「千鳥」の快進撃がうれしい | がいちのぶろぐ

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昨日は午前と午後それぞれに、別々の用事があって出掛けていたために、とうとうブログを書く時間が取れなかった。特に午後は、奈良市内まで出掛けて帰りも夕方遅くになった。

 

という〝言い訳〟から始めておきたい。ところで、今日配信のYAHOO!ニュースに「なぜ千鳥が今最も“天下取り”に近いのか? “ポップな存在”に昇華させたノブの功績」というORICON NEWSの記事が掲載されていた。

 

 

 

私は「サンドイッチマン」のコンビと、この「千鳥」というコンビが大好きだから、記事を読んで何だかうれしくなってしまった。

 

 

(サンドイッチマン/伊達幹男・富沢たけし)

 

「千鳥」は大阪時代に〝ロケ芸人〟として名を上げ、レギュラー番組を10数本抱えていた人気者だった。彼らが東京へ進出した時には、大阪の若手芸人が「〝千鳥枠〟が空いた」と喜んだくらいだった。

 

それでも東京へ進出してしばらくは、鳴かず飛ばずの日が続いていた。坊主頭に強面顔でパッと見には強気そうな〝大悟〟が、当時はしょげ返っていたという話もよく聞いた。

 

相方の〝ノブ〟は、あまりにも名前を知られていなくて、バラエティ番組の中で若い女性タレントから「小池さん?」と言われたことがあった。

 

 

 

そのため、番組のMCのロンドンブーツの田村淳さんから、「ノブ小池」と改名しろと言われ、一時期は本当に「ノブ小池」と言う芸名を名乗っていたほどだった。

 

 

(ロンドンブーツ1号2号「田村淳」さん)

 

それがこの12年の快進撃はもの凄いものがある。少し前に、初めてテレビCMの出演が決まったノブは、番組企画で大悟とともに自動車を買いに出掛けたことがあった。

 

最初の予定では、500万円ほどの国産車を買うと言っていたノブが、付添い役の大悟の口車に載せられて、1千万円クラスのベンツを買うと言い出した。

 

番組の中では、「CMが決まったんじゃ」と言っていたノブだったが、本当にその車を買ったらしい。その後、家に帰って奥さんに言ったところ、ひどく怒られたという後日談が着いていた。

 

それにしてもこの1年ほどは、ゴールデンタイムに冠番組をはじめとして、ノブ単独であったり「千鳥」としてだったり、顔を見ない日がないというほどの活躍ぶりになっている。

 

ファンの一人として、これほどうれしいことはない。天才肌でアクが強い大悟を、代表的な決めゼリフの「クセが強い」という突っ込みとともに、ノブが上手く受け止められるようになったことが大きいと思う。

 

現在は〝突っ込み芸〟と言っても、引っ叩いたり怒鳴ったりという芸風ではなく、ふんわりと受け止める〝突っ込み方〟が時代に合っているとして受けている。

 

今年最もブレイクしたコンビ〝ペコパ〟の松陰寺太勇の〝否定しない突っ込み〟や、「サンドイッチマン」の伊達幹男の、やや小声でボソッと突っ込むような芸風が受けている。

 

 

(ペコパ/しゅうぺい・松陰寺)

 

ノブの突っ込み芸の「クセが強い」や「イカ2貫?」、「ちょっと待てぃ」といった突っ込み方も、そうした風潮とよく合っているのだと思う。

 

きっとこれからも、「千鳥」の二人はお笑い界に一つのポジションを取って行くだろう。昔の芸人気質と言うか、大酒飲みで少し危うさを持った大悟の、天才肌のボケ芸をノブが上手く受け止めていくだろうから。

 

それにしても大阪の深夜番組で、ロケ芸人として頑張っていたころの「千鳥」が、今では一皮も二皮もむけた良い芸人になったと思う。

 

今日のYAHOO!ニュースの記事でも、「彼らほど『陰と陽』を兼ね備えるバランスのとれたコンビはほかにいないだろう」と書かれていた。

 

これからは、やや粗削りで危なっかしいイメージの大悟の芸風が、テレビ業界のコンプライアンス重視の風潮の中で、コジンマリとまとまらないことを願うばかりである。