今日の京都は、最高気温がとうとう体温越えの37.5℃を記録したらしい。だからスマホにも、〝外出は控えて下さい〟とか〝激しい運動は止めましょう〟といった注意が届く。
そんな中を、朝の9時から祇園祭のハイライトとも言える山鉾巡行が行われ、地元ローカルテレビのKBSは、〝これぞ我がコンテンツ〟とばかりに長時間の中継を行っていた。
(昨年は暑い中を巡行の見物に出掛けた)
だからこちらも、さすがに今年は見物に出掛けるのは見送って、一応は涼しい(はずの)我が家のリビングで、長時間テレビに見入っていた。
これだと、首を長くして山や鉾を待つこともないし、暑いうえにロクに腰掛けるところもない、という心配もない。さらに、〝冷たいお茶とお菓子付き〟で観覧できる。
まあ京都市民としては、きっとこれが〝正しい祇園祭との付き合い方〟だと思う。さらに夕方からは、本来の〝祭りごと〟である神様の乗ったお神輿の渡御がある。
これを書いている午後5時半過ぎには、八坂神社の西楼門の石段の下になる祇園交差点は、神輿の差し上げ・差し回しを見るために、立錐の余地もないほどだと思う。
それはそれでよいのだが、今年は〝お神輿を見に行こうかな〟と思ってはいたのだが、いかんせんこの暑さと人混みである。コロナ禍だって、まだ完全に収束したわけではない。
だから、ここは考え直して、何か変わった祇園祭の鑑賞方法を考えてみようと思う。まず明日からは、もう24日の後祭りの準備作業が本格化する。
後祭の山・鉾建てが始まり、20日には曳き初めもある。また今日の夕方に氏子町を回った神輿は、24日まで四条寺町の御旅所に駐輦しているから、それを見に行くという手もある。
(御旅所の神輿
御旅所へは、後祭りの鉾町からお囃子が来ることもある。何やかやと行事は続いているから、そうしたことを確かめてから、出掛けることも〝あり〟だろう。
また、後祭りの宵山が21日から始まるから、そちらに出掛けるというのも良いかも知れない。当日の24日は月曜で休日ではないから、後祭りはさほど混まないだろう。
(昨年の後祭りでは200年振りに戻って来た「鷹山」が評判に)
その24日は、午前中の山鉾の巡行とともに、あまり知られていないが花傘行列の巡行もある。
こちらは〝昔ながらの祭り行列〟で、馬長(騎乗した稚児の少年)や鷺踊りに、花街の綺麗どころの〝スズメ踊り〟や〝コンチキ踊り〟の行列などが続く。
それはそれで、滅多に見られないイベントだと思う。これを見に行くことを考えてみてもいいかもしれない。
後祭りの最後には、神輿が八坂神社へ戻る「還幸祭」があるが、こちらは昔ながらの氏子町を経巡って帰って行く。今日の夜の、「神幸祭」のコースともまた異なっている。
「還幸祭」の神輿を見るというのも、なかなか地元っぽくて良いのではないだろうか。こんなことを考えていると、まだしばらくは祇園祭とお付き合いが出来そうに思えて来る。