認知症に誰が何時なっても不思議ではない | がいちのぶろぐ

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ネット情報誌の〝NEWSポストセブン〟が、「【行方不明騒動の全真相】ピーコが万引きで逮捕されていた(中略)現在は身寄りもなく施設に」という記事を流していた。

 

記事によると、「オネエキャラ全開の『おすぎとピーコ』としてテレビに引っぱりだこだった」ピーコ(78)さんが、今月に、自宅マンションから行方不明と報じられたという。

 

 

 

それが、万引きで通報され逮捕されていた。しかも万引きに至った原因が、どうも認知症のためらしいというのだ。

 

双子だから弟のおすぎさんも同い年だが、先に認知症が疑われていたらしい。そこで、おすぎさんがピーコさんと同居して、〝老々介護〟の状態になった。

 

今度は、ピーコさんがやはり認知症の症状が出て来たので、万引きという状態になってしまったらしい。本人はカード払いで支払った、と言っているらしいから。

 

それで、すでに施設に入っていたおすぎさんに続いて、今度はピーコさんが別の施設に入ることになったと、記事に書かれていた。それにしても、まだ78歳じゃないか。

 

私よりはほんの少し上なのだが、それでもこういう話を聞くと身につまされてしまう。幸いにして、今のところ私はその兆候がないけれど、こればっかりはいつ自分のことになるか。

 

来月の大型連休明けには、大学時代のクラス会が4年振りの開催予定になっている。40人ほどの同級生の中で、すでに鬼籍に入った級友も数名いる。

 

残りの中で、今回は20名ちょっとが参加するということだ。それでも、もう連絡が取れなくなっている級友も数名ほどはいるみたいだ。

 

何しろ、コロナ禍のせいで延びのびになっていた「卒業50周年記念クラス会」である。しかし、幹事役を務めている級友が、昼食会にすると連絡して来た。

 

その理由が、「もう、夜に出歩くのが億劫になる歳だから」と書いてあった。全くその通りだと、私も思わず納得した。

 

なんと言っても、私自身が3年前に目の手術をしたから、今でこそ夜も外を歩くことが可能だけど、手術の直前には、夜に外を出歩くことなど怖くてできない状態だった。

 

もはや、そういう状況になる年齢なのだ。それどころか、私自身が2年余り前に食道がんという診断を下されてからは、〝ガン患者〟の身になってしまっている。

 

とりあえずは、まったく普通の日常生活を送っているけれど、これだって、この先がどうなるかなんて私にもわからない。だからこそ、今日の記事は身につまされたのだ。

 

ある時期には、「おすぎとピーコ」として、毎日のようにお二人をテレビで見かけていた。それこそ、バラエティ番組が圧倒的な人気を集めていた時代だった。

 

その上、まだ今のようにカミング・アウトしやすい状況ではなかった頃に、自分たちがLGBTであることに対して、一切卑屈になることなく明るく登場していた。

 

ある意味で、このお二人の存在によって、LGBTは普通の存在だと認識することになって行ったと思う。その先駆けを務めたお二人、と言ってもいい方たちだった。

 

ピーコさんにしてもまだまだ余生はあるのだから、是非にも、無事に楽しく過ごされることをお祈りしたいと思う。