伝統工芸展から平安神宮の神苑へ | がいちのぶろぐ

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あれこれ言われた3連休も、昨夜遅くから少しだけ雨模様となったけれど、とりあえずは寒くもなく穏やかな天気になった。

 

その結果、土曜・日曜の京都は、あちこちで相当の人出になったようだ。新聞の報道でも、嵐山の土産物店の話として、人出が78割は回復したようなことが報じられていた。

 

それでこの2日間、私は家に引き籠っていたけれど、さすがに今日は旅行から帰って行く人も多いだろうと、午前中は紅葉の名所でない所を選んで散歩に出掛けた。

 

 

 

まずは岡崎公園にある京都市勧業館〝みやこめっせ〟の、「京都伝統産業ミュージアム」で開催されている「みやこの粋 京の技」展に向かった。

 

 

 

これは京都伝統工芸協議会という、伝統工芸関係の団体の総元締めが主催する展示即売会だが、さほど広くない会場でも、関係者の方がお客さんの倍はいるだろうという具合。

 

だからのんびり、ゆったりと様々な工芸品を見物できた。展示即売されているどれもこれもが、とにかく凄い技術だと思う。ただ、やはり若い人向きということではないだろうな。

 

 

価格もそれなりのものだが、何よりも身の回りの装飾品でも、デザインという点で若い人は合わないだろうと思う。やはり、感性が若いデザイナーとコラボする必要があると思う。

 

みやこめっせを出て、向かいのロームシアター京都にある蔦屋書店の前は、オープンカフェに落ち葉が降り積もって良い雰囲気だった。パリのカフェってこんな感じかな。

 

 

 

そこからすぐにある平安神宮へ。さすがにそこそこの人出はあるけれど、全体が広いから混み合っている感じはまったくない。

 

 

 

今日は、平安神宮の神苑の特別入場券を持参していたので無料入場。これは我が町内会も毎年割り当てで平安神宮に寄付をしているので、町内会宛てに渡される年間パス。

 

 

 

この神苑は、枝垂れ桜を中心とした桜の名所なので、その時期は人出も多いけれど、紅葉の時期はモミジも少ないせいか見物客が少なくて、今日もゆっくりと神苑の中を散歩した。

 

 

 

それでも広い神苑内にはそこそこモミジも植えられているので、池に映る紅葉や、石組に映える紅葉など、それはそれで落ち着いた景色になっている。

 

 

 

神苑の小川に、紅葉が浮かんでいたりして良い風情だった。人がゾロゾロという紅葉の名所でなくても、こんな紅葉見物もあるのだなあと思う。

 

 

 

橋殿が渡された池などは、水面に橋殿が映りこんで、いつ見ても良い眺めに思う。隠れた紅葉の名所だとか、穴場スポットなどと言っても、情報誌などで紹介されてしまえばすぐに人は押し寄せる。

 

 

 

この3連休が終われば、また「Go Toキャンペーン」も見直しがされるだろう。そして今週後半から、どっとコロナウィルスの陽性者数が増加することだろう。

 

 

 

それでも、平日でも出掛けられる我が身としては、この週半ばくらいには嵐山でも見物に行こうかなと思う。もう混雑も避けて、ゆっくりと見物できるだろうから。

 

それにしても、京都の町で外国人観光客をまったく見かけなくなって半年余りが過ぎた。そうすると、不思議なことに今まで少なくなっていた国内観光客が出て来るようになる。

 

 

(フェイスブックにあった昨日の「八坂の塔」周辺の人出)

 

やはりオーバーツーリズム(観光客過多)を嫌って、国内のお客が避けていたことがよくわかる。

 

今日は、2時間余りの散歩だったけれど、人混みがあるわけでもなく、良い工芸品ときれいな庭園と、そしてそっと色付いているモミジを見て、良い気持ちになれた。