朝カフェから泉涌寺に散歩へと | がいちのぶろぐ

がいちのぶろぐ

環境問題と経営の接点、中小企業の戦略やマーケティング活動,
観光・伝統産業関連などについて、「がいち」が考えたこと、思ったことを書きとめてゆきます。

今日は朝8時過ぎから、京都市上京区の「上京朝カフェ」が区役所の区民交流室で行われた。先月も、京都信用金庫西陣支店が地域に開放している会議室で行われた。

 

 

 

一応、オンライン参加もできるけれど、徐々にリアル会場での開催が普通になってきた。こうしてそろそろと日常が戻ってくるのか、また巨大なコロナ感染の波に飲み込まれてしまうのか。

 

私は、まだ先の話だけど、3月に「やさしい日本語」ワークショップを行うことを告知した。本当に、〝やっと開催できそうだ〟という気持ちでいる。

 

 

 

今回は、この間私たちが取り組んできた、保育・幼児教育施設の職員の方向け、平たく言えば「保育園・幼稚園の先生方」を対象としている。

 

定住外国人で子どもがまだ小さいから、地域にある保育園や幼稚園に通っている、という親も少なくない。そんな場合、子どもが通っている園との連絡がかなり頻繁に必要となる。

 

園側からすれば様々な行事の通知や、月ごとのお知らせなどといった細かい連絡が欠かせない。親の側からは、子どもの体調など、先生に知っておいてもらいこともある。

 

また園内での出来事など、保護者に伝える必要があることも発生する。小学校以上とは異なり、きめ細かい連絡で互いの信頼関係も生まれるから、どうしても言葉の壁を乗り越える必要がある。

 

ということで、やはり保育園・幼稚園の先生方に「やさしい日本語」というものを理解してもらいたいと思う。そこからコミュニケーションが広がって行けば、お互いに少しでも気持ちが楽になる。

 

だからこそ、どういう表現を用いたら定住外国人の方と意思疎通が図りやすいか、実際に試みて体験的に身に着けて行ってほしいと思う。そのためには、ワークショップが必要だ。

 

こんなことを私がずっと訴えてきたから、今日、ワークショップ開催の告知を行ったところ、朝カフェ終了後に顔見知りの方々から〝開催できそうで良かったですね〟と声を掛けてもらえた。

 

そんな場が持てた後で、私は京都市の南寄りの東山にある泉涌寺まで出掛けていた。泉涌寺は歴史的に皇室との関係が深く、背後の山の中腹には数多くの陵墓がある。

 

 

 

 

また、泉涌寺を取り囲むようにして塔頭寺院も多く、広々という表現がぴったりするようなお寺。寺伝では弘法大師が草庵を建てたことが起こりとされている。

 

現在のような形になったのは、1218年に俊芿(しゅんじょう)律師が宋から帰国して、当時もっとも先進的とされた宋風の伽藍を築いたことに由っている。

 

 

 

 

伽藍だけでなく、戒律や作法などもすべて当時の宋の様式に合わせて、「四宗兼学の道場」という形になった。ところが応仁の乱で伽藍がすべて焼失して、その後江戸時代に再建された。

 

そして何よりもこの泉涌寺には、唐の玄宗皇帝が楊貴妃の面影を偲んで彫らせたという言い伝えの「楊貴妃観音像」が祀られている。

 

 

 

湛海律師が、やはり宋のお寺から託されて1230年に持ち帰ったものだという。しかも長らく秘仏とされて、ようやく江戸時代になって公開されたものだという。

 

 

(泉涌寺パンフレットより拝借/堂内は撮影禁止だったので)

 

なんとも言えないふっくらとしたお顔で、見ているこちらも〝さもありなん〟という気になってくる。実はこの楊貴妃観音を一度は拝んでおきたいと思い、今日、バタバタと出掛けて行った。

 

やはり年末も押し詰まってきた時期で、平日の午前中とあって、広い境内には人影がちらほらと見られるだけだった。ということで、今日は朝から駆け回る日になってしまった。