「朝カフェ」から見えてきたこと | がいちのぶろぐ

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今日は朝8時から、京都市上京区役所の「上京朝カフェ」がオンラインで開催されて、私も頑張って〝早起き〟(年寄りだから朝が早いとは限らない!)し、これに参加した。

 

それにしても4月からはオンライン開催となっているけれど、今日は区内のお寺のご協力で部屋を会場にお借りできたので、リアル会場も準備されていた。

 

オンラインだと、器材の問題やパソコンに不慣れなどの理由から参加できない方がおられる一方で、やや遠方に住んでいるのでリアル会場には参加が難しい方も参加されていた。

 

どちらが良い悪いではなく、これからのアフター・コロナの状況では、オンラインとリアルの同時進行で行うことが、案外と面白い効果を生むかもしれないと思った。

 

 

 

だから今日は、実に35名という多数の参加者がおられた。しかし途中で、ZOOMのチャットのところに〝変な〟書き込みが見受けられたから、ZOOMの脆弱性も感じた。

 

それにしても、参加されている皆さんが実に多様な取り組みをされていることに、いつも感心させられる。

 

 

 

子ども用の補装具を作る会社の方が、片手間で子ども用マスクを作りつつ、寄贈も広く募って、集まった4千枚のマスクを支援学校や学童保育の場所へ渡している、と話されていた。

 

すごい発想力と行動力だと思う。もともと障がいを持つ子どもたちの補装具製作で、支援学校との付き合いがある中から出てきた発想だと思うが、私にはとても思いつかない。

 

また商店街の方々からは、お客の足が戻って来ない中で、企画してきたイベントも次々に中止に追い込まれている、という辛い報告もあった。私などが〝大変だ〟と言ってみても始まることではないけれど。

 

ある大学の先生からは、大学生と高齢者をつなぐ手紙の交換を行っている、という報告もあった。これは4月の〝朝カフェ〟で、その方が学生から言い出してきたので実施したい、と言っておられたのが実現しているらしい。

 

子どもたちが体験学習できるようにと、街角の木工工作室を運営している方からは、だいたい準備が整ったので利用してほしい、という報告があった。これは、子どもにはきっと楽しい体験になると思う。

 

 

 

こんなことで、予定の1時間半はあっという間に過ぎて行った。このように、市民活動としてほんとうに様々な取り組みをされている方がおられる。

 

中には〝パン屋さん巡り〟の町歩きツアーを行ってこられた方もあった。京都はパン食の盛んな場所で、その分だけパン屋さんも多い。上京区は、実は全国有数のパン屋さんの激戦地でもある。

 

我が家の近くの大通り「今出川通り」などは、1kmも歩けば5軒以上のパン屋さんと出会うような町である。そんなパン屋さん巡りを行うというのも、ユニークな町歩きだと思う。

 

こんな朝カフェがあり、さらに今夜には同志社大学院のソーシャルイノベーション研究プロジェクトのオンライン講座もある。

 

先日はこのプロジェクトの一環として、私も「京都・島原遊郭の町歩き」に参加した。その時の総括とこれからの展望について、今夜、話し合うことになっている。

 

 

 

ひと口に町歩きと言っても〝切り口〟次第では色々なことが考えられると、朝カフェの話を聞いていて感じた。

 

ただし〝町おこし〟というか、町の活性化策としての〝町歩き〟を考えると、やはりそれなりの参加者の規模も必要になるかもしれない。

 

 

 

その上、対象となる地域の人々の考え方も重要なポイントだ。こちらが企画をしたからといって、地域でそれを受け入れてもらえるかどうかはわからない。

 

だから、その地域のキーパーソンとなる人たちと一緒になって、企画を考えることも必要だろう。そんな話をしていれば、今夜もまたあっという間の1時間半になるのだろう。