「やさしい日本語」ワークショップの開催 | がいちのぶろぐ

がいちのぶろぐ

環境問題と経営の接点、中小企業の戦略やマーケティング活動,
観光・伝統産業関連などについて、「がいち」が考えたこと、思ったことを書きとめてゆきます。

私が関わっている「やさしい日本語」を広めるNPO団体主催の、「保育・幼児教育施設」で働く方々向けのワークショップの広報を始めている。

 

これは、日常的に定住外国人の保護者の方などと接している方に、「やさしい日本語」を用いてコミュニケーションを行う方法を理解してもらおう、というワークショップである。

 

月に、以下の2カ所で開催する。会場の都合で、開始時間が異なるのでご注意を!

 

▽1月15日(日)午前10時から12時(開場9時半)於:クリエイティブコモンズ西陣(京都信用金庫西陣支店2階)(千本今出川交差点北東角)定員:先着15名

 

▽1月29日(日)午前9時半から11時半(開場9時)於:京都市上京区総合庁舎4階会議室(新町今出川角・地下鉄今出川駅西へ徒歩5分)定員:先着15名

 

 

 

参加費は無料で、2回とも同じ内容になっている。具体的な内容は、以下の通りである。

 

▽「やさしい日本語」のコツについての講義

▽ワークショップ1「課題をやさしい日本語で表現してみよう~グループワーク」

▽ワークショップ2「課題の内容を外国人に伝えてみよう~グループワーク」

 

実際に、日本での滞在歴が短い外国人の方をゲストに招いて、与えられた課題を伝えてみるが、まずは自分たちだけで、表現を変えたり、文章を簡略にしたりすることを試みる。

 

できた内容をゲストの外国人に伝えてみて、さらに表現の修正を行ってゆく。仮に英語や中国語など、既知の言語があってもそれを封印し、あくまで「やさしい日本語」を使ってみる。

 

 

 

こうすることで、相手はどんな表現になれば困った状態になるかを知ることもできる。また、単に語句の言い換えに終わらず、中味をかみ砕く必要性も理解する。

 

興味を持たれたなら、是非チャレンジしていただければ、と思う。2回合わせても30名しかお招きすることはできないけれど、4月以後も機会を捉えて開催したいと思う。

 

申し込みは、ブログに添付しているチラシのQRコードを読み取って、指示に従ってそこに入力してもらえればいい。

 

たった2時間だけのワークショップなのだが、過去の事例でも、ワークショップが終わるころには、大きな変化を見せる人が増えている。

 

ほんのちょっとしたことかも知れないけれど、日々、外国人保護者とのコミュニケーションに悩んでいた方にすれば、目から鱗〟状態になるらしい。

 

最後の感想で参加者がよく話されるのが、「英語でないとダメ、という思いから解放された途端に、こんなにも気分が楽になり、コミュニケーションを取ろうと思える」という言葉。

 

『英語の呪い』とでもいえば良いのだろうか。この国の英語教育は、どこで間違ってしまっているのだろうか。教育機会が増えれば増えるほど、英語嫌いを増やしている現実。

 

それとともに、『外国人=英語を話す人』という徹底的に〝勝手な〟思い込み。当たり前のことだが、英語を流暢には使えない人間が、地球上の3分の2以上を占めているから。

 

もちろん、生まれ育った土地で英語が第2言語であっても、不自由なく使える人も大勢いるし、この国での生活でも、お互いが英語で理解し合えるならそれも良いことだ。

 

ただ、日常生活では常にそうとは限らないことを前提に、定住外国人もこの国で生活するためには片言レベル以上に、日本語を使えるようになりたいと思う人が多い。

 

だからこそ、「やさしい日本語」というアプローチを通って、この国での暮らしと馴染んでもらえれば、誰もが暮らしやすい街になって行くと思う。