眼に歯に耳に、人工部品がいる歳に | がいちのぶろぐ

がいちのぶろぐ

環境問題と経営の接点、中小企業の戦略やマーケティング活動,
観光・伝統産業関連などについて、「がいち」が考えたこと、思ったことを書きとめてゆきます。

いきなり〝暖かい春の日〟などと言うレベルを通り越して、夏日になっているようだ。そもそも今日420日は、24節気の『穀雨』に当たっている。

 

春雨が大地を潤し、穀物の種を蒔く時期を迎えたことを示すのが、『穀雨』という言葉である。春分から数えて1カ月が経過し、あと半月すれば55日にはもう『立夏』となる。

 

つまり24節気とは、半月に一度巡って来る季節の細やかな変化を示している。『穀雨』ともなれば、よほどのことがない限り、西日本では〝晩霜(おそじも)〟も無くなる季節だ。

 

こうして、本来なら季節はユックリながら移り替わって行く。しかし今年は、あまりにも桜の開花が早く、それに引き摺られるように各地で藤やツツジなども急速に開花している。

 

 

(京都府長岡京市「長岡天神」の霧島つつじ)

 

この分だと、ゴールデンウィークには紫陽花が見頃を迎えるかしら、というやや悪い冗談を言いたくなってしまうほど、今年は季節が早く動いている。

 

 

 

ところで私が入院していた時に、ついでながら「耳鼻科」の診察も受けた。この数年、随分と聴力が落ちて、テレビの音なども聞き取りにくいし、普通の会話にも支障をきたすことがある。

 

だから精密な聴力検査を受けた上で、〝どうすればいいか〟と医師の方に相談した。その結果、補聴器なり集音器なり、自分が納得できるものを選んで装着することを勧められた。

 

ところが個々人に合うように、ある意味でオーダーメイドのようになる補聴器はン十万円もするし、新聞広告などに載っている安価な通販の補聴器は、合うかどうかがわからない。

 

そんな中、インターネットで見かけた〝集音器〟形式のものは片耳で3万円前後だし、スマホで制御する方式を採用していた。

 

 

京都駅前のヨドバシにその製品の在庫販売があるということで、今日は午前中に退院後初めて外出し、ヨドバシまで出掛けて集音器が合うかどうかを試してきた。

 

全体にザー、ザーッという少し耳障りなノイズも聞こえて来たが、スマホ側で自分に合うようにいろいろと微調整が行えるようだ。それは、試供品では少しやりにくいようだった。

 

 

 

この先20年、30年も生き延びるわけでもないだろうから、ン十万円もかけてオーダーメイドの補聴器を作るのも、〝何だかなあ〟と思ってしまう。

 

だから価格的にも3万円前後ということなら、もし10年もこれで何とかなれば、ある意味で〝儲けもの〟かもしれないし、それよりも制御するスマホが先にダメになりそうだ。

 

さて、とりあえずこれで多少は聴力が良くなるのであれば、願ってもないことだ。両眼は白内障手術をして人工レンズ、歯は上下とも多少自分の歯もあるが基本は入れ歯。

 

これで、耳も集音器のお世話となれば、いよいよアトム坊やならぬアトム爺ちゃん化して行くことになる。そこへ、これからもガンの治療も続いて行くから、これはいったい誰の身体なんだろう。

 

いやもう、歳を取れば人間もいろいろ部品交換が必要になる、ということだろう。