今宮神社の「やすらい祭り」に | がいちのぶろぐ

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今日は午後から、京都市北区の今宮神社のお祭り「やすらい祭り」に出掛けていた。このお祭りは、国の重要無形民俗文化財に指定されている。

 

 

 

 

それでこのお祭りは、桜の花が散るころには疫病が蔓延するから、その「疫病の根源を美しい花傘に集めて、疫神社に閉じ込めて」しまおう、というお祭りである。

 

 

 

また、鉦や太鼓を持った「赤熊(しゃぐま)」と呼ばれる踊り手が、飛び跳ねながら道中を練り歩き、最後に今宮神社の本殿前で踊りを披露する。

 

この「やすらい祭り」は、京都の三大奇祭の一つに数えられている。残る二つは鞍馬の火祭(由岐神社)と、広隆寺の牛祭り(休止中)とされている。

 

この今宮神社は、大徳寺の北側に位置しているが、氏子区域はとても広く、南は堀川丸太町辺りまで広がっている。北へ向かっては、京都の町外れと言える鷹峯一帯までが含まれる。

 

 

 

今日は、午後1時半ごろに今宮神社に着いたが、境内はすでに大勢の人出になっていた。私はまず本殿にお参りをして、それからは花傘の到着を待つことにした。

 

 

 

お参りを終えた1時40分ごろからは、何となく本殿の前に人が集まり始めた。そこで私も見やすそうな場所を確保したが、それからなかなか花傘がやって来ない。

 

突っ立ったまま、今さら動くこともままならずじっと待っていると、2時半近くになって、ようやく笛と鉦の音が近付いてきた。いよいよ花傘が楼門を通ってきた。

 

 

 

 

2基の花傘は、赤と黒の髪の毛をした「赤熊」をそれぞれ4人と、笛や徒士の行列を従えて、本殿の前までやって来た。まさに私の目の前である。

 

 

 

本殿で神官が祝詞を上げた後、白砂の上に立っている花傘の周りを、「赤熊」が鉦や太鼓を打ち鳴らしながら、しばらく跳ね回っていた。

 

 

 

 

 

本殿の前での踊りを終えると、花傘はすぐ脇にある摂社の「疫(えやみ)社」の前に移動し、やはり鉦や笛、太鼓とともに、疫病の根源を「疫社」に納めた。

 

 

 

 

こうして「やすらい祭り」の花傘の行列は終わり、今宮神社を後にして、出発地点である光念寺目指して帰って行った。神社で花傘を見送った時には、3時少し前になっていた。

 

 

 

このお祭りを一度は見ておきたかったので、こうして出掛けたのだが、神社に着いてからの1時間半というもの、立ちっ放しだったから足が少し痺れる感じすらしていた。

 

今日は、もうこの祭り見物でぐったりとしている。後は、お風呂で足をゆっくりと休めてから寝ようと思う。