大学生との意見交換会 | がいちのぶろぐ

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今日は、私たち「やさしい日本語」を広める団体と、大学生のサークル活動のメンバーが、オンラインで意見交換会を行った。

 

このサークルは、外国籍の未就学の子どもたちが、言葉の壁で苦労しなくてもよいようにと、伴走型でサポートを行っている集まりということだった。

 

定住外国人の子どもたちは、もちろん日本の学校へ通っている子どももいれば、インターナショナルスクールなどへ通う子供もいる。

 

さらに、まだ学齢期に達する前の子どもたちは、日本の幼稚園・保育園に通ったり、無認可保育だったり、キッズスペースのような施設に通ったりと様々だ。

 

このような、外国にルーツを持つ子どもたちを取り巻いている環境は、それぞれの親御さんの考え方にもよるけれど、人知れず困難を抱えている場合もある。

 

そうした子どもたちに、大学生が居場所を提供するだけでも、私が大学生だった半世紀前とは大きな違いだし、こんな問題と取り組む学生たちがいることを心強く思う。

 

今日、話を聞いていても、やはり居場所づくりと簡単に言うけれど、そのためのスペースを確保することだって、簡単に無償で借りられる場合ばかりとは限らない。

 

そんな状況下でも、なんとか無償の場所を探せたとしても、今度はそこへ外国人の子どもたちが通って来るには、交通手段や保護者の送り迎えも必要になる。

 

〝良いことを行っている〟という意識だけでは、何も前に進まない。だから何から何まで、学生たちが駆け回って、一つずつ自力で問題を解決して行く必要がある。

 

しかも、自分たちにも学校の授業だったりアルバイトだったりと、当たり前のことだが、自分のための時間も必要である。そんな中で、時間を割いての活動である。

 

お釈迦様の言葉に「自利利他」というものがある。「自利」とは「自分が幸せになること」と説明される。また「利他」とは「他人を幸せにすること」である。

 

だから合わせて「自利利他」となれば、「自分が幸せになる」ことが「人を幸せにする」ことになり、「人を幸せにする」ことが、同時に「我が身の幸せ」につながると説明される。

 

もっと平たく言えば、「情けは人のためならず」ということになるのだろうか。今日の学生さんたちの話を聞いていて、そんなことをフッと思ったりもした。

 

それにしても、こうした若い人たちが、自分の意思で選んだ活動から何かを汲み取ってから、社会へ出て仕事をすれば、この国の社会が少しでも変わる可能性があると思った。