薬局などでの外国人客への対応 | がいちのぶろぐ

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今日は午前中と夕方に、2回合計で5時間ほどのオンライン・ミーティングを行った。薬局とそこで働く薬剤師の方に向けてアンケートを行うので、その内容を固めていた。

 

私が関わっている「やさしい日本語」を広めるNPO団体は、定住外国人と接する可能性が高い職種の方に向けた、ワークショップ形式での普及活動を目指している。

 

昨年度は保育・幼児教育施設で、外国人保護者と施設側との緊密な連携に向けた、保護者とのコミュニケーション・ツールとして「やさしい日本語」の利用を勧めていた。

 

 

 

そして今年度は、調剤薬局・ドラッグストアで、外国人利用客と従業者としての薬剤師や登録販売者の方々との、よりよいコミュニケーションをテーマにしている。

 

私たちは、子育てと病気治療という、外国人が日本に定住した場合に必ずぶつかるテーマで、お互いのコミュニケーションの道具として「やさしい日本語」を提案している。

 

だから、今年度は調剤薬局・ドラッグストアなどで働く人たちに、これからも折あるごとに使ってもらえるような、「やさしい日本語」の教材作成に向けて取り組んでいる。

 

そこで今日は、この間いろいろと議論をしてきた現状把握のアンケートを、一気に決着を付けてしまおうと思ったので、かなり長い時間のミーティングを行っていた。

 

どうにか、一応の中味を作ることができたので、これを〝社会薬学〟という視点で研究を続けておられる大学教員の方に、内容チェックをお願いすることになる。

 

その後は、京都市内の調剤薬局・ドラッグストアなどに向けて、アンケートへの回答をお願いすることになる。もちろん全市では対象が多過ぎるので、絞り込みはするけれど。

 

現実問題として、外国人の薬局利用客と接する場合に、どんな問題があって、その解決策として具体的にどんなことをされているのかを知りたい、ということだ。

 

最終的には、仕事の〝すき間時間〟に簡単に視聴してもらえるような、短い動画教材を、2~3年計画でそれなりに多くの本数、作って行きたいと考えている

 

現在、日本の人口は減少を続けている。そして京都市は、全国でも最も日本人在住者の減少幅が大きい。その一方で、留学生など外国人のお蔭で人口減少幅が小さくなっている。

 

 

(京都市の人口減少状況を伝える新聞記事)

 

つまり、定住外国人の人口比率が上がっている。そこへ、外国人観光客の急激な回復である。だからこそ、調剤薬局・ドラッグストアなどは、外国人対応が必須のことになるだろう。

 

ということで私たちも、何とかこの状況の中で、お役に立てればと思っている。