昨日は検査と検診の日でぐったりと | がいちのぶろぐ

がいちのぶろぐ

環境問題と経営の接点、中小企業の戦略やマーケティング活動,
観光・伝統産業関連などについて、「がいち」が考えたこと、思ったことを書きとめてゆきます。

昨日は検査と診断の日で、朝から夕方まで京大病院に缶詰めになっていた。そのために、ぐったりと疲れて、夜も早々と10時半過ぎには寝付いてしまった。

 

いや、普通に仕事をしている人からすれば、昨日の私のスケジュールなどは、ごくありふれた日常のことかも知れない。私もかつては、きっとそんな具合だったと思う。

 

昨日、私は6時半に起床し、8時過ぎに家を出た。かつて大阪で仕事をしていた時には、通勤時間だって片道2時間を要していたから、それを思えばなんてことはない。

 

検査の都合上、朝は「絶飲食」の状態だったから、空腹であったことは間違いない。でもそれくらいであれば、大した問題ではないはずだ。

 

 

 

京大病院に着いたのが8時25分。まず診察券を受付機に読み取らせて予定を確認し、血液検査のため採血室に向かう。受け取った番号札は171番だった。

 

すぐに採血室が稼働し始め、大きな画面に映し出される呼び出し番号が、ドンドンと動いて行く。私の番号が呼び出されるまで、ほんの30分足らずだった。

 

 

(採血した検体を運ぶロボット君)

 

本の小容器に血液が採取され、看護師さんに「ハイ、お疲れさまでした」と言われる。次いで、〝頸部から全腹部まで〟のCT検査に向かう。

 

「放射線部門」の受付で、予約票と同意書などの確認を受けてから、CTの待合場所へ行く。しばし待っていると、看護師の方に呼ばれて着替え場所に着席。

 

入れ歯も補聴器も、ポケットの中のものも、すべてロッカーにしまい込む。ロッカーの鍵と受付で渡された検査予約の紙だけを持って、大きなCT装置の置かれた広い部屋に入る。

 

ベッドに横になると、造影剤の注入準備に。血管への注射針の入れ易さから、採血した時とほぼ同じ場所に、また針がプスッと刺さる。

 

撮影の位置決めのためにしばらくベッドが動いて、いよいよ造影剤が流入され始めると、とたんに全身がモワッという感じに熱くなってくる。

 

ウィーンという回転音とともにCT装置が作動し、ベッドが動き始めてほんの10秒余りで停止する。頭上からマイクの声で、本日2度目の「ハイ、お疲れさまでした」の声。

 

後は衣服を整えて、ポケットのものをポケットへ返し、入れ歯をはめ、補聴器を耳に埋めたら荷物を持って、そうそう、血止めのテープも腕から剥がして着替え場所を出る。

 

この時点で9時45分くらい。エレベータで4階に上がり、広い病院内を放射線棟から外来棟まで渡り廊下を移動して、〝さて、お次へ〟と向かう。

 

 

 

やっと内視鏡検査の受付へ到着。ここでまた検査予約票を渡して、同意書などをチェックされる。血圧を自分で測ってから、待合場所のソファへ落ち着く。

 

検査予約は10時30分。10分前には受付を済ませて、という指示だったから、10時少し前なので余裕を持ってソファに腰掛ける。ホッとしたら、もう名前を呼ばれる。

 

検査室の前の狭い廊下の片隅で(これだけ広い病院なのに、なぜか内視鏡検査室前はスペースがとても狭い)、看護師さんの質問で昨晩の食事時間などをチェックされる。

 

さて、今度も入眠剤の入った薬剤注入が開始。またも同じ場所に、プスッと3度目の注射針が突き刺さる。そして、点滴スタンドにつながれてしまう。

 

待つことしばし、前の方が終わって準備が整ったところで、私は点滴スタンドを押しながら検査室のベッドへ。いつもこの部屋で思う、狭くて暗くて大変そう、と。

 

8畳くらいのスペースに、機材やらベッドやらデスクなどもあって、数人の人間がベッドを囲む。そんな中で、ベッドの私は鼻の孔に酸素が送られ、血圧と酸素飽和度の測定開始。

 

マウスピースがはめられ、咽喉にスプレーで苦い麻酔薬が吹き付けられる。しばらくすると、内視鏡のケーブルが口から食道と胃に向かって動き始める。

 

入眠剤の効果で、すでに頭はぼんやりとしている。元々の患部だった食道の辺りで、何かがキュッと抓まれたような感覚がする。ただ、痛くもかゆくもなくてキュッとなった。

 

しばらく、またぼんやりしている。今度は、ケーブルが上へ向かって引かれている。多分終了するのだろう。いきなり激しく〝えずいて〟いた。

 

それとともに、ティッシュで唾と鼻水を拭き取ってもらえた。これで終了。本日3度目の「ハイ、お疲れさまでした」の声で、車椅子に乗せられて休憩室に向かう。

 

ということで、休憩室のベッドで小1時間横になる。11時45分ごろになって、看護師さんが「頭は、はっきりしてますか。ふらふらしませんか」と声を掛けてくれる。

 

ベッドの横で軽く足踏みをして、「ハイ、お疲れさまでした」と送り出される。この疾風怒濤の3時間余り。広い病院内を、予約票を握って歩き回り、次々と検査を受けて行く。

 

ここまで、前夜の午後7時半からまだ絶食が続いている。でも、空腹感もなくなってしまっている。不思議と疲れは感じない。何よりも、これから検査結果を聞くから。

 

その前に、病院内のコンビニでおにぎりとお茶は購入してから、がん病棟の受付へ行く。ここで手続きをして待つことしばし、主治医からの呼び出しがかかる。

 

12時半には、主治医の前に腰掛けていた。主治医はCT画像と内視鏡の画像を見ながら、開口一番「問題なしですね」と一言。とたんに、肩から力が抜けて行く。

 

「このあたりだったんですがね」と、内視鏡の画像を示し、「ほら、きれいでしょ」という嬉しいセリフ。「最近はどうですか」と改めて聞かれて、「ハイ、元気です」と私。

 

ほんの短い雑談があって、ものの5分足らずで主治医の面談は終了。続いて放射線科の医師の面談の予定だったが、ここで急ブレーキがかかった。

 

主治医の言葉でホッとした途端に空腹を感じ始めていて、しばらく待合室で待ったけれどこれは長引きそうだと、おにぎりを食べるために休憩室へ。だが、着いたとたんに呼び出し。

 

あわてて戻って、放射線科の医師の部屋へ。若い医師の方もやはり画像を見ながら、こちらでも「問題ないですね」という言葉だけ。「ありがとうございます」と部屋を出た。

 

やっとやっとおにぎりを口にしたのが、すでに2時前だった。それから、病院前の調剤薬局に処方箋のFAX送信をしたり、会計を終えたりしたら3時近くになっていた。

 

 

 

薬局で、血圧降下剤や血液サラサラ薬などの常用薬を受け取り、バスに乗って帰宅したのは4時前だった。しかも、胸のあたりに違和感がある。

 

内視鏡検査の際に、生体検査用に細胞を抓まれた跡だと思う。まあ、少しとは言え傷になっているわけだから、夕食は温かくて柔らかい〝きつねうどん〟にしてもらった。

 

以上、昨日ぐったりとしていた理由が書けた。読み返してみても、誰も読みたいとは思わないだろう。面白くもなんともない話だから。

 

だけど、自分で読み返してみると、やはり〝ぐったり〟するのが当たり前だな、と思う。今朝、体重を計ったら、あっさりと1㎏減っていた。そうなるわなぁ。