「ちゅう源氏と巡る源氏物語 スタンプラリー」に | がいちのぶろぐ

がいちのぶろぐ

環境問題と経営の接点、中小企業の戦略やマーケティング活動,
観光・伝統産業関連などについて、「がいち」が考えたこと、思ったことを書きとめてゆきます。

今日は朝から絶好の行楽日和。真っ青に澄み渡った秋空が拡がっていた。だから、ちょっと楽しいスタンプラリーに参加してみた。

 

府立嵯峨野高校アカデミックラボ「京・平安文化論」という、高校生のいわば「総合学習」の授業の一環として、「ちゅう源氏と巡る源氏物語 京都スタンプラリー」が始まった。

 

 

 

これは高校生たちが企画し、協賛企業や京都市交通局、さらに対象となる寺社にもお願いをして、頑張って実現させたプロジェクトである。

 

スタンプ設置の対象となっている寺社は、いずれも「源氏物語」と何らかの所縁がある11カ所。その中から3か所以上を訪問し、置かれたスタンプを台紙に押せば景品がいただける。

 

 

 

 

景品と言っても特製の〝クリアファイル〟という、ある意味〝可愛い〟景品だけど、それよりも高校生たちが自力でここまで漕ぎ着けただけでも凄いことだと思う。

 

 

 

ということで、私がターゲットにしたのは「上賀茂神社」「下鴨神社」「廬山寺」の3か所。最初にバスで上賀茂神社まで行って、帰りのバスで下鴨神社に寄ってから、廬山寺へ回るコース。

 

 

 

これなら半日で3カ所を回れるという〝読み〟で、まずは「上賀茂神社」へ向かう。着いたのは9時半過ぎ。お参りより先に、神社の前にある「神馬堂」で有名な焼き餅〝葵餅〟を購入した。

 

 

 

広々とした境内は、七五三参りの家族連れが目立つ。本殿脇の授与所にスタンプ台が設置してあったので、まず1個目のスタンプをゲットし本殿にお参りして完了。

 

 

 

(紫式部がお参りしたという摂社「片岡社」)

 

 

 

バス停に戻り、往きに乗ったバスとは反対に行くバスで「下鴨神社」へ向かう。10時半の少し前に到着した。こちらも七五三参りの家族連れと、神前結婚に参列する人たちが大勢いた。

 

 

 

 

上賀茂神社もそうだったけれど、結婚式がかなり多かった。コロナ禍で長らく挙式を待たされていた人たちが、良い季節ということで、ソレッとばかりに式を挙げようとしているのだろう。

 

下鴨神社ではまず本殿にお参りをしてから、最近は縁結びの神さまとして有名になった摂社「相生社」の、すぐ横にある授与所で2個目のスタンプをゲット。

 

 

 

 

いつもであれば下鴨神社は、我が家からぶらぶらと歩いてお参りに出掛けて来る。だが今日は、何しろ半日で3カ所を回る予定のスタンプラリーだから、次の「廬山寺」目指してバス停に向かう。

 

「廬山寺」は節分の〝鬼踊り〟で有名なお寺で、御所の東側の寺町通りにある。バス停で言えば「府立医大病院前」が最寄りとなる。下鴨神社からそこまでは10分余り。

 

 

 

このお寺は紫式部が住んでいた邸宅跡と考えられており、ここで源氏物語を執筆していたとされている。バスを降りて御所の東側の寺町通りへ。この時点で、ちょうど11時くらいだった。

 

 

 

小腹も空いてきたし、天気があまりにも良かったので、「廬山寺」へ行く前に御所の中のベンチで小休止にした。朝一番に上賀茂神社で買った「葵餅」を取り出して、食べながらの休憩。

 

 

 

ところで、「府立医大病院前」バス停から御所へ向かうと、御所の門のすぐ前に「梨木神社」の一の鳥居がある。鳥居を見上げた先には神社が見えず、マンションの側壁が見えている。

 

 

 

梨木神社が一の鳥居から本殿に向かう参道にマンションを建てて、神社の維持費を捻出したので、神社本庁と神社側で揉めたことがあった。

 

その当時は、結果的に梨木神社側が神社本庁と縁切り宣言をした、というような報道もあったけれど、今はどうなっているのだろう。

 

 

 

御所で〝葵餅〟をパクついて、小腹も満たされたし休憩もできたので「廬山寺」に向かう。といっても「廬山寺」の山門は梨木神社の本殿と、寺町通りを挟んで向かい合っている。

 

 

(京都御所(御苑)はいつ来ても気持ちが良い)

 

だから御所の塀沿いの、梨木神社の参道を通って行く。参道には湯川秀樹先生の歌碑があったり、京の三名水として知られた「染井」が今も湧き続けていたりする。ここも結婚式を行っていた。

 

 

 

 

 

「廬山寺」はただいま〝紫式部〟推しで突っ走っている。山門脇にも「紫式部邸宅址」の看板。奥には「源氏の庭」というお庭もある。

 

 

 

 

その手前には「紫式部」と娘の「大弐三位」の二人の、百人一首に採用されている和歌の歌碑も立てられていた。そして肝心のスタンプは寺務所の前に置いてあった。

 

 

 

 

3カ所目のスタンプを押してラリーが達成。ということで、寺務所におられる方に台紙を提示して、クリアファイルをいただくことができた。この時点で11時半を少し回ったくらい。

 

 

 

今日はもう「廬山寺」の源氏の庭にも立ち寄らずに、そのまま我が家まで歩いて帰ることにした。というより、途中で「出町枡形商店街」に寄って、お昼ご飯に弁当か何かを買って帰ることにした。

 

「廬山寺」で受け取った、スタンプラリーの景品の〝クリアファイル〟は実に可愛かった。表の面は源氏物語54帖のそれぞれのストーリーが、1コマの「ちゅう源氏」のイラストで表現されていた。

 

 

 

それより裏面は、光源氏の人生の〝浮き沈み〟を折れ線グラフで表していた。これがよくできていた。なるほどというか、そこで落ち込むのか、とか、オッとそこで浮いてきたか、といったように。

 

 

 

いや愉しかった。我が家に帰り着いたら、12時半を回っていた。3時間半掛かっていたが、とにかく半日で回るという目的も達成できた。それに日射しが暖かくて、汗ばむほどだった。

 

なお、スタンプラリーは明日10月31日と、11月6,7日に開催となっている。