顔見知りの方の息子さんがメダリスト | がいちのぶろぐ

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昨日は午後から、私が関わっている「やさしい日本語」を広めるNPO団体の関係で、いくつかのオンライン・ミーティングが続いた。

 

そうしたこともあって、結局ブログを書く時間が取れなかった。まずはその言い訳から。

 

ところで私たちの団体も参加している、「多文化共生支援」を目的とする団体で構成しているネットワークの内部で、昨日から少し面白い話題が持ち上がっていた。

 

現在開催されている東京オリンピックの、柔道競技の男子73kg級は、日本の大野将平選手が2連覇で金メダルを獲得した。安定感があり、相手選手が嫌がるほどの強さだった。

 

ところでこの種目で銅メダルを獲得したのが、韓国の安昌林(アン・チャンリン)選手だった。彼は在日3世として京都で誕生し、中学までを過ごした。

 

 

 

高校は神奈川県の柔道強豪校に進学し、その後韓国に渡ってナショナルチームの一員となった。その彼が銅メダルを取ったから、京都新聞でも大々的に報じられていた。

 

さらに、同じように京都に縁のある、女子57kg級の芳田司選手も銅メダルだったから、2人合わせて新聞では大きな扱いになっていた。

 

で、この韓国の安選手のお母さんという方が、私たちと一緒に「多文化共生支援」の活動をしておられる方だった。だから、昨日からメーリングリストで出場の情報が流れていた。

 

そして結果として、堂々のメダリストである。自分が顔見知りの方の子どもさんが、オリンピックでメダリストになるというのも、そんなに経験できることではない。

 

この支援ネットワークには、日本人だけでなく、京都に在住している韓国・インドネシア・アメリカなど、多くの国の人たちが関わっている。

 

そうした人たちが、今朝からメーリングリストでお祝いのメッセージを書き込んでいる。特に、安選手のお母さんと世代が近い女性の方の書き込みが目立っている。

 

母親同士といった、共感性が呼び覚まされるのだろうか。皆さん素直に、安選手のお母さんにお祝いの言葉を掛けておられる。

 

 

 

これはこれで、なかなか見られない光景だった。〝そういうことってあるのだ〟と思う。自分の身の回りにいる人にとっての近い身内が、オリンピックのメダリストになることが。

 

それを、今日初めて味わっている。ただし私自身は、大学時代に体育会の運動部に所属していた。さらに全日本学生選手権にも、1度だけ〝お情け〟組で出場したことがある。

 

これは全ての加盟大学から、1人は地区予選など免除の〝お情け〟で本大会への出場を認める、という制度である。学連加盟金を払っているから、とりあえず出してもらえる。

 

もちろん、甘いけれどそれなりの出場制限はあって、終了までに時間を要する種目には出られない。いわば、陸上の100m予選の端っこにいてもいいよ、というような扱いである。

 

そうは言っても、そうして全日本学生選手権に行けば、そこにはスター選手も出場している。オリンピック選手だったり、全日本選手権で上位に入る選手だったり。

 

顔を見れば、〝アッ、あの選手〟ということだ。さすがに私も、そんなところで有名選手からサインをもらうなどという〝はしたない〟行為はやめたけれど、そういうこともある。

 

ということで、今日は朝から、安選手のお母さん宛てにメーリングリストを流れるメールを読んで、微笑ましく思っていた。私も素直に〝おめでとうございます〟と思った。

 

まあ、そうは言っても東京のコロナの陽性者は3,000人になろうかとしている。それを思えば、オリンピックを素直に歓迎できない気持ちは、やはりまだ残っているけれど。