夏の甲子園大会の長い歴史で初めてとなった、準決勝に勝ち残った4校がすべて近畿勢という状況は、準決勝の結果で奈良の智辯学園と智辯和歌山の決勝戦となった。
準決勝で敗退した滋賀の近江高校と京都国際高校は残念だったと思うが、近江は優勝候補だった大阪桐蔭に勝っての進出だった。
さらに京都国際も〝さよなら勝ち〟など、接戦に次ぐ接戦を勝ち抜いてきた。だから、両校ともここまで良く頑張ったというしかないだろう。
そして明日の決勝戦は『智辯対決』である。過去に一度だけ甲子園で智辯対決があり、その時は和歌山が勝ったとニュースに出ていた。
そして、ユニフォームがほぼ同じだということも話題になっている。違いは左袖のマークと奈良・和歌山の文字だけだという。正確には、胸の文字も微妙に違うらしいのだが。
ただこんなことは、これまでも東海大勢同士の対決、日大勢同士の場合などでも起こっていたことだ。大学付属の場合の場合は〝全国チェーン〟が多いから。
その点、智辯学園は全国にこの2校だけ。だからこの兄弟校対決は話題になりやすい。しかも、最近まで和歌山の監督を務めておられた方は、元々は奈良の監督をされていた。
どちらも自分が育てたチームであり、こうしたことも滅多にあることではない。いずれにしろ明日の決勝戦は無観客ではあるけれど、注目は集めることだろう。
〝ということとは関係なく〟という話なのだが、8月上旬は猛暑日続きだったのが、中旬になると今度は猛烈な雨量の長雨となった。そのため、各地で洪水被害が続出した。
このところ地球温暖化の影響なのか、天候変化が荒っぽい状況になっている。長雨の時には8月中旬なのに、最高気温が30℃に届かない日が続いていた。
それがようやく長雨が終わったと思ったら、京都市では再び連日のように猛暑日が続く羽目に陥っている。
今日は歯医者の予約がお昼頃の時間帯だったので、自転車ならほんの3、4分の距離に出掛けていた。これが自転車のサドルが熱くなって、座っていてもお尻な妙な具合だった。
今日は午前中から「両利きの経営」というテーマを考えていた。この間何度かブログでも紹介した、早稲田大学の入山章栄氏が日本に紹介した考え方である。
「Ambidexterity」(日本語に訳せば「両手利き」といった意味)という経営学の用語を、入山氏が紹介する時に「両利きの経営」と表現した。
これは「知の探索=知を幅広く探索し、自分の持っている知と組み合わせること」という側面と、「知の深化=組み合わせた地を深掘りすること」の両面を意味している。
入山氏はかねてより経営学の立場から、企業経営でイノベーションを考える上では、この二つの側面をバランスよく取り入れて行く必要がある、という主張をしておられる。
その入山氏の考え方を受け取ったことになるのだが、経営学とは全く異なるところで、この「両利きの経営」ということと絡んで、面白い表現と出会った。
東京大学の安斎勇樹氏が発行している会員制メルマガで、「チームを停滞させる諸問題はなぜ起こるのか」と題する考察を行っておられた。
そこで安斎氏は、「効率的なものづくりを支えた〝ファクトリー型〟の組織」と「ありあわせで試行錯誤を重ねる〝ワークショップ型〟の組織」という話をされていた。
この「〝ファクトリー型〟の組織」は、入山氏が言われる「知の深化」を受けている考えだし、「〝ワークショップ型〟の組織」が「知の探索」に該当すると、安斎氏は言われる。
この話をサラッと読み流すのではなく、お2人の考え方をもっと突き詰めて行けば、きっと面白いところに向かって行く話になると思う。
今日のところは、ほんの〝さわり〟だけを書いておこうと思う。この話の面白さは、これからしばらく引き続いて考えて行かないと、芯のところの面白さが見えてこないと思う。
だから今日は、さわりだけにしておこうと思う。何しろ世の中では、智辯対決というこれまた面白い話が並行して起こっているのだから。