ジャイアント・キリングの2連発って | がいちのぶろぐ

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今日、最初に夜明け前に目覚めたら、予想通りというかスペインが1対0でリードして前半が終わったところだった。次に目覚めたら、日本が歴史的な逆転勝ちを収めていた。

 

そこからは、朝起きてテレビ番組を見ても、とにかく延々とこの結果について話が進められている。もうとにかく、日本国中〝蜂の巣を突いた大騒ぎ〟という状態だった。

 

〝良かった〟などというレベルの話ではない。ジャイアント・キリング(大番狂わせ)が2回も起こったのだ。ラグビーのワールドカップで、南アフリカに勝った時もそうだった。

 

目の前で、常識では有り得ないことが起こっている。ただ今回のワールドカップでは、ジャイアント・キリングが数多く起こっているようにも思う。

 

アルゼンチンンも、初戦はサウジアラビアに苦杯をなめていたし、メキシコもデンマークもグループリーグで敗退した。FIFAランキングが下の国による下剋上が起きている。

 

 

 

そもそもグループ分けは、強豪国同士が予選段階でつぶし合いをしないように、FIFAランキングの高い順から、第1ポッド、第2ポッドというように割り振ってグループを分ける。

 

だから、第1ポッド組、第2ポッド組というようにグループ抽選が行われて行く。結果的に日本は「死の組」に入ったと言われたが、それは日本から見た場合の話ということだ。

 

日本からすれば、とりあえず〝雲の上の存在〟と言えるスペインとドイツが入っている組になってしまった。だから、勝ち抜けるには大変にしんどい組み合わせということだ。

 

裏を返せば、順当に行けばスペインとドイツが勝ち抜けやすい組み合わせになった、という言い方もできる。スペインとドイツにすれば、ラッキーなくじ運だと考えただろう。

 

「死の組」どころか、他のヨーロッパの強豪国からすれば、〝良いなぁ、あんた方〟という感想だったと思う。だけど、初戦でジャイアント・キリングが起こってドイツが負けた。

 

ドイツは、〝これは大変なことになった〟と思っただろう。何しろ安全にグループリーグを勝ち抜けようと思えば、スペインに勝たないといけなくなった。

 

ところが、あろうことか日本はFIFAランクが下のコスタリカに敗れた。ドイツはこの時点で、思いっきり息を吸い込んで、ホォーッと大きく安堵の息を吐いただろう。

 

日本がスペインに勝つことは〝万に一つもない話〟だと、きっと世界中の誰もが思っていたから。そして今日の未明を迎えた。

 

ドイツは予想通りコスタリカに勝ったけれど、けっこう点取り合戦になって、4対2で勝った。でも日本がスペインに〝負けさえ〟すれば、ドイツは2位通過となるはずだった。

 

それを覆したのが、「VAR」だった。しかも、ボールが白線上にわずか1cmあるかどうかというオンライン判定で、逆転ゴールが認められた。完全に執念がゴールを呼んだと思う。

 

凄かった。何を言う必要もないくらいに凄い出来事だった。この試合で日本のサッカー界は、これからの日本サッカーを象徴する新しい〝アイコン〟像を手に入れたと思う。

 

ドイツ戦、スペイン戦ともに同点ゴールを挙げた堂安律選手。24歳とまだ若いから、あと2回はワールドカップを戦える。さらに、今日の殊勲者の三苫薫選手も25歳と若い。

 

彼らは若くから海外のチームでプレーし、世界のレベルを肌で知り尽くしている。だからこそ、日本のサッカーを世界レベルで引っ張れる〝アイコン〟となり得るように思う。

 

 

 

今度は12月6日(火)午前0時から、クロアチア戦が待っている。こちらも、FIFAランキングはドイツと同レベルの上位国だから、ハラハラしながらのテレビ観戦になる。

 

ところがその日、私はあいにく内視鏡検査の予定が入っている。だから午前9時過ぎには、病院にいなければならない。私は眠くてもかまわないが、やはりそれは不謹慎だろう。

 

『二度あることは三度ある』ということわざを頼りに、朝起きた時の楽しみにしなければ仕方がない。それよりも、担当医の方が〝しっかり睡眠をとってくださる〟ことを祈ろう。