藤を探して右往左往も結果オーライ | がいちのぶろぐ

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今日は「藤の花」を求めて散歩に。境内に藤棚が設けられている、真如堂・眞正極楽寺であれば我が家から近いから、と出掛けて見た。

 

真如堂へ行くのに、まずは「銀閣寺道」バス停まで行き、そこから神楽岡通りを南へ向かう。宗忠神社の前で左折すれば、真如堂の山門が見えて来る。

 

 

 

バスで「錦林車庫」または「真如堂」まで乗って、そこから神楽岡を一気に上まで登れば、もっと近道になる。ただし、途中の道は完全に息が上がるほどの急坂である。

 

息を切らせて、ヒーヒー言いながら行くほどのことでもないから、少し離れた「銀閣寺道」バス停から、長いアプローチになるけれど、緩やかな上り坂をダラダラと歩いて行く。

 

 

 

こうして15分余り歩いて真如堂の山門前に着き、三重塔を見上げながら本堂の右横の藤棚へ向かうと、〝ありゃあ、何もない‼〟藤の花が見当たらない。

 

 

 

 

いや、待てよ。ほんの少しだけ、花が有るような、無いような。有る。確かに少しある。しかし地面には、それ以上に藤色の花びらの残骸がいっぱい落ちている。

 

 

 

アッチャー、やってしまった。すでに、ほぼ完全に散ってしまっていた。今年は、藤の開花も早いだろうとは思っていた。それでも一昨日には、広沢池近くのお寺では満開だった。

 

 

 

だから今日は好天を幸いに、ここなら空いているだろうと、真如堂の藤棚を目指してやって来たというのに。〝何ということでしょう〟状態になってしまった。

 

 

 

それでは、この付近で藤棚がある場所へ行こう。先日、通りすがりに見たら、まだまったく花が咲いていなかった、京都市京セラ美術館の日本庭園の藤棚がある。

 

 

 

真如堂の本堂の真裏から急坂を一気に下るコースを通って、やや膝がガクガクとなりながらも白川通りへ出て、「岡崎公園」方面に行くバスに乗る。

 

 

 

「美術館前」バス停まで乗って、美術館の裏側の日本庭園まで回り込む。〝やったー、あったー〟藤の花が満開だった。

 

 

今日は、少し冷たく感じられるような風が吹いていたが、その風に大きく揺らされながら、淡い藤色の房が藤棚の上から幾筋も幾筋も垂れ下がっている。

 

 

 

 

ホッとして、藤棚の下のベンチに腰を下ろす。持ってきたお茶を、ひと口ゴクッと飲んだ。お茶が美味しい。良かった、こちらへ来て正解だった。ただし、人出は多かった。

 

 

 

こうなれば、この時期の岡崎公園一帯は、週末ともなれば、何かしらのイベントが行われているに違いないから、それを見に行かねばとなった。

 

 

 ハイ、これも正解。平安神宮の前の通りがイベント広場になっていて、そこからロームシアター京都の中庭にかけた一帯は、明らかにたくさんの人が詰めかけている。

 

 

 

近付いてみると、明日までの日程で「アースデイ」のイベントだった。一帯には数多くのテントが立ち並び、思い思いに「環境に優しい商品や食べ物」を置いている。

 

 

 

グルッと見て回ったら、いきなり大きな楽器の音が聞こえてきた。ロームシアターの中庭には舞台が作られていて、「ローム・ミュージック・シアター」が開催されていた。

 

 

 

こちらの椅子席はギッシリの人で、どこかの学校のブラスバンドが演奏をしていた。ここもとても賑わっている。

 

 

 

そろそろお昼時になって来たから、コンビニでサンドイッチを買い込んで、蔦屋書店前のオープンテラスで食べることに。食べていたら、なぜかツバメが2羽飛び回っている。

 

 

 

見上げるとツバメの巣があり、そことロームシアターの梁の間を、ツバメが行ったり来たりしている。このツバメたちを肴(?)にサンドイッチと紅茶。

 

 

 

とにかく良い天気だし、暑くも寒くもない気温。人は多いけれど、それでも、どこを見ても新緑が目に入って来る。こんなに気分が良いことは滅多にないだろう。

 

 

 

真如堂こそ空振りだったけれど、散歩だと思えばこれも許せる話だ。そして、とにかく結果オーライ。良い週末になった。