区役所の助成金の下相談に行った | がいちのぶろぐ

がいちのぶろぐ

環境問題と経営の接点、中小企業の戦略やマーケティング活動,
観光・伝統産業関連などについて、「がいち」が考えたこと、思ったことを書きとめてゆきます。

何から書けばいいだろう。昨日の午後は、京都市上京区役所に助成金の申請の下相談にお邪魔した。その申請の中味が、それなりに面白いと思う。

 

 

 

私が関わっている「やさしい日本語」を広めるNPO団体が、今年度の活動、特にワークショップの開催に向けて、助成金をいただきたいと思って申請の相談に行った。

 

もちろん助成金がいただければ、それだけ活動が行いやすくなる。何よりも参加を呼び掛ける時に、この団体なり活動が、決して〝怪しげな団体〟ではないことの証明になる。

 

さらにこの助成金は、もらえるかどうかの判断材料として公開プレゼンに臨み、その場でなぜ申請するかといった中味の必要性などが、きちんと説明できないといけない。

 

いただける金額とすれば、10万円そこそこに過ぎない。しかし金額以上に、団体の活動として、正当かつ有意義なものだというお墨付きをいただけることが、何よりも有難い。

 

それと同時に、今年度私たちがワークショップの主な対象としているのは、保育士・幼稚園教諭・保健師といった方々である。

 

 

 

こうした方たちは、定住外国人である親御さんが、保護者の立場で現れる可能性の高い職場におられる。そうした場合にも、説明責任としてきちんと話をすることが求められる。

 

以前に実施した保育園でのワークショップでも、終了後に行った保育士さんへのアンケートで、〝英語で話さなくても良い〟と分かっただけでも大きな収穫だった、という回答があった。

 

 

 

定住外国人の保護者の方を相手にする時には、これほどにも精神的なプレッシャーがあるということだ。そこに、「やさしい日本語」の必要性が関わってくる必然性がある。

 

だからこそワークショップで、日本に住んで時間が経っていない外国人の方を相手に、実際に日本語で何かを伝えるトレーニングをしてもらうと、急速に心理状態が変化する。

 

そのためにも、コロナ禍でなかなか難しい面はあるけれど、できれば今秋から保育士・幼稚園教諭の方々、お母さん方と関わる保健師さんを対象に、ワークショップを行いたい。

 

ホントに1回だけ、2時間から3時間だけ、このワークショップを経験していただくと、定住外国人という存在が、ガラッと違って見えてくることになる。

 

異文化の地から来た〝外国人〟という見方でなく、ご近所に住む人という関係性に変化する。そうなると、コミュニケーションの取り方が全く変化する。ここが〝肝〟になる。

 

 

 

助成金がいただければ、保育園・幼稚園・保健師会などに、過度の負担にならない金額でワークショップを開催できるし、私たちもボランティアとして頑張り甲斐が出る。

 

ということで、昨日も区役所の担当の方には、随分と好意的に受け入れていただけた。しかも、上京区基本計画(案)という、向こう5年間のテーマとも関わっている。

 

 

 

この計画には、「若者や外国籍市民などが地域と交流する場や機会の充実」や、「年代や国籍などを超えた多様な人々が協力し合い活躍できる環境づくり」などの項目が含まれる。

 

こうしたテーマと正面から関わる、「多文化共生」というテーマと取り組む一環としようというのが、まさに私たちの「やさしい日本語」ワークショップの活動である。

 

だからこそ参加者に負担とならない金額で、ワークショップに参加していただければ、これに越したことはない。

 

実は今朝も8時から、上京区の「朝カフェ」というイベントがオンライン中心に行われた。私は自分たちが企画しているワークショップをPRするため、朝からこれに参加した。

 

そのオンライン・カフェには、昨日、助成金の申請の相談窓口となっていただいた区役所の担当者の方もおられた。だから昨日の相談の後追いにもなったと思う。

 

昨日私は、区役所に予定より早く着いたので、1階ロビーの端で展示されている「端午の節句」の飾り付けを見物していた。3月は、雛祭りを前に〝お雛さま〟が飾られていた。

 

 

 

今回はさらにコロナ禍の収束を祈って、「蓬(よもぎ)と菖蒲」をまとめて飾る、香り高い「軒菖蒲(のきしょうぶ)」という〝疫病退散〟を願う飾り付けも行われていた。

 

 

 

これもまた明日にでも、ゆっくりと紹介したいと思う。上京区は人口が55千人ほどと、京都市の中でも小さな区だけど、こうして積極的に住民活動と取り組んでいる。

 

 

 

こうしたことも明日、合わせて紹介できたらいいなと思う。