地蔵盆を思わせるちょっとしたイベント | がいちのぶろぐ

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環境問題と経営の接点、中小企業の戦略やマーケティング活動,
観光・伝統産業関連などについて、「がいち」が考えたこと、思ったことを書きとめてゆきます。

さて今日は、少しばかりステルス・マーケティング臭い文章を書かせてもらう。今日は、書店へ行くついでに立ち寄りたい場所があって、午後の暑い盛りに出掛けていた。

 

 

 

「上京区千本五辻東入ル上る」にある、「KeFU(けふ)staylounge」という、カフェとプチ・ホテルを兼ねた施設である。

 

 

 

この施設が今日と明日の2日間、「けふ縁日」として、子どもが楽しめる〝縁日ゴッコ〟のイベントを行っている。開催は「おひる12時~夜8時」となっている。

 

私が今日〝けふ〟に着いた時、カフェスペースには「ヨーヨーすくい」で獲ったらしい水風船のヨーヨーを手に持った子ども連れのお母さん方が、すでに大勢集まっていた。

 

 

 

私はあまりに暑かったので、冷たく冷えたオレンジジュースを注文して飲んでいた。システムは、とりあえず100円券10枚綴りの金券を買い求めることになっていた。

 

だけど私は良く冷えたジュースだけで十分だったから、残りのチケットはテントで販売していたお兄さんにお願いして、子どもの遊びコーナーのチケットとして寄付しておいた。

 

 

 

集まっていた子どもの中の誰かが、何かのゲームなどを楽しむのに、ほんのちょっぴりだけど足しにはなるだろう。

 

この施設は2,3階が宿泊施設のプチ・ホテルで、1階はカフェとなっている。だが、オープンが昨年の4月という、ある意味でとんでもないタイミングでのスタートになった。

 

 

 

私も〝上京朝カフェ〟などを通して、この〝けふ〟のマネージャーの方とも知り合い、1階にあるカフェには時折りお邪魔をすることもある。

 

この1階のカフェの壁には、上京区を中心とした微細な地図が描かれており、その地図の端っこには、鴨川を渡った左京区側になるのだけど、我が家がある細い道も描かれている。

 

 

 

また〝けふ〟のある地域は〝西陣の一角〟ということができるので、現在は、織物産業が苦境にある西陣地域の、新たな活性化を目指して様々な取り組みにもチャレンジしている。

 

今日・明日の「縁日」イベントも、まさにそうした視点から、ご近所の西陣で暮らす子どもたちに楽しんでもらえたら、と企画されたイベントである。

 

だからもしこの〝けふ〟のイベントに興味をお持ちになった方があれば、是非一度覗いていただけたら、きっとこの施設が面白そうだと思ってもらえるだろう。

 

場所は「千本今出川」の交差点の北東角に、京都信用金庫西陣支店があるのでここからほんの少し北へ。次の信号が〝千本五辻〟で、その角に「五辻の昆布」というビルがある。

 

 

 

 

このビルを目印に、右(東)へ折れて五辻通を100mほど行くとT字路になる。突き当たる五辻通側に小さな喫茶店「篁(タカムラ)」がある。そこを左(北)へ曲がる。

 

 

 

また100m足らず行くと、右手に趣のある「山下織物株式会社」という西陣らしい町家の会社があり、その斜め向かいに「KeFU(けふ)staylounge」の赤いテントが出ている。

 

 

 

 

若いスタッフがテントで1,000円分の金券と、ジュースやビールなどを販売しており、その奥の建物の1階カフェ部分などがイベントに使われている。

 

私がジュースを飲み終えて帰ろうとした時も、入れ替わりのように、若い人たちのグループがテントのところにやって来た。なかなか賑わっているではないか。

 

 

 

これからさらに日が暮れて来ると、子ども用の花火なども準備されている。今夜も明日も、この4連休の後半を持てあましているのなら、こんなイベントも良いものだと思う。

 

地域活性化などと大見得を切るわけでもなく、西陣という地域にもっとサラッと溶け込んでいこうという、とても地に足が着いた取り組みだと思う。

 

これはステルス・マーケティングではなく、目一杯の応援団だとご理解いただきたい。こんなイベントが地域の中で肩肘張らずにできるのも、ある意味〝地蔵盆〟を思わせる。

 

だからこそ京都の町中らしい、こうしたささやかなイベントも良いものだと思う。