三条通から新装なった新風館へ行ってみた | がいちのぶろぐ

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真っ青な空、好天に恵まれた連休3日目。8月は暑さに参って引き籠っていた私も、この4連休は外出自粛など忘れて、毎日外出しまくっている感じがする。

 

今日の午前中は、最近新装なった「新風館」の見物がてら、町中散歩に出掛けていた。新風館は烏丸姉小路のかつて京都中央電話局だった場所に、複合商業施設として建っていた。

 

その建物が数年前にいったん閉館し、全面的な建替え工事が進められていた。そして少し前に竣工・オープンしたので、どんなに生まれ変わったか今日は見物に出掛けてみた。

 

とはいえ、いきなり新風館に直行するのも芸がないので、まずは河原町三条までバスで行き、そこから三条通をぶらつきながら、烏丸通まで歩いて新風館を目指すことにした。

 

三条通は、100年以上前には京都の目抜き通りだった。当時は〝ハイカラ〟な洋館建築が立ち並ぶ通りだったが、南の四条通に地位を奪われて一度は裏通りのようになっていた。

 

ところが近年は、その洋館建築がレトロ・モダンとして見直されるようになり、いちやくファッショナブルな通りとして復活を果たした。

 

三条通の河原町からアーケード街を行くと、三条通から南へ伸びる新京極の通りもそこそこの人出があったけれど、いずれ混雑と言うほどではない。

 

三条通を寺町から西へ少し行くと、ギア劇場の前になる。ギア劇場はノン・バーバル・シアターと銘打っているように、あえて言葉が不要なパフォーマンスだけを上演している。

 

 

 

そのため外国人観光客にもわかりやすくて、多くの外国人が入場していたから、一時はチケットの予約が取れないほど人気の劇場になっていた。

 

さらに三条通を西へ歩いていくと、いくつものレトロな洋館建築と出会う。その一つ「旧・家邊徳時計店」は、昔の建物をそのままにファッションブランドの店になっている。

 

 

 

今日は表が開いていたので、中を覗きこんでいると可愛い店員さんが「どうぞお入りください」と声をかけてくれた。嬉しくなって中へ入る。

 

 

 

さして広い建物ではないけれど、中には土蔵もそのまま残されているし、二階へ上がるらせん状の階段の手摺りには、凝った装飾が施されている。とても素敵な内装だった。

 

 

 

 

この店の向かいには、仕舞屋(しもたや)風の日本家屋が「PAUL SMITH」の店になっていた。こちらは古風な日本家屋に、有名なファッションブランドという取り合わせだ。

 

 

 

さらにいくつもの洋館建築を見ながら西へ歩く。ある建物は、表側の一角だけを昔のままに残してあるというケースもあった。

 

 

 

そして旧・日銀京都支店が、現在は「京都文化博物館」になっている有名なレンガ建築と出会う。そのすぐ西側は、旧・京都中央郵便局だった建物が「中京郵便局」になっている。

 

 

 

この中京郵便局の角が三条東洞院となるが、その西には現在のNTTのビルがあり、NTTの北側、旧・京都中央電話局跡が「新風館」という位置関係になる。

 

 

 

ということで、新風館には東洞院通に面した東側入口から中へ入った。集成材の太い木製の梁をあえてむき出しにした建物になっている。

 

 

 

地下には映画館のUPLINK京都が入っている。1階はファッションや生活雑貨、飲食店などオシャレなお店が並んでいた。その真ん中あたりにはホテルへの入口も。

 

2階から3階にかけてはホテルとなっている。2階部分には、ホテルのバーなどもあるらしい。そして1階の西寄りには庭園が造られていた。

 

 

(ホテル部分を北側の通りから見上げる)

 

また1階の北側部分は、ホテルとつながる広々としたカフェラウンジとなっていた。なるほどこれまであった新風館は、複合商業施設と言いながらも、もう今となっては古めかしい感じになっていたことは否めない。

 

 

 

それが思い切ってモダンな感覚で新築されて、まったく別のものに生まれ変わっていた。だから今日も、若い人たちがたくさん訪れてどのお店も賑わっていた。これは良い場所だ。

 

生まれ変わった新風館は、これからもきっと活気にあふれたスポットになることだろう。そんなことを思いながら新風館を後にした。

 

帰り道は、南へ向かって四条通方面に行き、昔の小学校を利用したウィングス京都(京都市男女共同参画センター)の横を通り、デパートの大丸まで行った。

 

昨日の高島屋の〝デパ地下〟に続いて、今日は大丸の〝デパ地下〟で食料品を買い込んで、大丸の前の四条通にあるバス停から帰宅した。

 

大丸のデパ地下も、しっかりと混み合っていた。この4連休、特に旅行に行くわけでもなく、町中に出掛けて買い物などを楽しむ人がきっと多いのだろう。

 

外国人観光客であふれ返っていた頃よりも、むしろ買い物客や、町中散歩の人出が増えたように思える。我が町を楽しむという、これも立派な「半径3kmの旅」なのかもしれない。

 

私自身が、〝外出自粛〟をまったくしなくなった高齢者になっているけれど、こうした町中散歩なら、とりあえずは多少の経済効果もあるだろうと思う。

 

それにしても、今日外出していた2時間足らずの間に、計4回もアルコールで手指の消毒を行うことになった。大丸ではご丁寧に体温測定と、もちろんマスクなしでの入店はお断りだった。

 

帰宅して、また念入りに手洗いとうがいを行ったから、今、私の指は少しカサツキ気味になっている。これなら、とりあえずは無事でいられることだろう。