ほぼ10日ぶりに、パソコンの前に座ってブログを書いている。入院期間中は、スマホで作成し投稿を行っていたので、なかなか上手く入力できず歯がゆい思いをしていた。
昨日いったん退院し、今日からは外来通院という形で放射線治療を受けている。また来週には、放射線と合わせて外来で点滴を受ける日も予定されている。
さらに2月10日前後から第2期の入院をして、再び抗がん剤治療が開始される。こんなパターンの繰り返しによる治療が、4月中旬まで続いて行くことになる。
(病院の片隅にある)
ありがたいことに治療自体に対して、〝苦しい〟とか〝怖い〟ということはない。これはひたすら病院任せというか、医師の方々を始めスタッフの方にお頼り申すしかない。
ところで、元・フジテレビアナウンサーの笠井信輔氏が、ご自身の「がん闘病記録」をブログに書いておられる。
私もたまに読むこともあったが、自身のことになるまでそれほど注意して読むことがなかった。それが一昨日付のブログで、「ワールド・キャンサー・デイ」が話題にされていた。
へぇ、そんなものがあるのかと思って調べてみた。
Create a future without Cancer. (がんのない未来を作ろう)
The time to act is now. (今そのために行動するとき)
この活動を提唱している「UICC」(※)という団体のホームページは、こんな言葉で始まっていた。そしてその日本の団体のホームページでは、次のように述べられていた。
「がんという病に立ち向かうために、わたしたちは組織として個人として、
どんなことができるのでしょうか?わたしたちは信じます。
ひとりひとりの力で世界はきっと変わる。
ワールドキャンサーデーは、世界中で人々ががんのために一緒にできることを考 え
約束を取り交わし、行動を起こす日です。」
(※)UICC(Unio International Conta Cancrum、2010年より英名はUnion for Internal Cancer Control)は、1933年に設立された、世界的な広がりを持つ民間の対がん組織連合
そして、「ワールドキャンサーデーは、2000年2月4日、パリで開催された『がんサミット』から始まったUICCの取り組み」だと紹介されていた。
だから来たる2月4日(木)は、その「ワールドキャンサーデー」に当たっていて、東京では演出家の宮本亜門氏などが出られて、ライトアップイベントもあるそうだ。
笠井信輔氏も、かつてがんと闘った際に「がんと向き合って」というエッセイを書かれた朝日新聞の上野創氏とご一緒に、この日のイベントと関わっておられるようだ。
朝日新聞の上野氏が、4半世紀前にがんで苦しまれたときは、抗がん剤自体が〝一か八か死を覚悟する薬〟(笠井氏のブログより)というくらい大変な時代だったらしい。
笠井氏は、それを考えると今は抗がん剤治療自体が随分と改善されてきた、とご自身のブログにも書いておられる。
それを思えば、私なども抗がん剤の〝進歩の恩恵〟に浴している中の一人ということになる。私もこれから3カ月ほど、その進歩した抗がん剤とお付き合いをすることになる。
昨日、第1期の入院が終わり帰宅した時点では、さすがにややグッタリ気味だった。今日は午前中に外来診療で放射線治療を受けて帰宅した後、昼ご飯に〝ざる蕎麦〟を食べた。
これで何となく気分的に楽になったというか、少し気持ちにも余裕が出て来て、こうしてパソコンの前でブログを書こうという気分になった。
明日もまた、放射線治療に出掛けるのだけれど、少しずつ体も心も慣らして行こう。