酷暑からフレイルへと | がいちのぶろぐ

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「お暑うございます」という出だしで始まる投稿を、SNS上で見掛けることが多くなっている。私も、もはや〝何をかいわんや〟という状況になっている。

 

この数日間というもの、京都市の最高気温は38℃台の後半が続いている。早い話が、お昼前から気温は軽く体温を越えている、ということだ。

 

今年の7月の世界平均気温が過去最高になるらしく、国連のグテーレス事務総長は「地球温暖化」ではなく「地球沸騰化」だと発言しているが、その気持ちは分かる。

 

ただし、あちらの言いたいことは全世界が暑くなっている話で、こちらは日本の一部分の話ではあるけれど。

 

京都は盆地気候で、夏は風も吹かずじっとりとした蒸し暑さで、体の芯まで蒸し上がりそうに思える。一方、冬は足の指先の感覚がまったく無くなる気がするほど、芯から冷える。

 

ここのところ、京都府と京都市は連日、「熱中症警戒アラート」と称して、スマホに細々とした注意事項を送り込んでくれる。

 

 

 

とりわけ「高齢者」には「エアコンをつけるように、周囲が声掛けしましょう」と言ってきてくれる。〝だったら、電気代を下げろ、このヤロッ!〟と、つい口が悪くなってしまう。

 

ましてやご丁寧にも、「持病のある方、肥満の方、障害者などは、熱中症にかかりやすい『熱中症弱者』です」と、ご託宣を頂戴してしまった。

 

 

 

高齢者で、持病があって、肥満の私は、こういう言い方をすれば、3重の「熱中症弱者」だワイなぁ。だからこそ、外出もせず部屋に籠りっきりでいる。

 

この引き籠もり具合では、最近時折り耳にする「フレイル」一直線だろうなぁ、と思っている。でも大体が、「フレイル」っていったい何なのさ、という気もする。

 

「長寿科学振興財団」という団体のホームページだと、「フレイルとは、わかりやすく言えば『加齢により心身が老い衰えた状態』のこと」だと書かれている。

 

ガーンッ!!!「加齢により心身が老い衰えた状態」だってさ。勘弁してくだせぇ、お代官様ぁ、「心身が老い衰え」ているのは認めますだよぉ。

 

 

(長寿科学振興財団のホームページより拝借のイラスト)

 

 

日本老年医学会では、「高齢者において起こりやすい」けれど、「正しく介入すれば戻るという意味があることを強調したかった」ということらしいのだが。

 

つまり、「健康な状態と日常生活でサポートが必要な介護状態の中間を意味」しているらしい。〝もう健康じゃないけど、まだ介護までは必要ない〟と言っていただいているらしい。

 

悲しい話だなぁ。それで「フレイル」かどうかの判断基準も示されていた。

 

1.体重減少:意図しない年間4.5kgまたは5%以上の体重減少

2.疲れやすい:何をするのも面倒だと週に3-4日以上感じる

3.歩行速度の低下

4.握力の低下

5.身体活動量の低下

 

「3項目以上該当するとフレイル、1または2項目だけの場合にはフレイルの前段階であるプレフレイルと判断」するとも書かれているではないか。

 

ハイ、十二分に「プレフレイルと判断」できますよ。えぇ、プレですとも!

 

さて明日もまた、〝外出は控えろ〟だの、〝エアコンの中でおとなしく閉じこもっていろ〟などと、お教え下さるだか、お役人様ぁ。

 

 

 

まあ、昔から〝梅雨明け十日〟というくらいだから、来週いっぱいくらいはこの酷暑が続くのだろう。お盆のころには、それでもちょっとは一段落してほしいものだ。

 

その頃に、孫たちも顔を見せてくれるようだから。