「京の冬の旅」で仁和寺の特別公開 | がいちのぶろぐ

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爺さんには爺さんなりの〝多忙さ〟があって、このところずっとスケジュールが入る日々だった。後期高齢者になっても、このようにスケジュールが入るだけでもあり難いことだ。

 

今日、1月21日は東寺の「初弘法市」の日だけど、「京の冬の旅」の特別公開で、日本一高い五重塔の内部が公開されているので、すでに今週の火曜日に見物に出掛けてしまった。

 

そこで、この1週間はそれなりに活動をしたから、今日は自分なりに休日と決めて、こちらも「京の冬の旅」で特別公開をしている仁和寺へ出掛けていた。

 

 

この仁和寺も、「世界文化遺産」に登録されている。その境内の一隅にあって、御殿と呼ばれる宸殿や書院の前の「池泉式庭園」を、庭に下りて回遊できるように特別公開されている。

 

 

 

 

またこの「京の冬の旅」と併せて、仁和寺の本堂に当たる国宝の「金堂」の内部と、「紺紙金泥両界曼荼羅図」が、こちらも今日から特別公開になっている。

 

仁和寺と我が家とは、京都市内の東西の外れ同士という位置にあって、けっこう離れているので、バスを乗り継ぎ小1時間ほどかけて出掛けて行った。

 

 

 

仁和寺は、宇多天皇によって888年に建てられたお寺で、宇多天皇は譲位後に僧籍になって、ここに入られたので「御室御所」と呼ばれるようになった格式高いお寺である。

 

二王門を入ったすぐのところに、仁和寺で「御殿」と称される宸殿・書院・霊明殿のある、土塀に囲われた一角がある。普段も公開されているが、庭に下りることはできない。

 

 

 

 

 

それが特別公開とあって、国名勝の池泉式庭園「北庭」「南庭」も、ぐるっと歩いて回ることができた。これも建物の広縁の側から眺めるのとは、また趣が異なって見えた。

 

 

 

庭の一角には、重要文化財の茶室「飛濤亭」と「遼廓亭」もあるのだが、残念ながらこれらは非公開で、立ち寄ることができなかった。

 

 

(茶室「飛濤亭」越しに見た五重塔)

 

(御殿の中心となる宸殿)

 

御殿からいったん出て中門を通り抜け、広い境内を進んで行くと、元は御所の紫宸殿だったという建物を移築した、国宝の「金堂」がある。これがいわば本堂に当たる。

 

 

(御殿の正門に当たる「勅使門」)

 

(金堂)

 

 

その「金堂」の前、右手には五重塔、左手には「御室桜」の桜園がある。もちろん桜は咲いていないが、この桜は遅咲きで有名。桜越しに見上げる五重塔は、とても優雅に映る。

 

 

 

「金堂」も今日から3月まで、内部が特別公開されている。仁和寺は、弘法大師空海が開いた真言宗のお寺で、金堂の中には阿弥陀如来を中心に、勢至菩薩・観音菩薩がおられる。

 

 

 

そこにこの公開期間中、紺紙に金泥で描いた「胎蔵曼荼羅」と「金剛界曼荼羅」が飾られている。やや薄暗いお堂の中で、金泥の曼陀羅図はとても存在感があったが撮影は不可。

 

 

 

しばらくこの曼陀羅図を見ていたら、特別公開期間中の〝サービス〟として「トートバッグ」を頂戴できた。これは少しだけ得した気分。

 

御殿のスペースは土塀に限られた空間だけに、それなりに人がいるように思えたが、今日から急に寒くなったから、土曜日とは言え広い仁和寺の境内はガランとしていた。

 

 

(広い境内はガランとしていた)

 

桜の時期の桜園には、週末ともなればドッと人が出て、桜と五重塔が同時に画角に入る〝映えポイント〟などは、それこそ〝場所取り〟が大変になる。

 

でも今日は気温も低いから、境内はかなり寒々とした風景だった。私は、「御殿の庭」と金堂の中を見るために来たので、目的が達成できたから〝無問題〟だったけれど。