京都の町にもささやかな変化が | がいちのぶろぐ

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ピカッ、ゴロゴロ、バリバリッと景気よく雷が轟きはじめた。午後から夕方にかけて、京都府南部は雷を伴った雨という予報だったが、この予報が当たっているようだ。

 

梅雨明けはまだだけど、今日は朝からよく晴れていた。それとともに気温も上昇していた。昨日も京都は35.7℃と猛暑日になった。今日もそれに近い気温だった。

 

近年は、昔と比べて「夕立ち」が降らなくなったと思う。午後に入道雲が湧いてきて、しばらくすると「一天、にわかにかき曇り」という調子で、急に暗くなって途端にザーッと雨が来る。

 

1時間もすると、何事もなかったように空はまた青くなり、雨でアスファルトが冷やされて、通り抜ける風がひんやりとする。こんな「夕立ち」が降ったものだった。

 

今日の雷は、梅雨前線による前線雷のようだ。スマートフォンに流れてきた速報では、京都市左京区に「強い雨(80㎜)」となっていたが、ホントに雨になるのだろうか。

 

京都市左京区と言っても〝いささか広うござんす〟ということで、同じ行政区域であっても、左京区北部の鞍馬山方面から比叡山にかけた一帯は、早い話が山間部である。

 

だから、左京区の〝豪雨予報〟と言われても、我が家の辺りはパラパラといった感じの雨ということも少なくない。それくらいには、行政区域内でも違いがある。

 

などと書いている間にも、雷が鳴り止んで空が少し明るくなってきた。書き始めた頃の暗かった空からすれば明らかに異なる。雷雲は、もう琵琶湖の方面に通り抜けたようだ。

 

 

 

我が家の周りは、結果的に〝お湿り〟にもならないほどの雨量で、小庭の葉っぱが濡れた程度だった。立ち上る水蒸気のせいで、かえって蒸し暑くなったくらいだ。

 

今日は2カ月に1度の定期検診のために、朝から京都府との境目の奈良市内にある病院まで出掛けていた。帰りがちょうどお昼にかかる頃だったので、昼食を食べて帰ることにした。

 

通りかかった〝錦市場〟は、買い物客で多少の人出はあるけれど、昨年までのように外国人観光客であふれ返ることもなく、昔ながらの錦市場の姿に戻っていた。

 

 

 

昼食は、繁華街の新京極通りの四条通に近いところにある店に入った。この店は隣席のお客と1人分ずつ空けて座り、入口では手を消毒して、という配慮がされていた。

 

食べ終わって、「四条河原町」からバスに乗ろうと歩いていたら、河原町通りと新京極通りの間にある細い辻子(ずし)が、「柳小路」と名付けられて、雰囲気のある通りに変わっていた。

 

 

 

以前は古い小さな居酒屋などが並んでいた辻子だが、それらが無くなり、おしゃれな店などに変わって、柳小路というだけあって道に柳も植えられていた。

 

〝へぇ~〟という感じで、遠回りになるけれどこの辻子を通り抜けてみた。ほんの50mあまりの辻子だけど、変われば変わるものだ。

 

 

 

ただし、何かあっても建築基準法の規制で、新たに再建築はできないだろう。でもリノベーションをして、こうした風情のある通りにするのは悪くないと思う。

 

それでも、かつてのように〝安直な〟居酒屋が無くなったのは、呑兵衛には少し残念な気もする。もっとも、もう10年ほどはこの辺りに飲みに来ていなかったが。

 

 

 

まあ、こんなことがあって帰宅したのだが、京都も色々なところで少しずつだけど、変化は起こっている。その変化がオヤジ族向きでないのは、時代の流れで仕方がないことだろう。