先輩にお会いする手土産を買いに | がいちのぶろぐ

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今日の夕方に、私がまだまだ駆け出しの若造として大阪で仕事をしていた頃に、たいへんお世話になった方と、本当に久し振りにお会いすることになっている。

 

私は転職をしたところで、まだ新しい仕事の内容がロクにわかっていなかった。その頃、その方は別の大企業の大阪本社で、営業の第一線の課長職をされていた。

 

その時期に、手取り足取りといった具合に、その仕事の中味を教えていただいた。その後、双方に紆余曲折があったものの、私は大阪でそれなりに長く仕事を続けることができた。

 

また、その方は名古屋支店長に栄転されて現役を終わられた。支店長時代に名古屋に居を構えられてからは、お目に懸かることも無くなっていたが、その後も時おりはメールのやり取りは続いていた。

 

それが今回、奥さまと数日間の京都見物に来られたので、名古屋へお帰りになる前に少しお会いできることになった。それで、せめてもの京都土産にと、昨日、「ちりめん山椒」を買い求めてきた。

 

 

実は昨日、私は奈良市の北部にある懸かりつけの病院で、定期健康診断として胃カメラの検査を受けた。胃の調子が悪いということではなく、あくまで健康診断だった。

 

ところが、この胃カメラの検査がけっこう長く感じられた。と言っても、実は15分ほどのことだったが。とにかくカメラを呑みこむのにひどく〝えずいて〟とても苦しかった。

 

そのため、終わった後はがっくりと疲れてしまった。一応、細胞も採って精査をするということで、胃壁にイソジンもスプレーもされた。だから2週間後に結果を聞くのが、少しだけ心配になっている。

 

そんなことで、昨日はいつもより帰宅が遅くなり、午後1時半過ぎに帰り着いたのだが、気力もまったく失せていたためにブログも書かず、「ちりめん山椒」を買いに出掛けた。

 

 

 

この「ちりめん山椒」という品は、今ではすっかり京都の名産のようになり、京都土産の定番にもなっている。その結果、多くの店が自家製のものを販売するようになった。

 

それどころか我が家では、山椒の実が収穫された時期に家人が買って冷凍し、良い〝ちりめんじゃこ〟が手に入った時に、お手製のものを作って常備菜にしているくらいだ。

 

 

 

そこで、今日お会いする先輩の方への手土産として、昨日買いに出掛けた店の「ちりめん山椒」が良いと、家人からアドバイスを受けて買いに出掛けたというわけである。

 

その店は京都の市街地の北の外れ、〝下鴨本通り〟沿いの、〝北山通り〟から少し南に行った「野ノ神町」バス停の少し南で、向かい側にはシェル石油のガソリンスタンドがある。

 

「下鴨 せせらぎ」という店名の、この店が変わっていた。外観は白塗りで、どこから見てもカフェに見える。家人から、元々はカフェだったと聞かされていた。

 

 

 

家人の話では、カフェが片手間(?)に出していた「ちりめん山椒」が、何かの拍子で評判になって、それ以来「ちりめん山椒」の専門店になっている、ということらしかった。

 

 

 

それも、随分前に亡くなった東京暮らしの私の〝従姉(いとこ)〟が、京都へ来た際には、この店が美味しいと評判になっているからと、お土産に必ず買って帰ったのを家人が聞いたのだとか。

 

家人のアドバイスは、要するに〝口コミ情報〟の最たるものだが、中年以上の女性の〝口コミ情報〟の正確さには、こちらが舌を巻く思いである。

 

そんなわけで、昨日、私が買いに出掛けたということだ。なるほど、店の前には幟も立っているが、外観からはとても「ちりめん山椒」の店とは思えない。

 

 

 

中に入ると、6畳ほどの広さの店舗に発送用の段ボールが山積みされ、カフェ時代のものと思われる白い小さなテーブルには発送用の宅配便の伝票が置かれていた。

 

 

 

店舗の飾り付け(?)が、昨日はモミジ一色になっていた。ご主人にそう言うと、12月の終わりくらいまではこんな雰囲気です、という話だった。頭を丸めやや強面なのが面白かった。

 

 

 

包装用紙も、仏事用の薄墨色以外には、四季を感じさせる絵柄のものが揃えられている。きっと〝お使い物〟に重宝されているのだろう。これも何となくわかる気がする。

 

「ちりめん山椒」は店によって、内容量が60gから80g程度の真空パッケージで、価格もほぼ800円から1,000円程度に設定されている。この店も75g1,000円だった。

 

だから、ちょっとした手土産や、仏事のお供えとして手ごろなものだと思う。何よりも23袋入りの箱詰めでも重くないし、持ち歩きするにもかさばらないから。

 

 

 

ということで昨日、この「ちりめん山椒」を入手し、今日は夕方から先輩ご夫妻とお会いして、久闊を叙することになる。

 

当時は新米の私を、仲間のように遇していただいた方だし、当時親しくしていただいた方々の消息も聞けるだろう。こういうことが、とても楽しみになる年齢になった。