新たに映像制作に乗り出しているのだそうだ。

 

記事では、この映像を「地域の人が支え、守り継いできた伝統行事の魅力や守り続けることの大切さを広く再発見・再確認するきっかけ」にしたいと考えているようだ。

 

 

(以前に入手した冊子から)

 

だから、「伝統行事そのものだけでなく、それを支える担い手の方の想いにスポットを当てた映像を制作し、魅力を発信」すると述べている。とても良いことだと思う。

 

私自身も小冊子を読んで、長く引き継がれている伝統行事の内容を知って、面白いと思った。さらに、その担い手の想いを深掘りすれば、きっと良い映像作品ができると思う。

 

 

 

 

京都市の財政が大赤字の火の車になって、あれも値上げこれも切り捨てと、大ナタを振るわざるを得ないのは、その原因を作った市長を、選挙で選んでしまった私たちの責任だ。

 

だけど今回、左京区役所が行おうとしている伝統行事を映像として残してゆく作業は、小冊子に掲載された24の行事を、残らず全部、最後まで映像化をやりとげてもらいたい。

 

 

 

今回配布された「左京ボイス」では、「おつぎのまつり」という7年前の小冊子のPDF版を作成して、QRコードを読み取れば冊子を取り出して読めるようになっている。

 

我が家の地域の氏神様「田中神社」の氏子大祭も、伝統行事の一つとして冊子に取り上げられている。もちろん左京区では最も有名な行事、五山の送り火の「大文字」「妙・法」も。

 

 

 

さらに、左京区最北端の山間集落「久多地区」の志古淵神社に伝わる「久多花笠踊」は、この度ユネスコの「無形文化遺産」に、全国にある「風流踊」の一つとして登録された。

 

 

 

 

こうした祭りや伝統行事を次世代に引き継いでゆくためには、映像として記録しておくことが必須のことなのだ。しかも、それを担う人々の想いも記録するというから。

 

こういうことには、市長や市会議員も、それこそ自分たちの報酬を引き下げてでもやり遂げる、というくらいの気概を見せてくれれば嬉しいのだが。

 

 

 

とりあえず来年2月には、次の市長選挙がある。この選挙には、現在の市長は立候補を見送ったので、新しい市長候補として、すでに3名が名乗りを上げている。

 

さらにもう1名、国民民主党と日本維新の会、さらに地域政党・京都党が連携して候補者を立てると言っているから、多分4人の争いとなると思う。さて、どうなるだろう。

 

京都の場合家族向けマンションは、町中であれば中古でも1億円以上する、と言われている。そんな状況では、若い世帯は購入できない。同様に、賃貸も家賃が高くなる。

 

 

 

京都市は政令指定都市の中でも、人口減少がもっとも激しい部類である。若い世代が市内から逃げ出している状態では、伝統の祭りや行事に次世代の担い手は現われようがない。

 

さて新しい市長は、どのような施策でこの難問を解決に導いてくれるのだろうか。