京都には古い教会も残っているので | がいちのぶろぐ

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今日12月28日は、餅つきに適した日らしい。明日は29日で、九の付く日に搗いた餅は〝苦餅〟と言われ〝餅つきの忌日〟となる。だから、28日の今日が良いということに。

 

30日でも構わないだろうけれど、師走もそこまで押し詰まると、他のお節料理を作る段取りもあって、のんびり餅つきなどしていられない。だから今日が最適に。

 

ということもあって、家人は今朝、ご近所さんがお家で餅つきをするのに便乗させてもらうので、昨夜から洗って水につけておいた糯米を持ってご近所さんへ。

 

私は特段することもないので、本屋さんにでも行こうかと思った。それだけというのも芸の無い話なので、ついでに少し〝町中散歩〟でも、ということに。

 

京都は神社とお寺見物には事欠かないが、明治期から昭和初期にかけて建てられた「近現代建築」も、第二次大戦の被害がほとんどなかったお陰で数多く残っている。

 

 

 

そんな中でも、今年11月に1903(明治36)年にできた「ハリストス正教会生神女福音聖堂」が、新たに重要文化財に指定するよう答申された。

 

 

 

そんなこともあって、京都市役所とも近いこの教会や、さらにすぐ近くにある「京都御幸町教会」を見物しながら、大垣書店烏丸三条店まで散歩をしていた。

 

京都では、同志社大学の構内にある同志社チャペルが、1886(明治19)年に建てられ、重要文化財に指定されている。しかも、現在もきちんと教会として使われている。

 

 

 

私に関係する話では、千葉都民の娘がこの同志社チャペルで挙式をした。さらに披露宴を、同志社設立者の新島襄先生の、旧宅の横にある新島会館で行っている。

 

 

 

それはさておき、さらに御所のすぐ西側にある、平安女学院の「聖アグネス教会」も1898(明治31)年に建てられている。この2つの教会は、外国人の設計に依っている。

 

 

 

 

一方、中京区柳馬場通二条上ルにある「ハリストス正教会生神女福音聖堂」は、京都府庁の旧本館(重要文化財)を設計した京都府技師の松室重光が設計した。

 

 

 

この経緯は、京都新聞によれば「ロシア正教を日本に伝えたニコライ主教」が松室に、正教会が発行した図面集を渡して設計を依頼したのだという。

 

 

 

「国内にある正教会の本格的な木造聖堂としては現存最古」ということで、「屋根にはタマネギ型の『クーポル』を載せ、高さ22㍍余りの八角鐘楼を備える」と書かれている。

 

 

 

また、そこから近い中京区御幸町通り二条下ルにある「京都御幸町教会」(1913(大正2)年)の教会堂は、近江兄弟社で有名なウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計している。

 

 

 

 

こんな建物を見物しながら、二条通を西へ向かって烏丸通までブラブラと歩き、さらに烏丸通を少し南へ行ったら、「京都国際漫画ミュージアム」は昨日から年末休業になっていた。

 

 

 

そのまま、烏丸通を三条まで南下して大型書店の大垣書店に寄って、小1時間ほど本を物色して2冊買い込んで帰宅した。これが、私にとっての〝お正月準備〟だと思う。