昨日からの台風7号の影響は、今日になっても尾を引いている。鳥取県や京都府の北部などでは、床上浸水などの洪水被害や、道路の被災による集落の孤立なども起きている。
さらに今日になって、いったんは動き始めた東海道新幹線も、また静岡県の豪雨から運転見合わせとなるなど、混乱はまだ長引いているようだ。
そんな状況であっても、我が家は今日、千葉都民の娘家族が1泊2日の強行軍で、京都~奈良と双方の実家巡りをしてくれた。
朝早く、なんと6時半に羽田を出る飛行機で、大阪空港まで来たという。だから、私がまだ布団の中でグズグズしていた時、LINEで伊丹到着を告げてきた。
〝これはイカン〟と飛び起きて、顔を洗い朝食を食べ、昨日からの食器を洗って、一息入れた途端に、豆台風くんの元気な声が響いて来た。
9時半に我が家に到着し、一休みをした後、豆台風くんはUNOを引っ張り出してきて、「ジイジ。やる?」と聞いてくる。もちろん、「イヤ」という答えはないと信じきっている。
その間に、娘と家人は手分けして買い出しをして昼ご飯の準備。豆台風くんは〝焼きそばと餃子〟という、実に割安なお昼を希望してくれて、12時前にはそれをパクつく。
あっという間に焼きそば一皿を平らげて、さらに焼きそばのお代わりを所望する。なかなかに頼もしい食べっぷり。小学6年生になったから、もうすっかり少年という感じ。
東日本大震災の後、妊娠していた娘は、上の子を連れて千葉県から我が家に避難してきた。そのまま、下の子が生まれてからも、しばらく我が家で暮らした。
その生まれた下の子が、この豆台風くん。もう少しで12歳になる。連れられて来た上の子は中学3年生になり、塾の合宿に参加しているため、今回は帰省が見送りになった。
(上の孫娘は、先日独りで浴衣の着付けができたという)
昼食後は、我が家から数分の距離にある鴨川まで全員で散歩。昨日の今日だから、さすがにまだ土色の濁流が、波立ちながら轟音とともに流れている。
平常時であれば、鴨川の流れに入って水と戯れるのが大好きな豆台風くんだが、今日ばかりは川の縁から眺めるだけだった。
(ここは飛び石の亀がある場所なのだが、影も形も見えない)
こうして、伊丹の大阪空港からレンタカーを走らせて、9時半にワーッとやって来た家族は、午後3時半には奈良へ向けて、再びレンタカーを走らせて行った。
それにしても、ご主人の律義さには頭が下がる。こうして双方の実家に、盆と正月には必ず孫の顔を見せに来てくれる。
コロナ禍で帰省もままならなかった時には、LINEをつないで、オンライン夕食会を行ってくれた。たとえ双方に1泊ずつしかできなくても、必ず来る方向で検討してくれる。
そして今回は、15日から17日までの2泊3日だった予定が、1日は台風で削られてしまった。だから、我が家には6時間だけの滞在となった。
今ごろは、ようやくご主人の実家にたどり着いただろうか。今度は、明日の飛行機の時間を睨みながら、明日の朝には奈良をレンタカーで出発することになる。
ホントにご主人にすれば、疲れに来るようなものだけど、豆台風くんが「ジイジ」と呼んでくれる声を聞くだけでも、私は心から癒される。
後は、明日の夕方に、無事に千葉の家にたどり着くことだけを祈っておこう。