MEET BUDDHISM THINKING なのだ | がいちのぶろぐ

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環境問題と経営の接点、中小企業の戦略やマーケティング活動,
観光・伝統産業関連などについて、「がいち」が考えたこと、思ったことを書きとめてゆきます。

「MEET BUDDHISM THINKING」で、「あなたと地球が、ちょっと良くなる考えに出会う1週間」だそうである。

 

 

 

今年は「親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年」の年に当たっており、西本願寺ではその「慶讃法要」が行われているので、今日から『協賛行事』もスタートした。

 

 

 

現在、京都国立博物館でも「親鸞 生涯と名宝」展も行われていて、私も半月余り前に見物に出掛けた。

 

 

 

そして浄土真宗本願寺派の西本願寺では、今日と5月の6日、7日に、冒頭に掲げた「仏教の思考と出会おう」という協賛行事が行われる。

 

 

 

とにかく、全国に多数ある末寺の信者さんたちを、「慶讃法要」に本山へ送り込み、さらに一般の方には「協賛行事」に集まって来てもらおう、ということだ。

 

 

 

その「協賛行事」は、シンポジウムあり、エキシビジョンあり、お笑いステージあり、ショッピングやワークショップありと、バラエティに富んでいる。

 

そんな中で今日と5月の6日、7日には、日ごろ非公開の回遊式庭園「滴翠園」と、そこに立つ三層の楼閣「飛雲閣」が無料公開される。

 

 

(ここで行列をして開場を待っていた)

 

同様に、「書院」にある大広間「対面所」や「白書院」、白書院の北庭にある現存最古の能舞台「北能舞台(国宝)」や、対面所前庭にある「南能舞台」も見られる。

 

 

 

対面所の東側庭園の「虎渓の庭(国特別名勝)」もすべて無料公開される。この庭は、桃山様式屈指の枯山水庭園と言われている。ということだから、これは行かない手はない。

 

もっとも「飛雲閣」の楼閣の中で行われるお茶席は、とっくに定員が満席になっている。こちらは一応お一人2千円也で、それも3日間各6席の開催予定になっているのだが。

 

 

(行列をしているときに見上げた空には飛行機雲が)

 

ということで、今日は10時からの公開に合わせて、9時40分に「滴翠園」の前に着いたら、すでに50人ばかりが行列を作り、10時少し前にはそれが100人以上の列に。

 

 

 

10時になると、ゾロゾロと滴翠園の中に入って行く。園の中央にある「滄浪池」に面して、アシンメトリックな楼閣「飛雲閣」が建っている。

 

 

 

金閣・銀閣のように幾何学的な建物ではなく、各層ごとに異なった趣向と形状に作られている。どちらかと言えば、〝茶屋〟風の建物ということができるだろう。

 

 

 

初層には「舟入の間」という、池からそのまま船が横付けできる場所もあるし、第三層は「摘星楼」と呼ばれる楼閣になっている。

 

この遊び心が籠った「舟入の間」は、現代建築である京都御所の「迎賓館」にも設置されていて、実際に舟遊びをするよりも、その趣向が喜ばれるのだろうと思う。知らんけど。

 

 

 

ということで、「滴翠園」を出た後は、少し離れた書院へ行く。こちらは、宗教行事としてではなく、宗門としての公式的な行事の場だったのだろう。

 

 

(書院の建物の外観/内部は撮影禁止だった)

 

「対面の間」という〝折上げ格天井〟の上段の間付きの、200畳余りもある大広間や、「白書院」と呼ばれる、もう少し内内の対面の場所もある。

 

そして南北2つの能舞台や、白書院から見える「虎渓の庭」もある。こちらは、豪壮な石組の枯山水の名庭になっている。

 

ただしこの「書院」に関しては、玄関を入るところから、対面所や白書院、能舞台に虎渓の庭も、とにかくすべてが撮影禁止。残念だが、こればかりは致し方がない。

 

 

 

「書院」を出てからは、書院の南側にあり極彩色にいろどられている、通称「日暮門」と呼ばれる桃山様式の華麗な「唐門(国宝)」を見て、帰って来た。

 

 

 

今日は、午後から天気が崩れるという予報になっていた。さらに5月の連休期間も、あまり嬉しい天気予報ではない。だからこの公開も、今日が絶対外せないと思っていた。

 

 

 

とにかく、良いものを見せてもらった。〝西本願寺さん〟というか、もっと京都っぽく言えば「おにっ(西)さん」はさすがに豪勢なものだと思った。