昨日来のバタバタから「あぶり餅」まで | がいちのぶろぐ

がいちのぶろぐ

環境問題と経営の接点、中小企業の戦略やマーケティング活動,
観光・伝統産業関連などについて、「がいち」が考えたこと、思ったことを書きとめてゆきます。

昨日の午後は、南区の〝地域・多文化交流ネットワークセンター〟で、その地域の校区内にある児童館や保育園・学校などの「子育て支援ステーションネットワーク会議」があった。

 

私が関わっている「やさしい日本語」を広めるNPO団体がその会議に招かれ、研修として「やさしい日本語を用いた外国人保護者とのコミュニケーション」について紹介した。

 

 

 

その後も、多文化交流ネットワークセンターの方との意見交換や、センターのお隣にある「カフェほっこり」というNPOが運営している施設の見学などにも行った。

 

 

 

そんなことで昨日は、午前中に家を出て昼食も外食となり、帰宅後も会議の中味の整理などを行っていたので、ブログを書くどころではなくバタバタと一日が過ぎて行った。

 

今日の午前中は、昨日の会議内容の全体への共有や、明日、今度は自分たちが主催するオンライン講演会があるので、それについての最終的な準備も含めたミーティングがあった。

 

昨日から今日の午前中までのスケジュールがようやく一息ついたので、午後はちょっとした散歩というか、〝ある目的〟の遂行のために短時間だけ出掛けていた。

 

行った先は「今宮神社」。京都市内の北寄りになる「大徳寺」のすぐ北側にある。この神社の4月に行われる祭礼「やすらい祭」は、京都三大奇祭の1つに数えられている。

 

 

 

 

残る二つは、10月の鞍馬の火祭と広隆寺の牛祭だが、牛祭の方は現在休止になっている。「やすらい祭」は、今宮神社の摂社「疫社(えやみしゃ)」の祭礼になる。

 

 

(今宮神社の本殿)

(本殿とその左脇に並ぶ摂社「疫社(えやみしゃ)」)

 

「疫社(えやみしゃ)」の祭礼だから、疫神を鎮める「花鎮めの祭り」であり、花傘(風流傘)が出て、〝赤熊(しゃぐま)〟と呼ばれる赤毛・黒毛の鬼が鉦・太鼓とともに練り歩く。

 

 

(「疫社」の前に咲いていた梅)

 

ということで、今日はこのお祭りとは関係なく「今宮神社」まで出掛けた。実は、今宮神社東門の前に2軒ある「あぶり餅」の店の1軒「一和」は、〝開業1千年〟の超老舗。

 

 

 

正確には「一文字屋和助」と言うそうだが、略して「一和」。もう1軒の「錺屋(かざりや)」も江戸時代から続く店だが、「一和」からすればまだまだ〝新出来のひよっ子〟。

 

 

 

私はこの間、「京の冬の旅 スタンプラリー」で、大徳寺の塔頭の聚光院や大光院、西陣・興聖寺に行ったので、スタンプが貯まってこの「一和」のあぶり餅が無料になった。

 

 

 

ところが、「京の冬の旅 スタンプラリー」はあと1週間で終わるから、それまでにお店に行かないと無効になってしまう。それで今日、とりあえず食べに出掛けた次第だった。

 

ここの〝あぶり餅〟は、焼餅やみたらし団子などの原形と言っても良い素朴なもので、竹串に刺さった〝ちぎり餅〟に黄な粉をまぶし、炭火で炙ってから白味噌だれに漬けてある。

 

 

 

普通なら、土瓶に入ったお茶が付いて1人前500円也だが、これがスタンプラリーのお蔭で無料になった。ただし、〝お八つ時〟に食べたかったから午後に出掛けた。

 

 

 

「一和」であぶり餅を食べ終わってから、〝ついでに〟と言うと変な言い方だが、帰りのバス停までの途中にある、大徳寺の塔頭「孤篷庵」の前も通ってみた。

 

 

 

ここは通常〝拝観謝絶〟のお寺なので、入れないことは承知の上で前を通った。ここには大名茶人として有名な「小堀遠州」が作った、重要文化財の茶席「忘筅席」がある。

 

 

 

この「忘筅席」は、千利休が作り上げた侘び茶〟の狭い茶席とは異なり、書院座敷に茶席を設えた形式になっている。だから室内も広く、天井も普通の板張りになっている。

 

 

 

「小堀遠州」という大名茶人は、むしろ作庭家として知られているかもしれない。二条城の「二の丸庭園」や、南禅寺塔頭・金地院の「鶴亀の庭」など、国の特別名勝で知られている。

 

だけど今日は、当然だけど茶席「忘筅席」に入ることも叶わず、そのままバスで帰宅した。もちろん、「一和」の〝あぶり餅〟を食べるという、今日の第1目的は達成できたが。