京都・観光文化検定の試験日まで1週間 | がいちのぶろぐ

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京都・観光文化検定の試験日まで、とうとうあと1週間となった。今さら愚痴を言っても始まらないが、私は高校時代に日本史を選択しなかった。今思えば、実に残念な話だ。

 

 

 

私の場合、高校の社会科は1年生で一般社会(後には倫理・社会→政治・経済など)、2年生は世界史と決まっていて、3年生では日本史と人文地理(後の地理)の選択だった。

 

私は自分が好きな人文地理を選択したから、日本史の授業を受けたのは中学時代の歴史の時間だけということになる。だから、日本史はザックリとしたアウトラインしか知らない。

 

もちろん、常識としての有名な人々の名前は知っているけれど、土地所有制度(荘園制など)や法律関係(律令制や武家諸法度など)といった話になると、サッパリである。

 

それに、平安時代末期から鎌倉・南北朝・室町時代という、いわゆる京都が激動の舞台となった中世時代は、それこそ有名な出来事以外、ほとんどのことは知らなかった。

 

ところが京都のほとんどの有名寺院は、何らかの形でこの時代に端を発していたり、復興されたりしている。それも、応仁の乱という〝この前の戦争〟が絡んでいることが多い。

 

なので、それぞれの寺院の創建に関わる僧侶や天皇、武家の棟梁などといった人物名、それぞれの時代に起きたライバルの対立や合戦などは、超有名なことしか知らなかった。

 

 

(知恩院/御影堂)

 

だから、少なくともこの1年は、京都市内と近郊にある寺院や神社、遺跡など、手当たり次第と言ってもいいほど、現地を歩き回ったり見て回ったりしてきた。

 

確かに桜や紅葉の名所と言われるような寺社には、京都の生まれ育ちだから、すでに何かの折りに訪れていることも多い。だけど、歴史に名が出るのはそんな寺社だけとは限らない。

 

 

(勧修寺の桜)

 

むしろ、今では跡形もなくなってしまっている場所で、何か有名な事件が起こっていたり、町中での合戦の舞台となっていたりする。

 

〝つい最近の出来事〟で言えば、坂本龍馬が襲われたのは繁華街の四条河原町を少し北に行った場所で、そこには石碑があり説明看板が設置されている。

 

 

 

少し前の話となれば、関ケ原の戦いの前哨戦となる激戦があった「伏見城」は、今はその跡地に明治天皇陵が作られているだけで、お城の跡形などは何も残っていない。

 

このように、せっかく京都に住んでいて、有名な出来事があった場所に出掛けても、特に何もない場所も多いから、関係した何かを見ることもできない、ということになる。

 

逆に、ドでかいお寺の東・西の本願寺や知恩院、南禅寺に天龍寺、金閣寺・銀閣寺など、また初詣の人出で有名なお稲荷さんや上賀茂・下鴨神社などは、しっかりと存在している。

 

(伏見稲荷大社の千本鳥居)

 

こうした寺社には、当然ながら何度も出掛けているが、その一方で、名前は有名でもちょっと交通の便が悪い寺社は、自家用車もないのでなかなか行くこともできない。

 

こんなことの結果として、京都に住んでいるという〝地元の有利さ〟を十分には生かしきれないまま、いよいよ今度の日曜日は京都検定の試験日を迎える。

 

入手できる本や雑誌は、それこそ軽く10冊以上は読んだつもりだ。中には昨年から今年にかけて、3回ほど繰り返し読んだ寺社案内のガイドブック的な本もある。

 

 

 

こんなくらいでは、まだまったく自信が持てない。2級と3級は4択式の問題なので、まぐれ当たりも多少は期待できるが、1級は記入式と論文式になっている。

 

だから正解かどうか怪しい場合も、4択であれば選択肢を眺めて消去法で絞り込み、2択にしてから、後はエイヤッと気合だけでも解答できるが、1級はそうは行かない。

 

選択肢という、取っ掛かりが与えられていない記入式だから、覚えていなければ何も出てこないまま、時間だけが過ぎて行く。しかも、合格ラインは80%以上となっている。

 

さて、泣いても笑ってもあと1週間。このところ、自分の部屋に籠りっきりで、これまでに読んだ本や、行った場所のパンフなど、資料類の整理に明け暮れている。

 

 

 

読んだ本の中味のメモ書きも、A5サイズの裏紙を使って軽く500枚以上はあるだろう。これを、さらにテーマごとに整理して、ノートに書き写し作業をしている。

 

こんなことをしていても、それで少しでも合格に近付く作業なのかどうか、まったく自信が持てないまま今日に至っているのだが。

 

今週も、明日は朝から内視鏡検査、明後日は眼科の定期診察と、午後はオンラインのミーティング、金曜は関わっているNPO団体の印刷物の発送作業が待っている。

 

土曜日もちょっとした会合が予定されていたが、それはさすがに勘弁してもらった。いくらなんでも、ここまで出席するのは精神的に辛すぎる。

 

やはり最終的な結果は、昨年と同様に〝泣き〟を見ることになるのだろうけれど。