祇園祭のムードが盛り上がって来た | がいちのぶろぐ

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さて今夜から、「四条烏丸」周辺は大変な賑わいになっていることだろう。いよいよ、この週末は祇園祭がピークを迎えようとしているから。

 

このところ、フェイスブックで私の知人が投稿しているものを見ても、祇園祭の関連がとても多くなっている。鉾建てを見に行ったとか、曳き初めに参加したなどというように。

 

 

(知人が撮影した今日のフェイスブックの写真を拝借)

 

それとともに今日あたりからは、お気に入りの鉾や山の厄除けの「粽(ちまき)」を買うために、朝から販売所に出掛けた、という投稿が一気に増えてきた。

 

人気の長刀鉾などは、朝の販売開始前から行列に並んでやっと手に入れたとか、午前中にはその日の分が売り切れになった、といった投稿も見かけるほどだ。

 

また最近は「粽」だけでなく、手ぬぐいやTシャツといった授与品の種類も増えてきて、中には人気のアーティストとコラボするなどして、それらも人気を集めているみたいだ。

 

 

 

そして昨日は、長刀鉾のお稚児さんが八坂神社への「社参の儀」を行い、この時からお稚児さんは神様のお使いとして、地面に触れることがない暮らし方になる。

 

昨日の社参の「お位もらい」で「五位」を授かり、社殿を出る時からは強力(ごうりき)さんに担がれ、以後は17日の巡行が終わるまで、一切地面と離れた暮らしを求められる。

 

 

 

伝統行事とはそういうものだろう。その長刀鉾の町内会は、「四条烏丸」という京都の中心地で、日本の3メガバンクの京都支店が全部あり、地元の京都信用金庫本店もある。

 

つまり、今では長刀鉾町の町内会といっても住民などはほとんどおらず、オフィスビルに大企業の京都支店やなどが入居している地域、というわけだ。

 

京都新聞では、こうした鉾町の状況の特集記事を組んでいる。長刀鉾町の場合は、町内会長をメガバンク3行の京都支店をはじめ、7つの企業が回り持ちで受け持っているという。

 

町内の〝旦那衆〟が、かつての室町筋などの繊維問屋から、金融をはじめとした全国規模の企業の手に移っている。それらにすれば、〝支援するのも社会貢献〟ということだと思う。

 

他の山や鉾では、まだ住民がかなり住んでいる町内会もあるけれど、住民のボランタリーな活動だけではもはやまかないきれなくなってきている、という町内会がほとんどだろう。

 

だから町内会によっては、町内会の外部に呼び掛け、〝祭り担当町内会員〟のような形で外部の人を町内会に呼び込み、準備作業を進めるというところも出て来ている。

 

とにかく、あの手この手で人手などを確保し、多数の観衆を集める日本三大祭りの一つが、毎年何とかつつがなく運営されている、というのが実情だ。

 

 

(祇園祭には「檜扇」が付き物とされている/我が家も少しだけ)

 

今年の祇園祭の前祭りは、宵山から月曜の巡行まで三連休と丸々かぶっていることもあって、とんでもない人出が予想されるから、私はさてどうしたものかと考え中である。

 

この週末は、危険なほど高い気温になりそう、という天気予報も出ている。それを押してまでは、出掛けないだろうなと思う。たぶん、家の中で涼んでいる方を選ぶだろう。