補助金のためのプレゼンが行なわれた | がいちのぶろぐ

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午後2時過ぎに、文字通り〝叩きつけるような〟激しい雨が降った。通り雨だけど、これでは区役所の建物から出ることができずに、しばらく雨宿りをする羽目になった。

 

今日は午後に京都市上京区役所で、今年度上京区役所に補助金申請を行った団体が、それぞれの申請の是非を審査される〝プレゼンテーション〟が行われた。

 

 

 

私が関わっている「やさしい日本語」を広めるためのNPO団体も、ワークショップを実施するために補助金を申請しているので、このプレゼンテーションを行った。

 

プレゼンテーションといっても、持ち時間はたった3分で、質疑も2分だけという短時間の実施だった。これまでは、プレゼンと質疑で10分近く取っていたけれど。

 

ということで、先日来、私たちの団体の会議では、担当者がプレゼン用のスライド資料の叩き台を作成し、みんなでそれをベースにワイワイと練り上げてきた。

 

3分間だから、読み原稿としてはどんなに頑張っても1,000文字が限度である。それにスライドも5、6枚が良いところだ。そこに、団体の主張を上手く詰め込まないといけない。

 

何とかスライドも原稿も出来上がったけれど、後はプレゼンを担当する代表の方が、最後まで噛むこともなく、原稿通りに突っ走ってくれることを祈るだけだった。

 

本番は何とか上手くいって、伝えたいことはすべて言えたし、見せたいスライドは全て審査員の方々に見てもらえた。上々の出来だった。後は、審査する方の判断次第だ。

 

今年度に実施を考えている、「やさしい日本語」の『コツ』をつかんでもらうための実践的なワークショップは、保育園や幼稚園で働く方々をターゲットにしている。

 

 

 

こうした方々は、保護者の方にその日の園児たちの様子を伝える、という作業が必然的に存在し、たまたま保護者が定住外国人であるということも、今では何の不思議もない。

 

そんな場合、これまでは、ともすると保育士の方や幼稚園教諭の方は、外国人の保護者に英語で伝えなければいけないのではないか、といった先入観に捕らわれてきた。

 

ところがアジア系の保護者の方々を中心に、決して英語が流暢ではない人も多く存在している。そうした時に、「やさしい日本語」が出番となる。

 

つまり、「外国人=英語での会話」でなければならないというのは、私たちの勝手な思い込みだ。むしろ定住しているから、カタコトの日本語の方がよくわかる、という人も多い。

 

 

 

こうした実情を前提に、「やさしい日本語」という考え方の『コツ』を会得して貰えば、お互いが笑顔になれて、その後のコミュニケーションの幅がうんと広がる。

 

これまで実施したワークショップで、フォローアップのため参加者に行ったアンケートで「英語でなくても良いとわかった」、「肩の力が抜けた」といった回答をいただいている。

 

 

 

この反応は、実は大きな意味を持っている。相互のコミュニケーションとは、お互いの間に高い壁があると思っていた状況から、この壁を低くする作業に他ならない。

 

そしてその解答が、「日本語で話す」ことだったというわけだ。ただし、「ハッキリ話す」「最後まで言う」「短い文章にする」といった、会話を行う上での『コツ』は必要だ。

 

私たちだって、英語がそれほど上手くなくても、中学レベルの短文の構文で、ゆっくり話してもらえば、内容がわかることも有る。これは、国を問わず誰だって同じなのだ。

 

それを前提に、日本に来て半年くらいの外国人の方を相手に、与えられたテーマを伝えるというトレーニングを行ってもらう。そういうワークショップである。

 

 

 

現在はコロナ禍で、あまり大勢の方が集まり、大きな声で会話することは難しい状況だ。だけど今年度下半期には、何とか少人数でのワークショップを開催したいと思う。

 

広めの会場に参加者が10名程度、外国人ゲストが3名くらいといった人数なら、全員のマスク着用、会場の換気、参加者の検温・手指消毒といった対応で、実施可能だと思う。

 

利益を上げることが私たちの目的ではないし、参加者の金銭的な負担(または、保育園などの出費)を可能な限り小さくして実施するためにも、今回の補助金は是非もらいたい。

 

何とか、良い報告をいただけるように祈っておこう。