娘の家族の帰省が取り止めになって | がいちのぶろぐ

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観光・伝統産業関連などについて、「がいち」が考えたこと、思ったことを書きとめてゆきます。

京都は昨日まで2日続きの猛暑日だったが、今日は何よりも湿度が高く蒸し暑い日になっている。

 

昨夜、千葉都民の娘から帰省を取り止めるというLINEの連絡が入った。やはりこんな時期なので、首都圏からの移動は好ましくないだろうし、旅の途中で何かあっても困るということだった。

 

 

 

私ももちろん楽しみにしていたが、とりわけ家人は、何をご馳走すれば孫たちが喜んでくれるだろうと、〝手ぐすね〟を引いて待ち構えていただけに、少しがっかりしている。

 

なんだか、拍子抜けしたような気分になるのも、致し方がないだろう。その代りに、LINEのテレビ電話機能を使って、お盆に飲み会(?)をやろうと、娘から提案があった。

 

 

LINEでグループを作っているから、一斉に画面を見て話しながら、飲んだり食べたりできる。オンライン飲み会の家庭版という感じだろうか。そんな時代になったのだ。

 

娘からのメールでは、上の子の修学旅行も中止になったらしい。これは凄く気の毒なことだと思う。修学旅行は、大人になっても長くその時のエピソードを思い出すからなぁ。

 

とにかく、今回の新型ウィルスのワクチンや治療薬ができて、せめてなんとかインフルエンザのようなレベルになってくれないと、このままでは何をどうすることもできない。

 

そんな中、今日からとにかく「Go Toトラベルキャンペーン」が見切り発車した。と言っても、昨日のテレビのニュースでは、国交省が説明会でまだグダグダの説明だったらしい。

 

もはやムチャクチャの混乱状態になっている。こんなカオスになっていても、トップの総理自身が顔を出して説明をするわけでもない。〝だんまり〟を決め込んだままだ。

 

もはやこれでは、総理が〝職務放棄〟しているとしか思えないような異常状態だ。庶民は、政治から見捨てられつつある。

 

観光関連産業が、苦境のどん底にあることは間違いない。それを救うことも大事だが、閣議決定の際に、このキャンペーンの実施は感染者数が落ち着いてから、という付帯条件が付いていたはずだ。

 

それがいつの間にか、〝キャンペーンありき〟になってしまっている。その上、キャンペーン全体を取り仕切る、事務作業の委託先がどうなるのかも不明のままだ。

 

最近「DX」という言葉を目にすることがある。昔は自動車の上級車種などに、例えば「カローラDX(デラックス)」などと言う名前が付けられていた時代があった。

 

だから私たち世代には、「DX」と言えばデラックスのことだと思えてしまう。でも今は、そんな意味ではないらしい。「デジタル・トランスフォーメーション」なのだそうだ。

 

IoTであったりAI活用であったりと、デジタル機器とデジタル通信が一体化して、それらを総合的に組み合わせ、最大限に活用していく状況を「DX」と理解すればいいのだろうか。

 

デジタル・データによって〝トランスフォーム=変換する〟ことだとしても、それって何なの、という気がする。

 

ネット上の辞典に載っている説明だと、「情報技術の普及・浸透による『社会のデジタル化』がもたらす組織や社会の変革を指す言葉である」などとされている。

 

つまりデジタル・データのやり取りがもたらす、組織や社会の変革なのだとしたら、現在の政府や行政のあり方は、そこから最も遠い状態にあるとしか思えない。

 

〝超〟が付くくらいに、アナログな対応に終始しているような気がする。今回のお笑い種としか思えない国交省のドタバタぶりを見るにつけても、どこが「DX」なんだと突っ込みたくなってしまう。

 

これでは、民間の様々な努力が救われないのも無理はない。旅行業界はもはや対応が日替わりになって、デジタル化も何もあったものではない。すべて手作業で対応するような羽目に陥っている。

 

やれやれ、こんな政治を許しているのは、こんなトップをいただく政権を勝たせ続けてきた私たちが、〝天の報い〟を受けているということだろう。