アイディアに行き詰まった時には | がいちのぶろぐ

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誰でも、次々に「アイディア」が浮かんで来るようになれば良いと思い、そして決してそうなれないでいるのが現実というものだろう。

 

と思っていたが、今日配信されていたダイヤモンド・オンライン氏の記事で、「その場でポンポンと『アイディア』を出せるようになる超シンプルな思考のコツ」という、小柴大輔氏の記事が掲載されていた。

 

小柴氏は「対比を想定してアイディア発想する」といわれる。「取り組んでいる課題について、それだけを凝視するのではなく、正反対の対比をぶつけてみると突破口が見つかる」かも知れないというのだ。

 

たしかに一生懸命に考えているようで、テーマとなっている課題にとらわれてしまうと、そこから抜け出せなくなって堂々巡りしてしまうことが多い。

 

だからそんな時には一歩引いて、考えている課題とは正反対の〝立場〟に立ってみたり、その課題と全く反対のところにある〝ことがら〟に目を向けたりする、ということらしい。

 

だから、課題とは正反対にあるものの〝長所・短所〟や〝特徴・欠点〟を探れば、引っ掛かっていた課題の解決方法が〝見えて来る〟ことがあるのでは、ということらしい。

 

これは、何となくわかるような気がする。〝木を見て森を見ず〟などという格言で説明されることもあるが、壁に当たっているときはそこから考えが離れないものだ。

 

議論をリードする技法である〝ファシリテーション〟というテクニックでは、〝アイスブレイク〟という切り替え技法や、議論の輪から外れて一人になれる場所を設けるといった技法が紹介されることもある。

 

何かに集中することも大切だが、そこから脱して違う角度から見ることも大事である。だから、議論が煮詰まって来た時には、こんな技法でこう着状態を解きほぐそうとする。

 

そんな解きほぐし方の一つとして、小柴氏が書いておられた「対比を想定して」発想するということもつながって来るのだと思う。

 

さらに小柴氏は「対比」というものの仲間として、「類比(似たものとの比較)」ということも書いておられる。正反対の「対比」ではなく、〝似ているようだが違う〟こととの相違を見出す、ということらしい。

 

この点について小柴氏は、「ハーバード・ビジネススクールのクレイトン・クリステンセン教授のイノベーションの定義『一見、関係のなさそうな事柄を結び付ける』思考を想起」させるとも書いておられた。

 

このようにいろいろな表現で、アイディアを生み出す方法は議論もされ、考えもされてきた。これらのいずれにも共通していると思われるのは〝一歩引いて見る〟姿勢だと思う。

 

先ほども書いたけれど、今どきの言い方をすれば〝全集中〟ばかりでなく、あちらこちらから全方位的に課題を見つめる、ということになるのだろう。

 

〝一点突破全面展開〟とばかりに、むきシャカリキになってしまえば、体当たり戦法になって、むしろ課題と心中してしまう結果になるかも知れない。

 

〝そこは柔軟に考えてみてはどうですか〝という教えだと受け取った。そのあたりを小柴氏も、「常識や過去の成功事例・定番から“距離を置いた”」ところにポイントがあるといった説明もされていた。

 

なぜこんなテーマでブログを書いているのかと言えば、同志社大学院のオープン講座の「半径3キロの旅」というテーマで、チーム内で次回までの宿題として出されていることを、私自身が少し考えあぐねていたからだ。

 

行き詰ってしまった時には、正反対のところから見つめ直すか、過去の似たものとの比較から考えを思い浮かべるか、定番から距離を置いたところで考えてみるかなど、どんな方法が役立つだろうと思ったからだ。

 

そこで、「過去の成功事例・定番から“距離を置いた”」立場で、自分の考え方をまとめてみようと思っている。

 

そんなことでチームの皆さんを納得させられるかどうか、私も自信はないけれど、それが現状の課題のブレイクスルーになりそうな予感だけはしている。

 

さてもう一度宿題に戻って、自分なりの中味をまとめる作業を行うことにしよう。